have to と have got to の使い分け
「訳は同じだが…」
have to do は「~しなければならない」という訳で使われ、その訳の通り何かをしなきゃいけない状態を表します。
I have to study English.
英語を勉強しなきゃいけない
to do ですと「~すること」になり、それを have(持っている)している状態になり、have to do(~しなきゃいけない)となります。
have got to do は、やらなきゃいけない状態を持っているではなく「やらなきゃいけない状態になった」というニュアンスになります。
get の過去形である got があることにより、何かをつかまえた状態を表し、今すぐもしくは、つい先ほどやらなきゃいけない状態になったという意味になります。
また、この事から強調のニュアンスである「本当にこれやんなきゃいけないんだ」という意味合いにもなり、まとめると2つの意味合いで使えます。
have got to do
に含まれるニュアンス①
やらないといけないくなった
have got to do
に含まれるニュアンス②
本当にこれやんなきゃいけないんだ
例えば、中学生カップルですごく親が厳しいです。彼氏が家に遊びに来ていて、高校になるまで男女交際を禁止にされていたのに親が早く帰ってくることが分かり、ばれてしまいそうというシチュエーションで以下のように言えます。
You have to go!
あなたは行かないといけない!
You have got to go.
行かなきゃ!
2つの英文を比べると、このシチュエーションでは下の方がぴったりになります。
理由は2つあり「1.行かないといけない状態になった」「2.協調により本当にいかなきゃいけないんだ」というニュアンスが含まれるからです。
have got to の省略形
「have got to の省略はいくつかある」
have got to の省略形は gotta になり、先ほどの例文に当てはめると以下のようになります。
You gotta go.
行かなきゃ!
また、この表現の省略はいくつもあり、省略度に合わせてフォーマルシーンで使えるかカジュアルシーンでしか使えないかの違いが出てきます。
I have got to | ビジネスOK |
I’ve got to | ビジネスOK |
I’ve gotta | カジュアル |
I gotta | カジュアル |
have got to が使えないシーンもある?
「頻度を表す語句と相性の悪い have got to」
have got to は「今やらなきゃいけなくなった」というニュアンスがあるのですが、習慣的にやらなきゃいけない義務的なことに関しては使えません。
例えば always(いつも)usually(たいてい)のように頻度を表す語が入るような英文に have got to を使うとミスマッチ感がでてしまいます。
I always have to call Jiro in the morning.
私は朝いつもジロウに電話しなきゃいけない
- 翻訳&コラムニストの肉球先生による執筆
- 海外のコラムやニュースを翻訳するコラムニストの肉球先生による執筆記事です。現在はフリーでイギリス人のご主人とお仕事をされており、海外の情報を翻訳してニュースサイトで出すお仕事をされています。その記事はYahooニュースに出た実績もお持ちとの事でした。
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