【 第九十七日目 】中国語の「 摆 bǎi 」を学ぶ

【 第二十一日目 】中国語の「 骑 」を学ぶ

中国単語「摆(bǎi)」講座

「摆(bǎi)」で一番使われるのは「並べる、陳列する、きちんと置く」になります。ですので、まずはこの使い方をしっかり覚えて下さい。
次に「~の風を吹かす、~のそぶりを示す」は、いかにもそれらしい素振りをしたり、わざとらしい態度を示す時に使います。
「振る、揺り動かす」という使い方では、前回と前々回勉強した「 晃(huàng)」「摇(yáo)」と似た表現です。
これら3つの言葉の使い分けについてですが、置き換えができたりできなかったりして、その基準は、置き換えた後の言い方が無いため、置き換えができないと認識するしかありません。
また、置き換えができる分に関しても、話をする人の癖や地域性によって使われたり使われなかったりするのです。
まずは、「摆(bǎi)」と「摇(yáo)」の置き換えを見ていきましょう。

他向我摇手 ⇒ 他向我摆手
彼は私に手を振る

风吹得树梢摇来摇去 ⇒ 风吹得树梢摆来摆去
風が吹いて、こずえがゆらゆら揺れる

把树上的果子摇下来 ⇒ 置き換え不可
木の上の果物を揺すり落とす

上の置き換え不可の分に関して、無理やり「摆(bǎi)」に置き換えてしまうと、「振る、揺り動かす」ではなく「並べる、陳列する、きちんと置く」という意味聞こえてしまう可能性があり、置き換えが不可となっています。
次に、「摆(bǎi)」と「 晃(huàng)」の置き換えを見ていきましょう。

他晃了晃旗子 ⇒ 他摆了摆旗子
彼は旗を左右に振った

风刮得树枝来回晃 ⇒ 风刮得树枝来回摆
木の枝が風に吹かれて、ゆらゆら揺れる

他的身子晃了一下 ⇒ 置き換え不可
彼の体はぐらっと揺れた

こちらの置き換えができない分に関しては、無理やり置き換えたら「一応…意味は通じるかもしれないけど…すっごく違和感のある言葉に聞こえる」という印象を中国人は受けます。
ですので、「摆(bǎi)」「 晃(huàng)」「摇(yáo)」の違いを学ぶ上で重要なのは、多くの中文を学習して、それぞれの言い方を覚えていくしかありません。

[摆;bǎi]の用法

用法例文例文訳
並べる、陳列する、
きちんと置く
bǎ dōng xī bǎi hǎo
把东西摆好
物をきちんと並べる
bǎi zhèng zì jǐ de wèi zhì
摆正自己的位置
自分の立ち位置を正して
(※本来の役割と違う場所にいる場合に使われる)
bǎ zhè pén shuǐ xiān bǎi zài nà biān zhuō zi shàng
把这盆水仙摆在那边桌子上
このスイセンの鉢を、あちらの机の上に置きなさい
~の風を吹かす、
~のそぶりを示す
tā zǒng ài bǎi jià zi
他总爱摆架子
彼はいつも偉そうにするのが好きだ
bié zài zhè bǎi wēi fēng
别在这摆威风
ここで威張るな
bǎi chū yī fù xià rén de jià shì
摆出一副吓人的架式
人を威嚇する構えをする
振る、揺り動かすtā xiàng wǒ zhí bǎi shǒu
他向我直摆手
彼は私に向かって、しきりに手を振っている
dà yáo dà bǎi de zǒu
大摇大摆地走
大手を振って歩く
tā men duì wǒ bǎi le bǎi xiǎo qí zi
他们对我摆了摆小旗子
彼らは私に、小さい旗を振った
熟語bǎi fàng
摆放
置く、並べる
bǎi tuō
摆脱
逃れる、振り切る、脱却する、抜け出す
bǎi nòng
摆弄
いじくる、もてあそぶ、ひねくりまわす
bǎi shè
摆设
調度品、置き物、並べる、室内装飾をする
bǎi shǒu
摆手
手を振る
yáo bǎi
摇摆
揺れる、揺れ動く、揺する、ふらつく

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