HSKは何級から履歴書に書けるの?

HSKは何級から履歴書に書けるの?

HSKの有効性を再確認しましょう!!

中国語の経済発展に伴い、中国の企業と取引をしている日本企業も増加の一途をたどっています。同時に中国語を話せる人材も求められており、中国語の語学検定試験を受験する方も増えています。ここではHSKに合格した際に履歴書に何級からなら書けるの?という問いに答えていきます。

明確に履歴書に記載していいという基準はありません。
身も蓋もないことですが、あくまでも会社の採用担当の方がどのように思うかという点が問題となるものです。
そうは言っても、この記事読まれる方が参考にしたいのは、実際にHSKに合格した上で就職活動をした人の意見と思いますので、参考にできるような視点で書いて参ります。
まず、中国語が出来る人を応募している会社に多いのは、“中国語ができる人”というアバウトな記載をしていたりすることが多いですが、その場合に求められているのは最低限、中国の方とのコミュニケーションをとる事に問題ないレベルの中国語を話せるレベルとなります。
そのコミュニケーションが取れるレベルとはHSK何級なのかということをHSKの公式サイトから確認すると、HSK3級は“基本的なコミュニケーションが取れるレベル”と記載があるため、単純に中国語が話せる人を探している会社に向けての履歴書において、最低限必要なレベルはHSK3級ということが出来ます。

履歴書にHSKの等級を書く明確の基準は無い

理屈では3級から履歴書に書けるにしても、HSK何級合格がレベル十分とされるの?

実際に中国現地で就職活動をしてみたところ…

筆者はHSK5級を取得した状態で中国現地にて就職をした経験がございますので、その経験を盾に主観を述べると、採用担当者の方がある程度HSKのレベルと取得者の中国語スキルの相関を知っているなら、率直に言えばHSK3級以下を履歴書に記載するなら、“中国現地で何年住んでいた。”など、“中国の人との実際のコミュニケーション能力はあるが、試験を受けていないだけ”と言った潜在力をアピールしないことには、魅力的には映らない可能性があります。
というのも、中国現地で日系企業をターゲットに就職活動をしていた際には、採用担当者に、HSK6級を所持していないことがマイナスに捉えられてしまったので、「数年前に5級を取得しまして、実際に中国の人との会話力には自信がございます。」と伝えた瞬間、現地の中国人スタッフを面接会場に呼ばれ、その場でその中国の方と日常会話をすることで納得して貰えたという経験があります。
中国の方がいる環境では証明することができますが、必ずしもそれができるとは限りません。その為、採用担当者の求めるラインよりも低いと思われる級しか取得していない場合は、事前にいかに潜在能力を主張するかという点を考える必要があると思われます。

履歴書にHSKの等級を書く明確の基準は無い

中国現地で就職活動をするには、HSK何級が求められるの?

ビザ取得にも大きく影響するHSK

中国現地で仕事をする際には就労ビザを取得する必要がありますが、当然、どんな人にでも就労ビザが発給される訳ではありません。
多くの国と同じく中国政府も雇用する許可を与える外国人に対しては“自国に利益をもたらす人材”を入国させたいですが、有用さを見極めるための基準をいくつか設けており、それぞれに点数が割り振られております。
例に挙げると、

● 学士号を取得している人は+10点
● 雇われている会社での年収にもよりますが、例えば15~25万元なら+11点
● 中国の貧困地域で就労をするなら+10点
● フォーチュン・グローバル500に選出されている企業で勤めていた経験があるなら+5点

など、色々な基準点があり、現在のビザ取得に関する指標はこれらの合計が60点以上であることが一つの基準とされています。
ここで気になるのはHSKの階級と点数ですが、HSK3級を取得していると+6点
4級では+8点、5級か6級ならば+10点となっており、5級以上は同じ点数扱いとなっております。
そのため、単純に中国現地で就職するために有効なのはHSK5級以上に合格していることとなりますので、HSK5級以上に合格していることは大きな強みとなりますし、HSK1級でも加点はあるので、結局1級でも書かないよりはいいのです。

中国現地で就職活動をするには、HSK何級が求められるの?

このように+10点も加点してくれるHSK5級以上があれば中国の方からみても中国語能力が高いと判断されそうにも思えますが、HSKに関しては中国現地の方からすると認知度は低いため、筆者はHSK5級を取得していることについて中国の人に話をしても食いつかれたことは一度もなく、「そもそもHSKとはなんだ?」と言われる始末です。(日本人が日本語能力試験 JLPTのことを知らない人がほとんどであることと同じです)。
余談ですが、もしも中国現地で日系企業以外で就職活動をするために、履歴書上で中国語レベルの高さをアピールしたいのなら、中国の人のための中国語の標準語発音試験【普通话水平测试】ならば知名度もあり、多くの中国の人が受験した経験があるため、理解されやすいため受けてみることもおススメです。
ちなみに、筆者の友人の中国の人は上海などの、北京以外の地域の人が多いのですが、みんな上から3番目である2級甲レベルが多かったです。
蛇足ですが、筆者もこの試験を受けたことがあり、計6階級ある基準の中の下から2番目である3級甲に合格しました。どのくらいのレベルかというと「中国人の中で、全然レベルは高くないけど、まぁまぁ」くらいでした。

パソコン受験と筆記受験、どっちがいいの?

