英語には、主部と述部が有ります。例えば次の通りです。
主部(〜は・が) | 述部(~である・する) |
---|---|
I (私は) | am Yuki. (ユキです) |
This is | a pen. (ペンです) |
Learning English in school. (学校で英語を勉強することは) | is important. (大切だ。) |
これは言語であれば当然のことですが、改めて「主語」と「述部」意識してみて下さい。
4つの主要素
「英語学習の超基礎✖超重要ポイント」
次に英文を構成する4つの要素を紹介します。その4つとは「主語」「動詞」「目的語」「補語」になります。この4つは非常に重要な要素であり、英語の勉強をする限りは基本的な考え方になりますので、必ず覚えて下さい。
※ そのほかに修飾語などがありますが、文の要素としては重要ではないのでここでは省略します。
主語 : Subject
「~は…です」「~が…する」「~が…した」の「~は / ~が」に相当する語が主語になります。なお、「主語≒主部」として読み進めて下さい。
動詞 : Verb
主語の「動作・状態」を表す語で、「~は…です」「~が…する」「~が…した」の「…です / …する / …した」に相当する語が動詞になります。例えば、主語と動詞だけで英文を作ると以下のようになります。主語と動詞のみの、最も簡単な英文です。
I sleep.
私は寝ます。
(I = 主語)(sleep = 動詞)
目的語 : Object
動詞の目的となる語で、「~は、〇〇を…する」の「〇〇を」に相当する語が目的語になります。重要なポイントは、「目的語は動詞の目的語になる」ということです。つまり動詞に関係します。
I study English.
私は英語を勉強しています。
(I = 主語)(study = 動詞)(English = 目的語)
補語 : Complement
補語は「主語を補う語」と覚えましょう。重要なポイントは、主語に関係しているという点です。
He is my teacher.
彼は私の先生です。
(He = 主語)(is = 動詞)(my teacher = 目的語)
句と節
「それぞれの違いを身につけましょう」
句と節を勉強する前に知っておくべきことは、英文を構成する中で意味を持つ最小単位は「単語」と理解して下さい。その単語が集まって句や節を形成します。
区と節それぞれの特徴は次のようになります。では詳しく説明していきます。
句 or 節 | 特徴 |
---|---|
句 | ・2語以上のかたまり ・S・V がない ・名詞・形容詞・副詞の働きをする |
節 | ・2語以上のかたまり ・S・V がある ・名詞・形容詞・副詞の働きをする |
句 : phrase
英文を読み進める中で、1単語で意味を考えるのではなく、2単語以上のカタマリで意味を考える部分を「句」と呼び、英語では phrase と言います。
また、句の最大の特徴は、主語(S)と述語動詞(V)を含まない2語以上の単語から成るフレーズのことで「名詞句」「形容詞句」「副詞句」の3つに分けることができます。
名詞句 | 名詞の働きをする句 |
形容詞句 | 形容詞の働きをする句 |
副詞句 | 副詞の働きをする句 |
名詞句
名詞句には次の3種類があり、名詞としての働きを有しているので「主語 S」「目的語 O」「補語 C」として利用できます。
それでは具体例を見ていきましょう。
1.名詞に冠詞/形容詞を付けた名詞句
2.動名詞を用いた名詞句
3.to不定詞を用いた名詞句
[名詞に冠詞/形容詞を付けた名詞句]
This is an apple.
これはリンゴです
※ an apple = C
[動名詞を用いた名詞句]
Playing video games is a stress reliever for me.
ゲームで遊ぶことは私のストレス発散方です
※ Playing video games = S
[to不定詞を用いた名詞句]
I decided to go abroad.
私は海外に行くと決めた。
※ to go abroad = O
形容詞句
形容詞句も3種類あり、詳細は以下のようになります。形容詞句は名詞や代名詞を修飾するか、「補語 C」として使えます。
1.前置詞を用いた形容詞句
2.to不定詞を用いた形容詞句
3.分詞を用いた形容詞句
[前置詞を用いた形容詞句]
Your pen is on the desk.
あなたの本は机の上にあります
※ on the desk = C
[to不定詞を用いた形容詞句]
Do you have anything to drink?
何か飲み物はもってない?
※ to drink = anythingを修飾
[分詞を用いた形容詞句]
This is a cake baked by my sister.
これは姉が焼いたケーキです
※ baked by my sister = a cakeを修飾
副詞句
副詞句には以下の3種類があり、動詞や形容詞、副詞を修飾します。
1.前置詞を用いた副詞句
2.to不定詞を用いた副詞句
3.分詞を用いた副詞句
[前置詞を用いた副詞句]
He jogs in the park.
彼は公園でジョギングする
※ in the park = jogsを修飾
[to不定詞を用いた副詞句]
I went abroad to speak English.
英語を話したくて海外に行った。
※ to speak English = wentを修飾
[分詞を用いた副詞句]
Seeing me, he ran away.
