命令形の最大の特徴は「主語が省略されている」で、多くの学生は主語がなく動詞から始まる英文と覚えている方が多いでしょう。
例えば「車を買って」は以下の英文という具合です。
Buy a car.
車を買って
本来は主語が前に隠れているので You buy a car. が命令形の省略していない形になります。
ですが、命令ということは相手に対して「~やれ」「~して」という感じで要求しており、主語は言わなくても相手しかいないので省略されているだけなのです。
そのため、You をつけた以下の文でも命令形になります。
You buy a car.
車を買って
この英文にはもう一つ意味というか捉え方があり、普段命令文ですと主語を省略させるのが一般的ですが、あえて You をつけて強調させる側面もあり「お前車買えよ」という意味でも使えます。
ですので、You play soccer. は単の事実として「あなたはサッカー」していると捉えることができますし、命令形の You を省略しない形の You play soccer. とも捉えることができます。
どちらの意味で使われているかは、前後の流れから理解する必要があるのですが、そこまで繊細にならなくても一般的な会話の流れから理解できるはずです。
命令形の基本的な使い方
「~しなさい / ~するな」
命令形の基本的な使い方には大きくわけて2つあるのでそれぞれ解説していきます。
~しなさい
これは命令形の中で一番基本的な使い方で「動詞の原形」だけもしくは「動詞の原形 + 目的語」になります。
Massage my hand.
私の手をマッサージして(命令・依頼)
Go get me ice cream.
アイスクリーム買ってきて(依頼)
この英文は Go get のように動詞が2つ並んでありますが、Go and get の省略形です。
Come join us.
参加しに来てね(勧誘)
また、Be動詞も命令文で使えます。
Be動詞は「存在している」や「~の状態である」という意味があり以下のように使えます。
Be brave.
勇敢であれ(提案・アドバイス)
Be a men.
男になれよ
このように英語の命令形は「~しろ」「~してよ」「~したら」みたいなニュアンスで幅広く使え、例えば日常生活の友達同士とか親に使ったとしても高圧的だなと思われないです。
日本人が想像する「~しろ!」と言いたい場合は、顔を強面にしたり、大きな声や低い声にしたり、日本人が命令するような感じで命令文を使うとそうなります。
~するな
「~しなさい」の逆で「Don’t + 動詞の原形」もしくは「Don’t + 動詞の原形 + 目的語」の形で表現されます。
Don’t go.
行かないで
Don’t do it.
それやっちゃダメ
また、この場合もBe動詞が使えます。
Don’t be jealous.
嫉妬しないで
Don’t be a crybaby.
泣き虫になるな→泣くな
- TOEICスコア960 hello先生による執筆
- 現在、専業主婦をしており、以前はアメリカ留学から、そのままアメリカの銀行にて英文事務や翻訳、通訳のお仕事をしていたhello先生。また、大学生2回生ですでにTOEICスコア960を取得した生粋の英語好きな方です。子育てにお忙しいとのことでなかなか執筆頻度は低いです。
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