[比較級]英文法

比較構文を読み進める大原則を覚えよう_

比較構文を勉強していく上で、常に意識して勉強してほしいことがあります。この大原則を覚えておくのと、訳も分からずに読み進めるのでは大きく理解力に差異が生まれてしまいます。以下3項目は必ず大原則として覚えて下さい。
● 比較構文で、比較する対象は同一性がなければいけない。
 ex) 色:色 / 味:味 / 人口:人口 / 量:量
● than, as の次は明確なことを述べる
●「as A as B に挟まれる形容詞や副詞」や「比較級になる形容詞や副詞、それに絡む語句」は、同一文中では一回しか書かず、二回目は省略する。
今の段階ではまだ何のことか分からないとは思いますが、読み進める中で振り返りながら学んでいきましょう。

比較級とは、何かと何かを比べて「より(~だ)、もっと(~です)」と表現するための文法のことを言い、基本となる形は以下の通りです。

比較級の基礎_

語順:A+動詞+比較級+than+B
意味:BよりAのほうが~です。

例えば「AさんはBさんより背が高い」「AさんはBさんより足が速い」「AはBより安い」のように人や物を比較する時に使います。
以下英文では、tall(形容詞)に「-er」をつけて taller にしています。その後に than her mother を付け加えて、ユキの背が彼女の母よりも高いことを表しています。

Yuki is taller than her mother.
ユキは彼女の母より背が高い。

I can run faster than him.
私は彼より早く走れます。

比較級の使い方

「比較級には5つの変化がある!」

比較級を表す際は、形容詞もしくは副詞の語尾に「-er」をつけるのが基本ですが、他の方法で変化する比較級もあります。詳しくは以下の表をご覧ください。

形容詞・副詞変化
ほとんどの場合語尾に er をつける
e で終わる語語尾に r をつける
「子音字+y」で終わる語語尾の y を i に変えて er をつける
「短母音+子音字」で終わる語語尾の子音字を重ねて er をつける
more を付けるパターンfamous, beautiful など
不規則変化good → better / well → better など

また「~よりも」と比較対象を示したい時は、than を使います。つまり、比較級を作るときは以下の形をとります。

主語+動詞+形容詞 副詞 er / more+than ~

Kenji is older than me.
ケンジは私より年上です。

I can run faster than him.
私は彼より早く走れます。

比較級では、基本的には形容詞や副詞に「er」を付けますが、形容詞・副詞が3音節以上の場合や「-ly, -ous, -ful」で終わる場合は形容詞や副詞の前に more を付けます。

Listening is more important than speaking.
リスニングはスピーキングよりも大切だ。

基本的には「er」をつける

ほとんどの形容詞と副詞は、原級に er をつけると比較級になります。このパターンが圧倒的に多い変化形です。以下の例文を見て確認しましょう。

I’m older than Kenji.
私はケンジよりも年上です。

「r」のみをつける

eで終わる単語の場合には、語尾にrだけをつけます。

原形比較級意味
largelarger大きい
nicenicer素敵な
safesafer安全な

My house is larger than hers.
私の家は彼女のよりも大きい。

語尾の「y」を「i」に変えて「er」をつける

形容詞や副詞の最後がyで終わる場合、yをiに変えてerをつけます。

原形比較級意味
busybusier忙しい
easyeasier簡単な
earlyearlier早く
happyhappier幸せな

This is easier than I thought.
これは思ったより簡単だ

語尾の子音字を重ねて「er」をつける

「短母音+子音字」で終わる動詞の場合は、語尾の子音字を重ねて er をつけます。

原形比較級意味
bigbigger大きい
hothotter熱い

Do you have a bigger one?
もっと大きいのはありますか?

これらの変化は、一般動詞の規則変化と同じルールです。ちなみに、「母音/短母音/子音字」は以下の事を指します。

母音→ a, i, u, e, o
短母音→アクセントのある a, i, u, e, o
子音字→母音以外 のことです。

more を使って表す比較級の例

形容詞・副詞が3音節以上の場合や「-ly, -ous, -ful」で終わる場合は「more」を使って比較級を表します。

more ~意味
more reliableより信頼できる
more diligentより勤勉な
more famousより有名な
more beautifulより美しい
more usefulより便利な
more slowlyよりゆっくりと

She is more famous than you.
彼女はあなたより有名だ。

不規則変化

比較級で使う形容詞は基本的にはその語尾に -er を付けるか more を付け足すかですが、例外もあります。 例えば「上手に」という意味の「well」は比較級にした時に「weller」や「more well」という表現はせず「better」に変化します。

原形比較級意味
goodbetter良い
wellbetter上手に
manymore多くの
muchmore多量の
badworse悪い
littleless少量の

My friend speaks French better than me.
私の友達は私よりフランス語を話すのが上手だ。

比較級の否定文

「be動詞の否定文や一般動詞の否定文と同じ」

これは単純で、動詞に合わせて is not や do not、助動詞がある場合には、can not などを用いて否定文を作れば問題ありません。

[be動詞の場合]
Yuki is not taller than her mother.
ユキは彼女の母より背が高くないです。

[一般動詞の場合]
I don’t run faster than my sister.
私は妹より速くは走らない。

[助動詞があるの場合]
I can not run faster than him.
私は彼より早く走れません。

比較級の疑問文

「be動詞の疑問文や一般動詞の疑問文と同じ」

これも単純で、動詞に合わせて Is she や Do you、助動詞がある場合には、Can he などのように普通に疑問文を作れば問題ありません。但し、疑問詞を使った比較の疑問文は集中して勉強しておく必要があります。

[be動詞の場合]
Is Yuki taller than her mother?
ユキは彼女の母より背が高いですか?

