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接続詞 that とは?
「that節の後ろは 主語+動詞 の完全文を用いる」
接続詞の that は「~ということ」という意味をもちます。直前の動詞の内容を説明したり、情報を補足したりする役割があります。接続詞の that の後ろには「主語+動詞」の完全文が続きます。
I know that the exam is difficult.
私はその試験が難しいことを知っています。
この文における that は以下2つの文章をつなげるための接続詞として出てきており、「そのテストが難しいことを知っている」の「ことを」を表しています。
◆ I know
◆ The test is difficult
さらに以下のように、that によってくくられた部分を「that節」と呼びます。節とは、「主語+動詞」の文章のことです。文の中でthat節を使うことにより、文の情報量を増やします。
上記の例文だと、I know(私は知っている)という内容に接続詞のthat節(that the exam is difficult.)を用いることで、何を知っているのか(その試験が難しいことを)という情報の補足ができます。
◆ I know[ that the exam is difficult.]
私は[その試験が難しいことを]知っています。
接続詞 that の用法
「接続詞 that は主語、補語、目的語になりうる」
接続詞 that は、「目的語(O)」「主語(S)」「補語(C)」の3種類の用法があります。詳しくは以下で解説していきます。
目的語・主語・補語としての that
それでは、それぞれの用法について詳しくみていきましょう。
目的語に使われる「接続詞 that」
that節でもっともよく使われる用法は、動詞の「目的語」としての用法です。以下の例文をみてみましょう。
以下英文の I heard(私は聞いた)に対して、that以下では「何を」聞いたかという目的を表しています。
I heard that Yuki moved to Osaka.
ユキが大阪に引っ越したと聞いた。
主語に使われる「接続詞 that」
that節は主語としても用いられます。以下英文では It is clear(それは明らかだ)の「それ(主語)」をthat以下で説明しています。
It’s clear that she’s lying.
彼女が嘘をついていることは明らかです。
補語に使われる「接続詞 that」
that節は主語としても用いられます。that節は、主語の補語として使われることもあります。主語の補語とは、主語を説明する要素のことです。上記の例文では、主語の「The problem(問題)」をthat以下で補足しています。
The problem is that he doesn’t memorize English words.
その問題は彼が英単語を暗記していないということです。
be動詞+形容詞+that節
「be動詞+形容詞+that節」のように接続詞の that を使った英文はよく出てきますので、こちらで紹介します。以下の表は、「be動詞+形容詞+that節」を取る代表的なフレーズです。
フレーズ | 訳 |
---|---|
be sorry that~ | ~をすまなく思う |
be sure that~ | ~きっと~だと思う |
be afraid that~ | ~ではないかと心配する |
be glad that~ | ~して嬉しい |
be happy that~ | ~であることが幸せ |
be pleased that~ | ~であることを喜ぶ |
be satisfied that~ | ~ということに満する |
be proud that~ | ~ということを誇りに思う |
be ashamed that~ | ~でることを恥じる |
be sad that~ | ~を悲しく思う |
be disapointed that~ | ~にがっかりする |
be bored that~ | ~にうんざりした |
be tired that~ | ~に疲れた |
be angry that~ | ~したことに怒っている |
be scared that~ | ~を怖がって |
be surprised that~ | ~ということに驚く |
be certain that~ | ~ということを確認している |
be worried that~ | ~を心配している |
be thankful that~ | ~ということを感謝している |
be grateful that~ | ~であることをありがたく思っている |
be mad that~ | ~をばかげている(狂っている)と思う |
be confused that~ | ~に困惑した |
be scared that~ | ~に脅えて |
be frightened that~ | ~にギョッとして |
be terrified that~ | ~を恐れて |
be excited that~ | ~に興奮している |
be amazed that~ | ~ということに驚嘆する |
be confident that~ | ~ということを確信して |
be certain that~ | ~を確実と思う |
be positive that~ | ~に間違いないと思う |
be aware that~ | ~ということに気づく |
be conscious that~ | ~を意識している |
be anxious that~ | ~だと心配している |
be concerned that~ | ~だと心配している |
このように、「感情を表す形容詞」の後ろに「that節」を配置し、形容詞を修飾します。また、以下のように「be動詞+形容詞+that節」の形をとれない形容詞もありますので、必ず一緒に覚えておきましょう。
difficult 難しい / easy 易しい / dangerous 危険 / good よい / bad 悪い / useful 便利
では、「be動詞+形容詞+ that節」の例文です。形さえ覚えてしまえば簡単です。
I am sorry that I lost his game.
彼のゲームをなくし申し訳なく思う
接続詞thatと関係詞thatの違い
「接続詞と関係詞の違いを明らかにしましょう」
that には、接続詞の that と関係詞の that があります。この2つのthatの見分けがつかなくて悩んでいる方も多いのではないでしょうか。接続詞thatと関係詞thatの違いは以下の通りです。
接続詞 関係詞 thatの違い_
◆ thatの前(先行詞)に名詞があれば関係詞。なければ接続詞
◆ 接続詞のthatの後には、必ず節(S+V)が続く
まず「関係詞のthat」を使った例を挙げます。
[関係詞 that]
I know the boy that is walking with a dog.
私は犬と歩いているあの男の子を知っています。
thatの前に名詞(the boy)がきていて、that以下の文が不完全文のため、この文のthatは関係詞です。
[接続詞 that]
I know that the boy is walking with my dog.
男の事が私の飼い犬と一緒に散歩していることは知っています。
この文ではthatの前に動詞があり、that以下の文が不完全文です。そのため、この文のthatは接続詞です。
接続詞 that のまとめ
「ポイントを押さえて混同しないようにしましょう」
今回は、接続詞のthatについて以下のポイントをご紹介しました。特に関係詞と混同しがちですので、何が違うのかをしっかり理解して下さい。
◆ 接続詞のthatは「~ということを表す」
◆ 接続詞のthatの用法は目的、主語、補語
◆ 先行詞が名詞なら関係詞 that、そうでなければ接続詞 that
◆ 接続詞のthatの後には、必ず節(S+V)が続く