その手があったか!パソコン受験のデメリットを克服する方法

HSKを受験する際、多くの人が悩むのが、筆記で受験するか、パソコンで受験するかという問題だと思います。
受験されたことのない方のために簡単に特徴を記載すると
筆記での試験では一般的に思い浮かべる紙の用紙に回答を記入するテストであり
パソコンで受験するというのは初めて聞いた感じでは自宅で受けられるのか、カンニングし放題だと錯覚してしまいそうですが当然そんなことはなく、会場に用意されたパソコンに回答を入力する方式となります。

パソコン受験と筆記受験、どっちがいいの?

筆記受験のメリットはピンインが分からなくても漢字が分かれば回答できるところですが
デメリットとして、漢字を書くのはキーボード入力に馴れている人からすると回答に時間がかかることと、発音は分かるけど漢字が浮かばない場合はもう諦めるしかないということが挙げられます。
パソコン受験の場合のメリットとデメリットは筆記受験の逆となり、馴れてさえいれば入力が早く、漢字が浮かばずともピンインが分かれば、漢字の変換リストを見れば回答ができる所ですが、漢字が浮かんでいてもピンインが分からないせいで回答できないときの精神的もどかしさはとても恐ろしいです。
しかしそのデメリットを克服する方法が存在します。
受験用のパソコンの入力方法の切り替えの部分から、手書き入力機能に変更することで、マウスで入力することができるようになります。
これに関しては、筆者は2回試験を受けたうち、どちらも手書き入力に勝手に変更できましたが、会場のパソコンによっては手入力ができない可能性がないとも言い切れませんので、ある程度はパソコン受験のデメリットは避けられない可能性がありますこと、ご容赦願います。

HSK6級よりも上の級ができる?

いまの最高は中等レベルになってしまう

まだHSKの公式のサイト上では受験できるのは6級までとなっていますが、中華人民共和国の公布している資料【国际中文教育中文水平等级标准】によると、HSKの試験が従来の6階級から9階級になり、語彙量は従来ではHSK6級でも5,000語程度だったのに対して、9級では11,000語と大幅に増えることが記載されており、これは2021年7月1日には正式に適用されている内容となります。
こう聞くと、HSK6級を取得しているだけではあまり中国語レベルが高くないともとられてしまいそうな気はしますが、あくまでも上の階級が追加されたことで、中国語レベルの高い人がより細分化されただけであり、HSK6級は十分に仕事に通用するレベルであることは変わりないので、HSKの公式サイトは適時チェックしつつ、引き続き勉強にいそしんでいて損はないでしょう。

おススメの中国語検定はコレ!

まとめ

取得している検定資格を書いて面接の話題作りにも活用できる!

中国語が話せる。これを武器として会社の面接に臨むなら、HSKなどの試験に合格して、それを会社の採用担当者にアピールすることはとても重要なことです。
ところが履歴書に記載してもいいレベルはというと、それは日本国内の会社に就職するか、中国現地に就職するか、はたまた中国の人と会話ができればいいか、専門的な翻訳ができるレベルが必要かなど、一概には言えないものです。
上述したのはあくまでも筆者の経験や、理屈をもとに筋道を立てて履歴書に記載できるラインの参考としてみて頂きたい内容です。

中国語を勉強する理由と目的を明確にしよう

それに、仕事をする上では多かれ少なかれ、専門的な知識やノウハウが存在します。
ただ単に言葉が話せること自体は武器ではなく、あくまでも業務をより円滑に進めるための補助能力でしかないことを念頭に置くことの重要性も、実際に中国語を使用して仕事をしたことがある人は経験していると思います。
それらを認識した上で、履歴書を送る予定の会社がどの程度のレベルの中国語能力を求めているかを考えた上で、適時HSK○○級に合格していることを記載することが大切です。

Berg先生による執筆
約10年間アメリカとカナダ滞在し、海外マーケティングやDELLコンピュータなどに勤務し、英語を活用した業務を行った後、同社より中国赴任にて中国語もマスターしたというBerg先生。英会話能力と発音はネイティブで、中国語はバイリンガルレベルです。その他に、 ピアノアメリカコンクール入賞歴があったりと非常に多才な方です。
Berg先生による執筆

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