IELTS(アイエルツ)

IELTSの試験概要_

IELTS(アイエルツ)は国際的に認定されている英語の試験で、英検やTOEIC・TOEFLと同じように公的な英語力の証明となる試験です。英語の試験の中で難易度は高い試験となりますが、世界的な知名度は抜群で海外への留学や就職に役立つ資格となっています。
日本ではまだ受験者は多くはないIELTSですが、IELTSの試験の特徴を紹介します。

IELTSは世界の140か国以上で実施され、10,000以上の教育機関や専門機関で英語力の基準とされる試験です。
英語圏の留学で英語力の基準としてIELTSのスコアを求められることがあります。

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留学に強い

日本では、英検・TOEICに比べて受験者が少なく、知名度は高くはない試験だと考えられます。
世界では年間約300万人以上が受験をしている試験ですが、受験者は増加傾向にあり日本でも知名度が高まりつつあります。
TOEICは日本の企業での知名度はトップであり、就職や転職活動で最も活用されている試験です。
それに対し、IELTSは英語圏の留学で出願要件として示されていることが多い試験です。
IELTSはイギリス発祥の試験ですが、特にイギリス・カナダ・オーストリア・ニュージーランドなどの国で指標とされることが多くなります。(アメリカはTOEFLが主流)
例えば、イギリスのオックスフォード大学では出願要件として、英語力はIELTS7.0以上とされます。
海外の大学や大学院出願では最低6.0以上のスコアが求められることが多く、大学のレベルが高くなると求められるスコアも高い傾向にあります。
米国でもハーバード・イェール大学・スタンフォード大学などTOEFLと合わせてIELTSで基準が示している上位校も存在します。

ロンドン大学

IELTSスコア6.5以上

ケンブリッジ大学

IELTSスコア6.6以上

スタンフォード大学

IELTSスコア7.0以上

また、海外留学での活用が最も一般的ですが、海外でのビザ取得のためにIELTSのスコアを求められることもあります。

日本での活用例

日本でも知名度が高まっているIELTSの試験ですが、それに合わせて受験や就職で活用ができる例も増えています。
大学では、スコア4.5以上、6.0以上といったような指定で入試の点数に加算している例も見られます。

学習院大学
国際社会科学部

IELTSスコア4.5
点数に加算

青山学院大学
文学部

IELTSスコア5.5以上
推薦要件

また、国家公務員等の試験でもTOEICの点数と並行してIELTSの点数を選考試験の点数に加算するといった活用例も見られます。

IELTSのスコアとは?

IELTSと他の資格試験などとの比較もしてみよう

前述したように、IELTSのスコアは5.0、6.5といったような数字で示されます。
試験の点数によってスコアが判定され、自身の英語のレベルが分かるようになっています。

IELTSのスコアとは?

スコアの表し方

IELTS6.5といった表し方はバンドスコアと呼ばれ、0~9.0の数字で示されることになります。
一番下が0、9.0が最も高いスコアです。
これは0.5刻みで示され、5.5、6.5、7.0…といった具合で上がっていきます。
IELTSはリーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能を測る試験ですが、この4つの技能は各々9.0満点のスコアで採点され、その4つの平均がOver allとして全体のスコアとなります。
このスコアで英語力として評価されやすいのはOver all6.0以上と言われることが多く、海外の名門校では7.0以上が求められるケースが多くなります。
上位校では6.5以上が要件とされる場合がよく見られます。
日本の大学の場合でも、4.5以上で加算される場合もあり、上位校の国際系の学部であれば6.0以上と高い基準となる場合もあります。
日本人受験者の平均スコアは5.8程度と示されています。

スコア換算表

ELTSのスコアのことを言われてもあまりレベルのイメージがしづらい、と思うのが通常だと思います。
そこで、英検やTOEICに換算されてレベルが示されていますが、こちらを参考にイメージをすると良いでしょう。

各資格・検定試験とCEFRとの対照表 文部科学省H30
各資格・検定試験とCEFRとの対照表 文部科学省H30

これによると、CEFRの国際的な語学力基準B2がIELTS5.5~6.5に相当し、レベルとしては英検準1級・TOEIC785点以上に該当します。
さらに上のC1ではIELTS7.0以上、英検では1級以上、TOEIC950点レベル相当に該当します。
現状英検2級くらいのレベルであれば、IELTSで想定されるスコアは~5.0ということです。

IELTSの試験概要

IELTSでは具体的にどんな試験が出題される?

