Contents
help の目的語は「人」がくる
「help は他動詞で何を手伝うかは with を用いて表現する」
まず、help(助ける)は「人」を目的語にとる他動詞という事を理解しましょう。そのため、以下のようになります。
何を手伝うかは前置詞 with の後ろで表現します。
× I helped her laundry.
彼女の洗濯を手伝った。
〇 I helped her with laundry.
彼女の洗濯を手伝った。
「help A with B」「help A to do」の比較
「前置詞の違いをイメージしてみましょう」
「help 人 to do」の使い方でよく間違えるのが「help A with B」との使い分けです。それぞれには微妙なニュアンスの違いがありますので、混同しないようにしっかり勉強してください。
では、より具体的にそれぞれの違いを見ていきましょう。
※A=人、B=物事
ポイント_
help A with B:人の~を手伝う
「B:手伝う事」を with の後ろに置いて表現する
help A to do:人が~するのを手伝う
「ある物事」を手伝うというニュアンスではなく、「ある動作を手伝う」というニュアンス
help A with B:人の~を手伝う
冒頭でも説明しましたが、help は他動詞のため、「help A(人)」が基本的な形になり、「何を手伝うのか」については「with B」を用いて説明しましょう。
She helped her father with car washing.
彼女は父親の洗車を手伝った。
I help him with his homework.
彼の宿題を手伝う。
Can you help me with homework?
私の宿題、手伝ってくれない?
help A to do:人が~するのを手伝う
「help A to do」は、help A with B のように物事を手伝うというよりも「動作を手伝う」と表現したい場合に使われます。
また、この文法は「A」と「to do」の間に主語述語の関係が成り立っているように、第5文型(SVOC)です。
つまり、help だけでなく、「他動詞 A to do」は第5文型(SVOC)の代表的な形だということも理解しておいてください。
Yuki helped me to do my homework.
ユキは私が宿題をするのを手伝った。
He helped me to find my wallet.
彼は私が財布を探すのを手伝った。
Yuki helped her mother to clean the kitchen.
ユキは母がキッチンを掃除するのを手伝った。
原形不定詞になるのはなぜ?
「help A to do(人が~するのを手伝う)」を勉強していくと、後半で必ず出てくるのが「help A to do ≒ help A do(原形不定詞)」ということです。
この違いには様々な説明がありますが、以下のように覚えておくとまず間違えないです。
それでは具体的な英文も交えてみて下さい。
to不定詞と限定不定詞を用いるニュアンスの違い_
help A to do「不定詞」
⇒ to do の過程に着目したニュアンス
help A do「原形不定詞」
⇒ do の結果に着目したニュアンス
I helped him to do the work.
私は、彼がその仕事をするのを手伝った。
※仕事を手伝う過程をより伝えているニュアンス
I helped him do the work.
私は、彼がその仕事をするのを手伝った。
※ 最後まで手伝ったというニュアンス
前置詞の to のコアなイメージは、「方向」を表現し、ある目的や場所に向かい、到達するときに to が使われます。そのため、その過程や方向性をより重視して伝えています。
一方で原形不定詞は、過程や方向性を示しておらず、結果を重視して伝えたいというわけです。
「人」が省略される「help+原形不定詞」
「help A to do(人が~するのを手伝う)」が難しいと感じるもう一つの理由が、「A(人)」まで省略されて、「help + 原形不定詞」の形をとるという点です。
具体例を見ていきましょう。
Plants help improve concentration.
(Plants help us to improve concentration.)
植物は、集中力を高める効果があります。
上記のように動詞が2つ並ぶ形になりますが、間違えではないのです。
このように省略されるには「私たち・世間一般的に」などの場合になります。
英文法を覚えるメリット!!
英語の勉強では英文法は必要不可欠です。英語学習の目標が「英会話できるまで」や「英語を使った仕事」でも、すべてのフレーズを覚えることは不可能なので、英文を作れる能力を学ばないといけません。それが英文法の学習というわけです。英語は「a」と「the」の冠詞など日本語にない概念があり、語順や動詞などの変化も日本語とことなります。そこで英文法を勉強すると、ネイティブ並みの自然な英文を作れるような基礎となりえるのです。