英検(実用英語技能検定)

英検の正式名称は?!!

学校では英検と言いますが、正式名称をご存知の方はどれぐらいいるでしょうか?基本的には「英検」で通じるので正式名称を覚える必要は無いのですが、「英検」が正式名称ではないと言うのは知っておきましょう。なぜなら履歴書に自分の取得した級を書く時に、英検〇級と書くと、採用担当者は「こんなことも知らないのか?」といい印象を抱きません。履歴書のように公的に使える書類には「実用英語技能検定〇級」と正式名称で記入するようにしてください。

英検

英検(実用英語技能検定)は、文科省が後援をしている「英語の能力を計る検定試験」で、7つの級に分かれており、各習熟度やレベルに合わせて受験が可能となっています。

英検各級の難易度

5級 :小学校卒業程度
4級 :小学校卒業~中学1年生程度
3級 :中学2年生~中学3年生程度

準2級:高校受験~高校2年程度
2級 :高校3年~大学受験程度
準1級:大学中級~上級程度
1級 :英語を専門に扱うレベル

具体的には以下英語の4技能を計ることができます。

◆ リーディング  ◆ リスニング
◆ ライティング  ◆ スピーキング

英検を受けるメリット

でも、英検を受けないと何かメリットが無いと誰も受験しませんよね?
ここでは、英検を受験するとで受けられるメリットをご紹介します。英検は、世界中の約400の教育機関で、海外留学の語学力証明として認定されています。具体的には、米国・カナダ、オーストラリア・ニュージーランドなどが代表例です。
国内では、高校や大学、大学院などで、級に応じた優遇点が用意されていたり、入学後の英語科目の単位に認定されることもあります。その他にも、学校によってですが入学金免をしていたり、他の資格試験において、英語の試験が免除になったり、文部科学省が後援していることからこそのメリットがたくさん用意されています。もちろん、就職・転職活動においても有利になり、英検準1級、1級ともなると、昇給にも影響してきます。

英検〇級を受験したらいいかは状況次第

英検の受験に関する質問としてよくあるのが

◆「英検は全部の級を受けた方がいいの?」
◆「英検5級や4級っているの?」

です。これはケースバイケースなので「これが答え!」というのは無いのですが、受験したいときの年齢や環境によって答えを変えるようにしています。
例えば、小学校4年生のお子さんで英語教室に通っているような方であれば、「英検4級は受けてもいいかもしれませんね」と答えます。しかし、中学2年や3年にもなると、英検5級や4級を受ける意味はほとんどありませんので、英検3級を受験してくださいと伝えます。
なぜなら、小学校4年生の子に英検1級を受けてっていうはずもないですよね?要は年齢と目的に応じて受験をするアドバイスをするということです。
おおまかな基準は、上述している「英検各級の難易度」をご覧ください。

履歴書に書ける英検は何級?

では、具体的に英検が皆さんの社会活動に役立つのは何級なのかを紹介します。
就職や転職活動の際に、履歴書に記載するのは英検2級以上をおススメします。昔は英検3級というのが一般的でしたが、最近では学校での英語学習の早熟化に伴い、英検3級の取得は中学では当たり前になりつつありますし、英検準2級でも高校2年までに取得するように指導している高校が多くあります。
つまり義務教育レベルの英語力は英検準2級までで、それ以上が英検2級以上となるのです。実際に、海外留学に必要な英語力は英検2級以上とされており、英検2級は就職などのビジネスシーンでアピールできる最低限のレベルだと認識してください。

英検5級

英語を普通に勉強したら合格する英検で最も優しい試験

英検5級 テスト対策

英検5級合格に求められるレベルは、小学生~中学生低学年程度の英語レベルです。英語学習を開始した人がまず学ぶ、超基礎的な部分が出題範囲で、特に初歩的な英単語を抑えておけば合格できます。求められる単語数は約300~600語とされており、家庭や学校、地域社会などの身近なトピックから出題されます。題材は4級や3級でも重なる部分がありますので、学校で勉強する教科書を音読するように心がけましょう。

