中国語単語 文法 中文の総合学習

HSKは国家汉办により開発された中国語検定で、1990年に中国国内で初めて実施されました。
その後、翌1991年を起点に、世界各国でも試験が実施されるようになり、 2010年には中国国外の中国語学習者にとってより役立つ中国語検定試験に改善するため大きくアップデートされました。
このアップデートでは、中国国内外の中国語教育者、言語学者、心理学者、教育測量学者等の専門家をもとに、国際的な第二言語習得理論（SLA：Second Language Acquisition）および、コミュニケーション言語テスト理論により「新HSK」として生まれ変わっています。

1991年当初のHSKは、中国への留学生をターゲットにして設計された語学検定だったため、試験内容も言語知識の測定を中心とした難易度の高いものでした。
2010年にアップデートされたHSKは、より広いレベルの学習者に対応できるよう、試験難易度の幅を広げています。そのため、各レベルでの学習者のニーズを満たしたことにより受験生も増えたとされています。単なる言語知識の測定ではなく、実際に受験生が中国語を活用し、コミュニケーションを行う能力を測定・評価することを主目的とした点が、HSKの大きな特徴です。
そのため、現在のHSKは、中国語によるコミュニケーション( 会話形式の問題や、リスニング、スピーキング )能力の測定を第一とした実用的な中国語検定とされており、試験内容もそれに準じて、問題や選択肢、リスニングの質問と回答の選択肢も全て中国語となっています。

このHSKは、日本の文部科学省にあたる「 中国政府教育部 」直属の機関である「孔子学院总部／国家汉办」が主催し、中国政府が認定する資格です。
そのため、HSK受験による成績報告は、日本国内、中国国内、その他世界中の公的な証明として活用することができ、 中国国内での就職や転職活動に役立ち、日本国内の企業での採用条件や昇進などにも影響してきます。
近年では、中国現地に法人を置く企業が増えており、逆に日本在住の中国人の方も増えてきていますね。そのため、中国現地法人での勤務や中国企業との連絡、、中国人顧客、中国人従業員などへの応対を行ったりと、ライバルと一歩差がつく資格となっています。
さまざまな業種・職種で中国語の能力がますます必要とされ始めている中、ステップアップに欠かせないのがHSKです。

世界で行われている中国語の検定試験で最も受験者が多いのがHSKです。中華人民共和国政府教育部が主催しているのが一番の要因でしょう。
このHSKは118の国と地域でかつ、合計875か所以上の会場で実施されています。そのため、せっかく中国語検定の取得を目指すのであればグローバルに認知されている中国語検定 HSKが良いと言えるのです。これらの理由により、グローバル企業を中心にHSKにより語学レベルを査定するケースも増えてきています。
別ページにて、日本国内で行われている中国語の検定試験 全8種の比較を行っておりますのでそちらもご参考になさってください。

HSKは世界中で適切かつ正確な評価を受けることができるように、 TOEICなどでも取り入れられている CEFRという「ヨーロッパ言語共通参照枠組み」の世界基準に準拠するよう設計された語学検定です。
そのため、他の言語検定と正当に比較ができるように作られています。
試験レベルの分け方は、初級レベルの1級から上級レベルの6級まで6段階に分かれており、目的にあった中国語能力を測定することが可能です。

PM Chinese Schoolでは、以下HSKの1級～6級対策にYoutubeにてHSK対策講座を配信しております。