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助動詞 would は will の過去形?
「would の本質を知るために」
助動詞 would を will の過去形として使う代表的な例文は次のようになります。
I thought he would come to my house sooner.
私は早く家に帰ろうと思った
I decided I would do my best.
最善を尽くそうと決めた
ですが実際の英会話ではこのように使われる例は半分以下といって良いほど、思っているよりも使われません。
では、実際の英会話でよく使われるニュアンスは何なのかを紹介します。
助動詞 will が持つニュアンス
「will と would の違いを知るために」
イメージとしては will のニュアンスを柔らかくした言葉です。
そもそも will というのは、話し手が実際は良く分からないけど、すごく自信があって「これが起こる」「これをします」「これがある」と言いたい時に使います。
現在形の英文と will を使った英文を比較してみます。
It rains in London.
ロンドンでは良く雨が降る
※現在形で書かれているので習慣を表す
It will rain in London.
ロンドンでは良く雨が降る
※実際には良く分からないけどロンドンでは雨が降るだろう
このように話し手の確信度が高いのが will になり、話し手の強い意志も感じられます。
さらに、これが顕著に分かる英文が次のようになります。
I will do my best.
最善を尽くすよ
※話し手の強い意志を感じる
助動詞 would の基本的な用法 3選
「would の基本的な用法を学びましょう」
will を柔らかいニュアンスにしたのが would になります。
つまり、will に比べると「意思が弱い」「気持ちが弱い」「自信が弱め」のようなニュアンスになり、使い方もたくさんありますが、ここでは特によく使う用法を3つ紹介します。
① 未来に対する予想
② 人に何かを頼むとき
③ 自分の意見をいう時
未来に対する予想
例えば、話し手がどんよりとした雲とすごい湿気の中、以下のようなことを言うと、話し手が80~90%確信している状態だなって聞き手は感じます。
It will rain tomorrow.
明日雨が降るだろう
一方で、上記英文で would を使うと「正直分からないけどまぁ降るんじゃない」というニュアンスになります。
It would rain tomorrow.
明日雨が降るだろうね
人に何かを頼むとき
これはイディオムとして学校で勉強するパターンが多いですが、海外の日常会話ではかなりよく使われます。
まずは will のパターンから見ていきましょう。
Will you pass me the salt?
塩とって
will は「話し手の自信・意志の強さ」を表す言葉ですので、聞き手からすると少し強めや直接的に聞こえてしまいます。
しかし、以下のように would を使って表現すると、柔らかい印象になるのです。
Would you pass me the salt?
塩とってもらえますか?
そのため、初対面の人に何かを頼む場合には必ず Would を使うのが礼儀上いいのです。
また、お店でも Would を使わないといけなくて、以下のように伝えましょう。
I’d like another cup of tea.
紅茶もう一杯ください。
さらに、I want ~(私は~が欲しい)ではダメなの?とよく質問を受けますが、I want を使うとただただ「欲しい」というニュアンスになり、少し子供っぽく聞こえます。
小さい子供がスーパーのお菓子コーナーに行って、I want this. I want that. と言ってるシチュエーションを想像してください。
自分の意見を言う時
自分の意見をいう時に最初に思いつくのが I think ~ という方が多いですが、もう少し控えめに I would say(私としてはこう思うんだけど)と表現したい時に使えます。
代表例としては、次のような英文になります。
I’d say her idea is the best.
私としては彼女の意見が一番だと思うんだけど。
海外の文化は自分の意見をしっかり述べるという習慣があるので、I think や In my opinion に比べたら使われる頻度は下がりますが大切な用法の1つです。
助動詞に関するよくある質問&解答
「助動詞」の単元で不明点があればこちらから
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