勉強することに意味あるのか、勉強は大人になってから本当に役に立つのか、と感じている学生の方が多いと思います。多くの方が学生時代、勉強する意味を見出せずにひとまず「やらないといけないから」という理由で勉強しています。しかし社会人になってから、「学校で勉強する意味はあったんだ」と気付かされると思います。そこで今回は、大人になってから具体的にどのように役立つのかについて解説したいと思います。

勉強のモチベーションを高めて、勉強のやる気を引き出すためには、目標を設定しよう。設定した目標を達成するためには、毎日コツコツ勉強しなければいけません。
この「毎日継続して勉強する」ということは、昨日の自分より確実に今日の自分を成長させることが出来るということです。例え成績がアップできなかった、テストでいい点数が取れなかった、志望校に合格できなかったとしても、目標を立てて勉強を始める前のあなたより、確実に自分を成長することができているはずです。
勉強によって昨日の自分より今日の自分を成長させることが出来たということは、「伸び代がある人間」ということです。成長できる人間は、何か問題にぶつかったとしても自力で解決する力を身につけているので、困難に立ち向かって問題を解決して、大人になってからも自分自身を成長させることができるようになります。

あなたが何か問題にぶつかった時、「こうすればいいんじゃないかな」と思いつくのは、様々な科目で勉強をして頭の使い方を学ぶことができているからです。例えばあなたが料理にチャレンジして、カレーが美味しく作れず野菜が生煮えだったとします。
このときに「どうすれば美味しいカレーが作れるのか」とテーマを決めて、様々な仮説を立てると思います。「加熱時間を変えて長くしてみたらどうだろう？」「事前に電子レンジを使って火が通りにくい野菜を加熱してから煮てみたらどうだろう？」など、仮説を立てて検証するのは、理科勉強などで頭の使い方を学んでいることが必須条件になります。
また、数学の因数分解は複雑な形をした複数の要素に分解したもので形成されていますが、これは世の中の複雑な現象はいくつかの問題に分解できて、さらにその掛け合わせで起こっていると応用と仮説を立てることができます。
このように学生の時に学ぶ科目によって勉強する時の頭の使い方が異なるので、大人になってから様々な現象に対して、これまでの経験を活かした対応を取ることができるようになります。

成績のいい人でも、勉強ができる人でも、勉強が好きな人でも、勉強は決して楽しいだけのものではありません。
どんなに成績が良い人でも、難解な問題を解く時に大きな壁に遭遇しているものです。勉強が嫌いな方や苦手な方の場合、より多くの壁に遭遇することでしょう。
しかし勉強することを諦めない限り、様々な問題に自分なりの答えを見つけ、そのたびに壁を乗り越えるようになります。学校で勉強する問題であれば答えが決まっていることがほとんどなので、答えを導き出すまでのルールを勉強すれば正解に辿り着けます。この「難しい問題を勉強して解けた」「できた」という経験は、あなたの未来にとってかけがえのない大きな経験となります。
さまざまな問題や大きな壁に遭遇して自分で解決することができれば、その分多くの経験を得ることができるようになるので、様々な視点で物事を見ることができるようになり多角的な視点で問題に取り組むことができます。

勉強する意味で最も重要なことが、勉強することで、将来の選択肢が増えることです。勉強すればするほど、多くの場合で成績が良くなります。
定期テストなど、成績が良くなれば、希望する高校や大学の選択しが広がり、難関校に通うことも夢ではなくなります。有名な学校や就職率の高い学校、自分の夢に直結した勉強を学ぶことのできる学校などを無事に卒業することができれば、卒業後に大企業や希望する会社に就職することも可能です。
また勉強する習慣が身に付いていれば、社会人になってから必要になった資格を取得する際に、勉強をすることに対して抵抗が少なくなります。合格率の低い国家資格など難しい資格を取得することも可能となるでしょう。
このように、勉強する事であなたが「こんな大人になりたい」「こんな自分になりたい」という夢を叶えることができるようになります。

ここまでで勉強する意味と、大人になってからどのように勉強したことが役立つのかについて解説ししてきました。
その解説の中で、目標を立てることについて少し触れましたが、例えば「成績アップ」「次のテストで高得点を目指す」「希望校合格」という目先の目標を達成してそれで終わりにしてしまっては、勉強する意味がないと言えるでしょう。
ここまでお話ししてきましたが、人は成長することができる唯一の生物です。勉強は、自分を成長させるために欠かせないプロセスなので、「成績アップ」「志望校合格」などの目標を達成したら、その次にこれまで勉強したことをどのように活かしたいのかを考えておく必要があります。
将来を見通せるということは、いまの自分よりもさらに自分を成長させることができるということです。自分だけのやり方でも、誰からに教えてもらったやり方でも構わないので、勉強する意味を見つけて、目標達成のために勉強するようにして、目標を達成したらその次はどうしたいのかを考えてみましょう。

「勉強する意味がわからない」「意味のない勉強をしたくない」「いま行っている勉強が大人になって役に立つのか」と感じている方は、まずは自分でなぜ勉強をする必要があるのか考えてみましょう。
今回、解説しました「勉強は大人になっても役立つの? 5つの理由とは！？」では、主に「大人になってからこれだけ役立つから勉強をしましょう」というお話ですが、勉強する意味は人それぞれです。他の誰でもない、あなただからこその答えを見つけて、勉強する意味を見つけてみましょう。