英検4級

英単語を覚えておけば合格する試験

小学生の英語を学ぶために準備

英検4級は、中学1年始~2年の中期程度までのレベルとされており、「簡単な英語を理解でき、それを使って表現できる」ことが必要とされています。There is 構文や時制などの英文法も出題されますので、学校の教科書に書かれている基礎を問われる級と言えます。英検4級は小学生や中学生を中心に、幅広い層に受験されています。

英検3級

中学生で学習する内容をしっかりと抑えておけば合格する試験

英検3級に合格するために

英検3級では、中学高学年程度の英語力を求められます。英検3級の合格に必要な単語は1300〜2000語程度とされており、中学3年間の教科書をしっかり学習している必要があります。英検3級はこれまでに学んで来た英語の基礎学力が身についていないと合格するのは難しく、初めて英検としてつまづく方も多い級です。ただし、特別な教材などを求めるのではなく、教科書に書かれていることを理解できれば合格ができますので、学校の授業をしっかり復習して受験するようにしましょう。
また、初めの2次試験もありますので、英検3級対策ページにてどのような2次試験なのかを把握してから試験に臨みましょう。

英検準2級

高校1~2年生で英語をしっかりと勉強しなければならない試験

英検準2級のレベル

英検準2級の1次試験の合格率は約35%と英検としての難易度は急に高くなります。必要とする語彙量も3000語を超すレベルになり、高校2年生までの教科書を復習して抑えておくことはもちろん、特に英単語やイディオム、英文法をそれぞれ理解して試験に臨む必要があります。中学生の時に合格ができれば、周りの友人たちより一歩先を進んでいる学力を有している証拠になり、高校生の時には何年生で取得できるかが大学受験の志望校選びにも関わってくるでしょう。ただし、社会人としては英検準2級が英語能力の最低ラインだと考え、2級以降も合格できるようにしっかりと基礎を固めて下さい。

英検2級

大共通テストでも通用するような英語レベルが求められる試験

英検2級

英検2級の合格には、高校卒業・大学入試程度の英語力を有している必要があり、合格すると海外留学できる最低ラインの英語力を備えている基準とされています。必要とされる語彙量は3000語以上で、出題されるテーマも教育や科学など知識を持っていないと分からないものが出題されますので、英語力+αを求められます。一見すると難しそうに見えますが、小中高の教科書をすべて理解していれば合格するレベルの試験です。

英検準1級

ライティングやスピーキング力までが必要になる難易度の高い試験

英検準1級

英検準1級の難易度は、大学中級程度とされており、「社会生活に必要な英語を理解・使用できる」ことが必要だとされています。また、難関大学の2次試験程度のレベルが必要だと言われおり、大学入学後継続して英語を学習していることが、受験レベルに到達するための必要条件となっています。英検準1級に合格すれば、就職や転職にも有利であり、それだけ英語を必要とする仕事に直結させることができるレベルでもあります。

英検1級

バイリンガルと言われるレベルの英語力が必要になる最も難しい試験

英検1級

英検1級は非常に難しい試験で、必要語彙量も10000語以上を超えて、試験内容によっては15000を習得している必要のある場合もあります。合格後は、翻訳家や通訳などの英語を専門に扱う職業で戦力として活躍することができるでしょう。

さいごに

バイリンガルと言われるレベルの英語力が必要になる最も難しい試験

英検の全貌は把握できたでしょうか?各級ごとに対策ページを用意していますので、是非ご活用下さい。英検の問題形式が毎年ある程度決まっていますので、事前に対策や傾向を知っておくだけで、ぐっと合格ラインに近づきます。英語力を伸ばすための、英単語・イディオムの暗記や英文法の理解はもちろん、各設問の傾向、2次面接の内容把握などは必ず行って下さい。英検は地道な対策が合格の鍵です。合格を目指して頑張りましょう。

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