形容詞は名詞の状態や性質を修飾したり補語になる語です。英語の形容詞は、日本語で訳すと「~い」「~な」「~だ」になることが多く、人・モノ・コトに表現を加えます。日本語の中でどうやって使われているか一例を挙げます。以下3項目の「オレンジ文字:形容詞 / ピンク:名詞」にあたります。
形容詞+名詞_
かわいい猫(lovely cat)
大きいカバン(Large bag)
静かな朝(Quiet morning)
形容詞の用法
「限定用法」と「叙述用法」の2つに大別される!
形容詞の用法は、「限定用法」と「叙述用法」の2つで、限定用法は形容詞が名詞を直接修飾します。上述した3例はすべて限定用法です。叙述用法は形容詞が主語や目的語の補語となり、名詞を間接的に修飾します。限定用法はイメージしやすい一方で、叙述用法はちょっとわかりにくいですね。ですので、現段階では叙述用法というのもあるんだな程度で覚えて下さい。詳細は後述します。では限定用法から学んでいきましょう。
限定用法
限定用法は、形容詞が名詞を修飾する用法で2つの形しかありませんので、ここで覚えてしまいましょう。
形容詞+名詞
この形は日本語でもよく目にするので、すーっと頭に入ってくるはずです。例文を見ていきましょう。
It is a lovely dog!
可愛い犬だね!
This is a new iPhone.
これは新しいiPhoneです。
She has a small bag.
彼女は小さいカバンを持っている。
代名詞+形容詞
この形は、“something” のように “-thing, -one, -body” などの代名詞を形容詞で修飾する場合に用いられます。
I want to eat something warm.
温かいものが食べたい。
I want to eat something tasty.
何か美味しいものを食べたいです。
“-thing, -one, -body” は複合代名詞と呼ばれ一定のパターンがあります。この機会に覚えてしまいましょう。
-body 人を表す | -one 人を表す | -thing モノを表す | |
---|---|---|---|
every | everybody 誰もがみんな | everyone 誰もがみんな | everything あらゆること |
some | somebody 誰か | someone 誰か | something 何か |
any | anybody 誰か・誰も | anyone 誰か・誰も | anything 何か・何も |
no | nobody 誰も~ない | no one 誰も~ない | nothing 何も~ない |
叙述用法
叙述用法とは、形容詞が補語(C)になる用法のことです。補語とは、「主語が、何か・どういう状態かを説明するもの」で、例えば「彼女は優しい」「彼は静かだ」などの文章になります。また、補語には形容詞だけでなく「名詞・代名詞」もなることができ、形容詞が補語になる場合に、叙述用法と呼ばれます。
補語(C)は5文型の第2文型(S+V+C)、第5文型(S+V+O+C)の2つに使われており、この(C)に形容詞が使われます。
第2文型(S+V+C):S=C
第2文型の(C)で形容詞が使われる形で「S = C」になるのが特徴です。
This dog is lovely.
この犬はかわいい。(この犬=かわいい)
He is tall.
彼は背が高い。(彼は=背が高い)
第5文型(S+V+O+C):O=C
第5文型の(C)で形容詞が使われる形で「O = C」になるのが特徴です。
She made him angry.
彼女は彼を怒らせた。(彼=怒った)
He always keeps his room clean.
彼はいつも部屋を清潔に保っています。(彼の部屋=清潔)
数量形容詞
「日常英会話や試験で必ず出る!」
数量形容詞とは、数や量を表す形容詞のことです。試験ではもちろん、日常生活でもよく使う表現です。これだけは覚えた方が良い数量形容詞を以下の表にまとめますので、必ず覚えるようにして下さい。
数量形容詞 | 数 | 量 |
---|---|---|
たくさんの | many | much |
少しある | a few | a little |
ほとんどない | few | little |
数量形容詞とは、数や量を表す形容詞のことです。試験ではもちろん、日常生活でもよく使う表現です。
可算名詞を修飾
”many, a few, few” は可算名詞につきます。この場合の名詞は複数形にしましょう。
There are many cartoons in my room.
私の部屋に多くのの漫画があります。
Do you have a few minutes?
少し時間大丈夫?
不可算名詞を修飾
”much, a little, little” は不可算名詞につきます。この場合の名詞は複数形にできません。
また、時折「There is much water. (たくさんの水があります)」という表現を使っている方がいますが、「There is a lot of water. 」のほうが自然ですので、気を付けて下さい。
I save a little money every month.
私は毎月、少しづつ貯金しています。
How much did it cost?