私を見ると、彼は走り去った。
※ Seeing me = ran awayを修飾
節 : clause
節は、文の一部を構成する「主語と述語動詞」を含んだ、2語以上の単語のカタマリのことで、clause と言います。
節は「主語+動詞」を必ず含むのに対し、句は「主語+動詞」を含まないのが、節と句の違いです。
節は「名詞節」「形容詞節」「副詞節」の3種類に分けることができます。
名詞節 | 名詞の働きをする節 |
形容詞節 | 形容詞の働きをする節 |
副詞節 | 副詞の働きをする節 |
名詞節
名詞節は名詞の働きをする節で、「主語」「目的語」「補語」また「同格節」になります。
名詞節を導くものは「that節」「whether」「if」「間接疑問文」などがあります。
1.主語 S
2.目的語 O
3.補語 C
4.同格節
[主語]
That he said such a thing is doubtful.
彼がそんなことを言いうとは疑問に思ってる。
※ That he said such a thing = S
[目的語]
I’ll ask if he needs my help.
彼は手伝いがいるか聞いてみる。
※ if he needs my help = O
[補語]
The problem is that he did that.
問題は彼がそれをしたということだ。
※ that he did that = C
[同格節]
The news that she was killed in a traffic accident
彼女が交通事故で亡くなったお知らせ
※ The news = she was killed in a traffic accident
形容詞節
形容詞節は形容詞の働きをする節で、「名詞」「代名詞」を修飾します。
形容詞節を形成するのは以下2つになります。
1.関係代名詞
2.関係副詞
[関係代名詞による形容詞節]
The boy who is studying at the desk is my brother.
机で勉強している男の子は弟です。
※ who is studying at the desk が The boy を修飾
[関係副詞による形容詞節]
There are three reasons why she is so angry.
彼女があれほど怒っている理由は3つあります。
※ why she is so angry が reasons を修飾
副詞節
副詞節は、副詞の働きをする節で、名詞以外の語句や文を修飾します。
副詞節を作るパターンは大きく分けて3つあります。
1.接続詞
2.関係副詞
3.複合関係詞による譲歩節
[時をあらわす従属接続詞]
My father usually wears a hat when he goes out.
私の父は外出するとき、ふつう帽子をかぶります。
※ 従位接続詞 = when
[関係副詞]
I don’t know the reason why he was late for the class today.
私は彼が今日授業に遅れた理由を知らない
※ 関係副詞 = why
[複合関係詞による譲歩節]
She followed him wherever he went.
彼女は彼の行くところはどこへでもついて行きました
※ 複合関係副詞 = wherever
まとめ
「主語・動詞・目的語・補語の役割を覚えよう」
如何でしたでしょうか?「主語」「動詞」「目的語」「補語」が英文を構成する4つの主要素です。中学3年生ではここで勉強した発展形を学ぶことになり「主語=S」「動詞=V」「目的語=O」「補語=C」というアルファベットで表記していくことになります。まずは、ここで学んだ英文の主要素とその働きを覚えておきましょう。特に間違えやすいポイントを以下にまとめておきます。
S V O C の役割_
主語=S : 動詞に対して、動作・作用などの主体を表す語
動詞=V : 主語の「動作・状態」を表す語
目的語=O : 目的語は動詞の目的語になる
補語=C : 主語を補う語
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2021年から学習指導要領の導入に伴い今まで指導されていた英単語の量に比べて約2倍に変更になりました。今までの英単語の量でも覚えるのが大変だったのに単純に2倍になったことで今まで以上に効率的に英単語を覚える必要が出てきたのです。そこで効率的に英単語を覚える学習法を紹介したいと思います。大きく3つに分けてみました。まずは1つ目は英語から日本語、日本語から英語の双方を覚えることが重要です。英単語を見て日本語に訳し終わったら、次は英語を隠して日本語を見て英単語が分かるようにしましょう。日本語でも英語でも双方で理解出来ていることで定期テストの際にも混乱することなく適切に問題を解けるようになるからです。2つ目は覚えた英単語と覚えていない英単語を仕分けることです。上記でも説明しましたが、覚えなければならない英単語が単純に2倍になっています。覚えられていない英単語やスペルミスを何度もする英単語に焦点を絞って効率的に学習することで効果が向上します。覚えられている英単語は1週間に1度程度のペースで復習をして忘れていないか確認をする程度で十分です。覚えられていない英単語がどんどん少なくなると学習意欲の向上にも繋がるのでしっかり仕分けるようにしましょう。3つ目は声に出して覚えることです。中学生の定期テストではなかなか目にしませんが、高校入試の問題や大学入試の問題でも発音問題やアクセントの位置問題などが出題されます。最初からセットで覚えていれば後々学習の負担が減らせるので正しい発音、アクセントで覚えるようにしましょう。正しい発音とアクセントを覚えることでリスニングの対策にもなるので絶対に英単語を覚える時は声に出して覚えるように徹底してください。