[一般動詞の場合]
Did Yuki arrive at school earlier than Taku?
ユキはタクよりも早く学校に着きましたか?

[助動詞があるの場合]
Can he run faster than me?
彼は私より早く走れますか?

疑問詞 Which を使った比較の疑問文

何かと何かを比べて「どちらがより〜ですか?」という疑問文を作る場合は、「どちら」という意味の疑問詞 which(もの)、もしくは who(人)を主語とし、最後に「… or …?」を付け加えます。

疑問詞 Which を使った比較構文_

・Which is+比較級, A or B?
(AとBはどちらのほうが〜ですか?)
・Which+一般動詞の疑問文+比較級, A or B?
(主語はAとBのどちらのほうが〜ですか?)
・Which+名詞+一般動詞の疑問文+比較級, A or B?
(主語はAとBのどちらの‥のほうが〜ですか?)

Which is+比較級, A or B?(AとBはどちらのほうが〜ですか?)の英文です。

Which is higher, Mount Everest or Mount Fuji?
エベレストと富士山はどちらのほうが高いですか?

Which+一般動詞の疑問文+比較級, A or B?(主語はAとBのどちらのほうが〜ですか?)の英文です。

Which do you want to eat, fish or meat?
魚と肉のどちらを食べたいですか?

Which+名詞+一般動詞の疑問文+比較級, A or B?(主語はAとBのどちらの‥のほうが〜ですか?)の英文です。

Which pet do you like better, a dog or a cat?
あなたは犬と猫のどちらのペットのほうが好きですか?

疑問詞 Who を使った比較の疑問文

「どちらがより〜ですか?」という比較の疑問文で 先ほどは which を説明しましたが、比較の文で「人」について聞きたいときは who を使うのが一般的です。

疑問詞 Who を使った比較構文_

・Who is+比較級, A or B?
(AとBはどちらのほうが〜ですか?)
・Who+一般動詞の疑問文+比較級, A or B?
(主語はAとBのどちらのほうが〜ですか?)
・Who+一般動詞+比較級, A or B?
(主語はAとBはどちらのほうが〜ですか?)

Who is+比較級, A or B?(AとBはどちらのほうが〜ですか?)の英文です。

Who is taller, Kenji or Taku?
タクとケンジはどちらのほうが背が高いですか?

Who+一般動詞の疑問文+比較級, A or B?(主語はAとBのどちらのほうが〜ですか?)の英文です。

Who do you think is taller, Kenji or Taku?
あなたはケンジとタクのどちらのほうが背が高いと思いますか?

Who+一般動詞+比較級, A or B?(主語はAとBはどちらのほうが〜ですか?)の英文です。

Who is taller, Kenji or Taku?
タクとケンジはどちらのほうが背が高いですか?

比較に関するよくある質問&解答

「比較」の単元で不明点があればこちらから

PM English School では、Lineやメールなどで英語への回答を全て無料で行っています。以下にQ&A集と質問方法をリンクしていますので、比較に関してわからないところがあるかたはQ&A集を参考にしてください。また、不明点があったり、質問をしたい方はご連絡ください。

自分の声を録音するスピーキングの練習はとっても有意義!!

英語のスピーキングを上達させたい方は、「自分の話している英語を録音する」ことを強くおすすめします。 人は成果を感じられる方がモチベーションを保てるので、現在のスピーキング力を記録に残しておくことで、年末にどれほど上達したかを確認し、成果を実感することができます。

  1. 中学英語やり直し[中学英文法 基礎確認問題]

    中学英語やり直し[中学英文法 基礎確認問題]

  2. 中学英語やり直し[中学英文法の基礎確認問題]

    中学英語やり直し[中学英文法の基礎確認問題]

  3. 中学英語やり直し[関係代名詞と接続詞のthatの違い]

    中学英語やり直し[関係代名詞と接続詞のthatの違い]

  4. 中学英語やり直し[中学英語の復習問題]

    中学英語やり直し[中学英語の復習問題]

  5. 中学英語やり直し[基礎英文法の復習問題]

    中学英語やり直し[基礎英文法の復習問題]

  1. 話がスムーズに聞こえるテクニック英語

    ネイティブが仮定法過去を解説すると

  2. アメリカでも使われている日本語ってあるの?

    アメリカでも使われている日本語ってあるの?

  3. 日本語を直訳すると相手に通じない英語をご紹介!

    日本語を直訳すると相手に通じない英語をご紹介!

  4. Here you are と Here you go の違いをネイティブが徹底解説!

    Here you are と Here you go の違いをネイティブが徹底解説!

  5. 会話を広げることができる英語のフレーズを使ってみよう

    会話を広げることができる英語のフレーズを使ってみよう

  1. あいづちに関する英語表現を学ぼう

    相づちに関する英語表現を学ぼう Part.2

  2. 喫煙・禁煙などたばこに関する英語表現を学ぼう

    喫煙・禁煙などたばこに関する英語表現を学ぼう

  3. ネイティブが教える even の使い方

    覚えておかなければ全く意味が通じない「略語 / イディオム」大全集

  4. 単語を推理力は英語を理解する上でとても重要

    英単語の推理力は英語を理解する上でとても重要

  5. [列車 電車]に関わる英語の表現を学ぼう

    [列車 電車]に関わる英語の表現を学ぼう

Category