費用はどのくらいかかりましたか
両方のパターンで使える a lot of
”a lot of” は可算名詞、不可算名詞の両方で使えます。この場合の名詞は可算名詞であれば複数形、不可算名詞であれば単数形にしましょう。
I have a lot of friends.
私にはたくさんの友達がいる。
※名詞が可算名詞
A lot of people bought books here.
たくさんの人々がここで本を買った。
※名詞が不可算名詞
可算名詞と不可算名詞
名詞には可算名詞と不可算名詞があり、可算名詞は数えることができる「普通名詞」と「集合名詞」があます。不可算名詞には、数えることができない「物質名詞」「抽象名詞」「固有名詞」があります。以下の表に特徴を記載したので覚えて下さい。
可算名詞 | 普通名詞 | book, egg, apple |
集合名詞 | family, audience | |
複数 | 物質名詞 | gold, silver |
抽象名詞 | love, happiness | |
固有名詞 | Tokyo, Steve Jobs |
特定パターンごとに形容詞を使いこなそう
「形容詞を使った表現の幅を広げる方法を学びましょう」
このページでは、形容詞にポイントを当てた特定パターンごとの英語表現を紹介します。
勉強した英文法から、実際にどのように会話の中で使えるのかをシチュエーションごとに勉強して下さい。
人の特徴や性質を説明する表現
ここまでは「名詞句(形容詞+名詞)」「補語」として形容詞が出てきましたが、今回は人の特徴や性質を説明する表現について解説します。
He is a good boss.
彼は良い上司だ。
形容詞が重なる場合は下のような表の順番で形容詞が並びます。上にあるほど文頭に近く、下に行くほど文末に近くなります。
∟ the big brown dog (その大きな茶色い犬)
∟ beautiful red flowers (綺麗な赤い花)
意見 | good, cute |
大きさ | big, little |
新しさ | new, old |
形・状態 | round, square |
色 | red, black |
起源 | Japanese, American |
材料 | cotton, plastic |
形容詞が重なる場合は下のような表の順番で形容詞が並びます。上にあるほど文頭に近く、下に行くほど文末に近くなります。
∟ the big brown dog (その大きな茶色い犬)
∟ beautiful red flowers (綺麗な赤い花)
次はシンプルな文章に頻度の情報を付け加えた会話の返事例です。
What is he like?
∟ He is kind.
∟ He is very funny.
彼はどんな人ですか? (性格について)
∟ 彼は優しい
∟ 彼はすごく面白い
What does he look like?
∟ He is tall.
∟ He has brown eyes.
彼はどんな人ですか? (見た目について)
∟ 彼は背が高い
∟ 彼は茶色の瞳をしている
性格 形容詞 | 外見 形容詞 | ||
friendly | 親切な | tall | 高い |
honest | 正直な | short | 低い |
polite | 礼儀正しい | cute | かわいい |
smart | 賢い | beautiful | きれい |
selfish | 自分勝手な | handsome | ハンサムな |
lazy | 怠けた | thin | やせた |
形容詞に関するよくある質問&解答
「形容詞」の単元で不明点があればこちらから
PM English School では、Lineやメールなどで英語への回答を全て無料で行っています。以下にQ&A集と質問方法をリンクしていますので、形容詞に関してわからないところがあるかたはQ&A集を参考にしてください。また、不明点があったり、質問をしたい方はご連絡ください。
中学生英語 形容詞とは!!
中学校で学ぶ英語は英文法が新しく始まります。中学1年生は英文法が上手く理解出来ずに英語に対して苦手意識を持ってしまう方が多いです。今日はそんな英文法の1つ形容詞について解説したいと思います。形容詞とは物事の性質や状態を表して、終止形が「~~い。」で終わる自立語の事です。上記の内容を読んでも意味が理解できないと思います。つまり、『高い』、『美しい』、『賢い』、『明るい』、『賢い』などのように性質や状態などの意味を詳しく説明している言葉のこと言います。もう少し詳しく説明すると、新しい車だった、早く車だった、など車(名詞)の特徴をより詳しく説明することが出来るのが形容詞になります。形容詞を使う場面は大きく分けて3つあります。・名詞を修飾する。・主語の性質を表す。・動詞を修飾する。以上の3つですが、中学校の英語では基本的に1つ目以外はあまり登場しません。なので、形容詞とは名詞の状態や性質などを詳しく説明する働きを持っているのもだと覚えて下さい。特に英文法を学び始めたばかりの中学1年生であれば今はそれで十分です。