-ing が現在分詞の形容詞用法として使われるときは「~している・する」と訳されて、-ed が過去分詞の形容詞用法として使われるときは「~される・されている」と訳します。
つまり違いは、自分から何かをする「能動」なのか、相手から何かをされる「受け身」なのかの違いとなります。
-ing
~している・する
[能動]
-ed
~される・されている
[受け身]
例えば paint(描く)に -ing をつけると painting(描いている)となり、例えば painting a picture(絵を描いている)となります。
一方、-ed をつけると painted(描かれた)となり、例えば painted by him(彼によって描かれた)となります。
さらに、分詞の形容詞用法として使われている時には、painting a picture も painted by him も名詞にくっつき、その名詞を修飾することになります。
The boy painted by him
絵を描いている少年
The picture painted by him
彼によって描かれた絵
また、もう一つの重要ポイントは、分詞のカタマリが1語だけなら名詞の前に置き、2語以上なら名詞の後ろにおきます。
分詞の形容詞用法が1語
過去分詞+名詞
分詞の形容詞用法が2語以上
名詞+過去分詞~
英作文 レベル1
「あなたはピアノを弾いている女の子を知っていますか?」を英作文してみましょう。
まずは主語動詞から考えますが、主語は「あなたは(you)」で、動詞は「知っている(know)」となります。
ただ疑問文になっており、「女の子を知っている?」という質問文ですので、まずメインの文は以下のようになります。
Do you know the girl?
その女の子を知っていますか?
さらに「ピアノを弾いている」は能動的なので現在分詞(-ing)を使って以下のように the girl を修飾します。 尚、この場合は分詞のカタマリが2語以上ですので the girl の後ろに置くようにしてください。
Do you know the girl playing the piano?
あなたはピアノを弾いている女の子を知っていますか?
では続いて「私たちは彼によってつくられた夕食を楽しんだ」も英作文してみましょう。
ここでの主語は「私たちは(We)」で、動詞は「楽しんだ(enjoyed)」になります。
何を楽しんだのかというと「夕食(the dinner)」がメインですね。
We enjoyed the dinner
私たちは夕食を楽しんだ
さらにどんな夕食なのかというと、「彼によってつくられた」でこれは受動的ですので過去分詞を使って the dinner を修飾します。
尚、この場合は分詞のカタマリが2語以上ですので dinner の後ろに置くようにしてください。
We enjoyed the dinner cooked by him
私たちは彼によってつくられた夕食を楽しんだ
英作文 レベル2
「予定されていたミーティングはキャンセルされた」を英作文してみましょう。
ここでの主語は「ミーティングは()」で、動詞は「キャンセルされた(was canceled)」のように受け身で過去形の文になることに注意してください。
The meeting was canceled
そのミーティングはキャンセルされた
これがここでのメインの文となります。
そして、ミーティングを修飾しているのが「予定されていた(scheduled)」のように1語で成り立っていますので、名詞の前に置くと完成します。
The scheduled meeting was canceled
予定されていたミーティングはキャンセルされた
英作文 レベル3
「彼は機密情報を含んでいるファイルを失くしてしまった」を英作文してみましょう。
ここでの主語は「彼は(He)」で、動詞は「失くしてしまった(has lost)」のように「失くしてしまった」というところから今も影響を受けているため現在完了を使って表現しています。
また、主語が He ですので have ではなく has と三単現のsを忘れないようにしましょう。
He has lost the file
彼はこのファイルを失くしてしまった
これがここでのメインの文となります。
そして、「機密情報を含んでいる」というと能動ですので現在分詞で表現します。
「機密情報を含んでいる(containing the confidential information)」というのが正しい形で、2語以上から成り立っていますので、名詞の後ろにおきます。
He has lost the file containing the confidential information
彼は機密情報を含んでいるファイルを失くしてしまった
最後は「その建築現場の近くに住んでいる人々は騒音に苦しんでいる」を英作文してみましょう。
ここでの主語のメインは「人々(the people)」で、動詞は「苦しんでいる(are suffering)」のように現在進行形にしましょう。
また、「騒音に(from the noise)」苦しんでいるので、メインの文は以下のようになります。
The people are suffering from the noise
人々は騒音に苦しんでいる
そして、人々を修飾しているのが「その建築現場の近くに住んでいる(living near the construction site)」で、2語以上から成り立っていますので、名詞の後ろに置くと完成します。
The people living near the construction site are suffering from the noise
その建築現場の近くに住んでいる人々は騒音に苦しんでいる
- 英検1級取得のbird先生による執筆
- TOEIC®︎ Listening & Reading 公開テスト 990点、実用英語技能検定 1級、IELTS Overall Score 7.5 と英語に関して非常に造詣の深いbird先生による執筆記事です。現役の英会話講師でもあり、「TOEIC、IELTS、英会話」を専門に指導をされています。そのほかにも、海外旅行・旅(35ヶ国)、学部留学、海外インターンなどの経験もおありです。
この記事へのコメントはありません。