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物に対して Nice と Good を使い分けるには?
「Nice は主観を伴い Good は客観的」
Nice は「良い」という意味で、Good も「良い」という認識を持っている方は多いことでしょう。
Good はもちろん「良い」という意味があるのですが、客観的に見て良いものというイメージがあります。
一方で、Nice は主観があってその上で「良い」という意味になり、自分が良いと感じだものに対して言います。
例えば、「良いシャツ」という意味で、Nice shirt, Good shirt を使う場合にどっちの方がネイティブはしっくりくるのかというと「Nice shirt」になります。
なぜかというと、Nice shirt と言われる方が、相手の感情が入っていてさらに相手が親しみを感じてくれているんだなというのが伝わってきます。
That’s a nice shirt.
良いシャツだね
That’s a good shirt.
良いシャツだね
では、ネイティブが Good shirt って言われるとどう感じるかですが、ザックリし過ぎていて何が Good なのか分からないようなイメージがあります。
Good は客観的に見て「良い」なので、世間一般的に見た時にクオリティが高いモノ、例えばハイブランドであったり、何かの高級素材が使われていたりっていうのをイメージしがちです。
ですので、Nice quality と言われると相手の主観によるクオリティの良さと言う意味になってしまい違和感がありますが、Good quality と言われると違和感なく通じます。
人に対して Nice と Good を使い分けるには?
「Nice は主観に加えて優しいイメージが加わる」
人に Nice や Good を使う場合も同じようにニュアンスが変わります。
この場合、Nice は主観が入っており、Good は客観的にという部分は変わらないのですが、Nice にはさらに「優しい」「温和な」と言うニュアンスも含まれることになります。
例えば、日本人が Nice Girl と聞くと俗にいう「良い女」を連想しがちですが、ネイティブは「優しい女の子」「温和な女の子」というどちらかというと心が穏やかな女性というのをイメージし、セクシーとか綺麗とかスタイルが良いとかそういうのはほぼイメージしません。
まずは、Good を用いた例文から見ていきましょう。
She is a good girl.
彼女は良い子だ
He is a good person.
彼は良い人だ
これらは「良い人だ」という意味になり、Good の場合は客観的に見て「良い」ですので、ニュアンスとしては「正しいことをする人だ」になり、好きと言う感情を切り離して単純に人として良いになります。
Nice の場合ですと、主観が入った「良い人」つまり「優しい人」と言うニュアンスになります。
He is a nice man.
彼は優しい男性です
内容を伴うものに対して Nice と Good を使い分けるには?
「人に対しての使い分けと同じ」
Nice movie, Good Movie では Nice と Good の使い分けが重要になります。
例えば Good Movie は内容に関係なくアカデミー賞など世間的に良いと思われている映画に対して使われ、Nice movie は心温まるストーリーやハッピーエンディングの映画などに使われます。
Nice は人の場合でも説明しましたが、主観的かつ優しさを伴うようなニュアンスがありますので、上記のような捉え方をネイティブはします。
まとめ
「ネイティブのように Nice と Good を使い分けましょう」
Good は、全般的に良いと言えて客観的なイメージになり、世間一般の基準に合わせた良いというイメージです。
例えば、ブランドの服、カシミアの素材を使った服、何かの賞を受賞した映画などがそれに当てはまります。
Nice は、個人が持っている主観で、人や内容を伴うものを対象にする場合は「優しい」というニュアンスが入ることを覚えておいてください。
- 大某大学のダイバーシティチームで働く555先生
- 米国大卒で日本に帰国後、都内特許法律事務所の海外事務や外資系企業のサポートを行っていた555先生。現在は再度渡米し子育てを中心に、現地小学校などでボランティアをする傍ら、英語ブラッシュアップのため、カレッジで学び直し再度日本に帰国後。その後は、子供たちの英語維持と向上、英検1級取得伴走や、中学受験伴走などを行いつつ、某大学のダイバーシティーチームに所属されています。
解り易かったです
ありがとうございます!