IELTSは現在、日本では日本英語検定協会・ブリティッシュカウンシル、IDPの3つの機関が試験の運営をしています。
好きな会場、日程を選んで申し込みができるのもIELTSの特徴です。

IELTSの試験概要

IELTSの日程

IELTSはペーパー式とコンピューター式で形式を選択できますが、いずれも会場で受験をすることになります。
試験は年間毎週開催されているので、週末でも好きな日程を選んで受験が可能です。
誰でも受験は可能ですが、申し込みには身分証明としてパスポートが必要なことに注意です。
また、申し込みは各自ホームページよりする形となりますが申し込みは試験日の1週間前~3日程度まで可能となります。(支払い方法による。)
受験料はペーパー受験で25,380円、コンピューター受験で26,400円です。(2022年現在)

アカデミックとジェネラル

IELTSにはアカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニング・モジュールの2種類があり、試験日程も種類ごとに異なっています。
どちらも前述のように0~9.0のスコアで示される採点方式は変わりませんが、内容に違いがあります。
アカデミックのスコア提出が求められるケースは、留学で大学や大学院に出願をするケース、国内の大学の出願条件とされている場合などです。
そのため、内容も講義や論文といった学術的・専門分野に関する問題の出題がされます。
例えば、専門分野に関するリーディング・講義の内容を聞き取るリスニングといった出題のされ方です。
ジェネラルは、海外へ移住をしたりビザ取得、海外生活を送るために取得することが多いです。
そのため、内容はアカデミックのように学生生活を想定したものではなく、日常生活に関する英語や職場での場面を想定した内容が出題されています。

IELTS試験内容

IELTSは次の試験時間で構成されています。

リスニング

30分

スピーキング

11~14分

リーディング

60分

ライティング

60分

リスニングやリーディングは問題数に対する正答数でスコアが算出されますが、スコア6.0を目指すのであれば正答率6割ほどが目安となります。
全て完璧に解ける必要はありません。

リーディング

3つのパッセージで、各パッセージに対する内容に関し13~14の設問があり、内容の正誤問題・要約問題・単語の穴埋め形式の問題などが含まれています。
分野は、自然科学のような分野から、歴史・人文系など幅広くなります。
全体の問題数は40問です。

リスニング

リスニングは4つのパートで構成され、こちらも全部で40問出題されています。
内容は日常会話・アナウンスやスピーチ・学校内での会話・講義などです。
問題形式は選択問題、図表を使った問題、穴埋め形式などが出題されます。

ライティング

ライティングは大きく2つのタスクがあり、2つの大きなテーマに沿って文章を書くこととなります。
タスク1ではグラフや図があり、150語以上でそれについて変化や特徴を説明してきます。
タスク2では与えられたテーマに対し、250語以上で自分の意見やその根拠を書くことが求められます。
内容は環境問題、社会問題、文化など学術的かつ時事的な要素を含みます。
評価項目は、タスクへの適切な解答・一貫性や構成・語彙・文法の4つの観点で、それぞれがスコアごとに求められるレベルに達しているかで採点されていきます。

スピーキング

スピーキングは1対1の面接形式でパート1~3に分かれています。
パート1では自己紹介とそれに対する質問、パート2では指定されたトピックに関して2分程度のスピーチを行います。
パート3では、パート2の内容を深堀りしたディスカッション形式で質問がされていきます。
評価項目は4つの項目で、流暢さと一貫性・語彙力・文法知識と正確さ・発音の項目で、各スコアで求められる基準のコミュニケーションに達しているかどうかで、項目ごとに採点されていくことになります。

まとめ

IELTSでの高得点は社会的に認められる

IELTSは知名度が低く費用が高いといった点で躊躇されることもありますが、将来留学をしたり海外で活躍したいと少しでも思えれば挑戦する価値のある試験です。
柔軟なスケジュールで勉強のスケジュールに合わせて試験日程を組むことができ、英語で考えたり発信する力が試される良い問題ばかり出題されます。
IELTSを受験する場合はその独特の試験傾向を知った上で対策を立てましょう。

TOEFL-iBT90点 現役予備校英語講師 Step先生による執筆
都内某有名大学国際教養学部を卒業後、某大手予備校講師として教鞭をとられているStep先生による執筆です。カナダで1年間、イギリスでは半年月の留学経験があり TOEFL-iBT 90点。予備校講師としては英語学習の指導を行っており、早稲田大学、慶應義塾大学、東京外国語大学、東京大学などへ、英語科目の指導を通じて複数名合格させているとのことです。
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