英検準2級は高校中級レベルとされ、「日常生活に必要な英語を理解し、また使用することができる。」ことを求められます。さらに、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能に絞って必要基準をまとめると、以下のようになります。
読む:日常生活の話題に関する文章を理解することができる。
聞く:日常生活の話題に関する内容を理解することができる。
話す:日常生活の話題についてやりとりすることができる。
書く:日常生活の話題について書くことができる。
中学生でも合格している生徒がちらほら出てくる級ですので、中学英語を確実に身につけておくことは必須となります。逆に言いうと、この範囲の英語を抑えておかないことには、合格は難しいと言えますので、中学英語の履修範囲は確実に抑えておいてください。
英検準2級合格で得られるメリット
英検準2級合格は思ったより多くのメリットがある!
中学生にとっては、英検準2級に合格しているということは、中学履修英語以上の学力を有していることを意味します。そのため、学力、学習意欲などがあると認められ、高校受験において優遇される場合が大半です。また、高校入学においても、入学金免除などの要項になっている場合があり、様々な特典が受けられます高校もあります。
高校生にとっては、英検準2級合格に求められるのが高校中級レベルのための、いつ合格できるかが一つの基準になります。高校1年生の時に合格できれば標準よりやや上の英語力を有していると言えますし、高校2年の時に合格できれば一般程度の英語力と言えます。一方、高校3年生時での合格ですと、やや遅れをとっていると言えますので、大学受験に向けて気合を入れなおさないといけないです。大学受験においてのメリットもある場合があり、入試の得点に加点される場合があります。
大学生以上の方にとっては、英検準2級がなにか人生のメリットになるか?と言われると、Yesとは答えずらいです。やはり、2級以上の合格を目指さないことには恩恵を受けられるということは少ないでしょう。ただし、英検準2級の学習範囲は英語を学ぶ上での基礎学力として必修項目ばかりですので、2級の合格を目指すためにも、重点的に勉強すべきです。
英検準2級の試験内容
どんな試験問題が出題されるかを確認しましょう
英検準2級には、一次試験(筆記・リスニング)と二次試験(面接)があります。
1次試験
一次試験は、以下2部構成となっています。
筆記試験 75分[判定項目:リーディング・ライティング]
リスニン試験 25分[判定項目:リスニング]
※解答形式:英作文のみ記述式で、それ以外はマーク式
筆記試験の問題構成
測定技能 | 問題番号 | 問題形式 | 備考 | 設問数 |
---|---|---|---|---|
リーディング | 1 | 短文の語句 空所補充 | 短文または会話文の空所に、 文脈に合う適切な語句を補う。 | 20 |
リーディング | 2 | 会話文の文 空所補充 | 会話文の空所に 適切な文や語句を補う。 | 5 |
リーディング | 3 | 長文の語句 空所補充 | パッセージ(長文)の空所に、 文脈に合う適切な語句を補う。 | 5 |
リーディング | 4 | 長文の内容 一致選択 | パッセージ(長文)の内容に 関する質問に答える。 | 7 |
ライティング | 5 | 英作文 | 質問に対する回答を英文で書く。 | 1 |
リスニング試験の問題構成
測定技能 | 問題番号 | 問題形式 | 備考 | 設問数 |
---|---|---|---|---|
リスニング | 第1部 | 会話の応答文 選択 | 会話の最後の発話に対する応答 として最も適切なものを補う。 (放送回数1回) | 10 |
リスニング | 第2部 | 会話の内容 一致選択 | 会話の内容に関する質問に答える。 (放送回数1回) | 10 |
リスニング | 第3部 | 文の内容 一致選択 | 短いパッセージの内容に 関する質問に答える。 (放送回数1回) | 10 |
2次試験
二次試験は、面接を通したスピーキングテストとなっており、試験担当と1対1で約6分程度の応答をします。
面接時の問題構成
測定技能 | 問題番号 | 問題形式 | 備考 |
---|---|---|---|
スピーキング | 音読 | 渡されたパッセージカードを読む。 | |
スピーキング | No.1 | パッセージについての質問 | 会話文の空所に 適切な文や語句を補う。 |
スピーキング | No.2 | イラストについての質問 | パッセージ(長文)の空所に、 文脈に合う適切な語句を補う。 |
スピーキング | No.3 | イラストについての質問 | パッセージ(長文)の内容に 関する質問に答える。 |
スピーキング | No.4 | 受験者自身の意見など | 質問に対する回答を英文で書く。 |
スピーキング | No.5 | 受験者自身の意見など |
英検準2級の過去問
過去問で練習することは合格への近道
これまでに英検準2級の試験で出題された過去問は、英検公式サイトで公開されています。英検準2級合格を目指すには、一度は過去問を解いてみること重要ですので、英検公式サイトにアクセスして過去問に挑戦してみましょう。
英検準2級の合格点と合格率
最低ラインを確認しておきましょう
英検準2級の合格点と合格率について説明します。
一次試験
2016年度以降は、それ以前と比べ合格基準が変わっています。現在では、リーディング、ライティング、リスニングの3技能ごとに算出されたCSEスコアをもとに合否が判定されます。そのため、合格点は〇点というはっきりとした基準がわからないのが実情です。ただし、日本英語検定協会は、毎年「各技能6割程度の正答率の受験者の多くが合格した」などと発表しており、6割程度の正答率が合否をわけるラインだと予測されます。
CSEスコアとは、リーディング、ライティング、リスニングの3技能ごとに600点満点としており、合格基準は3技能合計で1322点とされています。つまり、ライティング技能の測定では1問しか出題されず、1問=600点と評価されてしまうため、比重が大きな設問となります。日ごろから各技能まんべんなく点数を取れるようにバランスよく英検準2級対策を行いましょう。
二次試験
一次試験同様にCSEスコアで判定されます。二次試験ではスピーキング技能を600点満点で判定され、合格基準スコアは406点となります。
点数配分は、応答内容、発音、語彙、文法、語法、情報量、アティチュード(積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度)がポイントとなります。
合格率
上述した通り2016年以降は公表されていません。
(※2015年度までの平均合格率は35%をやや上回る程度でした。)
PM English School オリジナル教材(無料)
YouTubeをうまく活用して英検準2級合格を勝ち取りましょう
PM English School では、無料で英検準2級対策コンテンツを配信しています。頻出英単語や英熟語の暗記動画や、それに伴う例文のリスニング練習など様々です。是非、コンテンツを何度も繰り返しご覧いただき英検準2級合格を勝ち取ってください!
英検準2級のレベルって?!!
中学2年生になると英検3級も合格したし、英検準2級を受験しようという生徒がちらほら出てくるころです。さて、そんな英検準2級の合格って実際はどのぐらいの英語力を必要とするのでしょうか?まず、出題範囲ですが、英検準2級の試験では「リーディング/ライティング/リスニング/スピーキング」の4分野から出題されるため、それぞれ対策が必要となります。「リーディング」では単語対策がとても重要です。文法として必要な知識は中学校3年修了レベルで対応可能です。「ライティング」に関しては中学英文法習った内容が出題され減点されない書き方が大切となります。「リスニング」では1回しか音声が流れないため、対策や練習を行わずに、ぶっつけ本番で受けてしまうと、失敗する可能性が高いです。「スピーキング」は2次試験での課題となりますので、一次試験合格を確認してからでも遅くありません。基本的には、中学3年修了レベルの英語が備わっていると怖くはないので、どんな流れで行われるか確認しておきましょう。