基礎英文法の復習問題
「これまでに解説した中学英文法の総復習です」
以下問題は何となく解けるかもしれませんが、どうしてそれが正解と言えるのかきちんと説明できるくらいが望ましいです。
適語補充問題_1
Meg was (1. listened 2.listen 3.listening 4.listens) to music.
この文では was と listen が並んでおり動詞が2つ連続して並んでいる形をとっています。
基本的には be動詞と一般動詞は並べて一つの文で使われることはないのですが、一般動詞を -ed にして「受け身」や -ing にして「現在・過去進行形」にすると be動詞と一般動詞を並べて使うことができましたね。
つまりこの時点では①の受け身か③の過去進行形のどちらかが正解という事になります。
後はそれぞれどちらの意味が適切か考えれば正当に結びつきます。
進行形 be+動詞ing
~しているところだ
受け身 be+動詞ed(過去分詞)
~される
それぞれの意味を当てはめると、進行形の方が自然な意味になりますので、最終的には③を選んで過去進行形の文と判断します。
Meg was listening to music.
メグは音楽を聴いていた
では次の問題にも挑戦してみましょう。
適語補充問題_2
She smiled and (1. says 2.said 3.say 4.has said), “I’ll help you”.
この問題でまず気づかないといけないのは、現在形、過去形、現在完了形のように時間を問うてるのかなという点です。
そして、smiled のように過去形の文なんだなと気付くポイントがあり、and で並列の関係になっていますので、said を選ぶことになります。
She smiled and said, “I’ll help you”.
彼女は微笑んで、「手伝うわ」と言った。
ではもう一段階難しい問題です。
適語補充問題_3
The woman (1.knows 2.is known 3.knew 4.is knowing) to Japanese people as a great pianist
この問題も括弧の中は know という動詞に関連した語が並んでいます。
be known to(~に知られている)というイディオムを学校で習って覚えていればすぐに解けてしまう問題なのですが、このイディオムを知らないという前提で考えましょう。
まず簡単な解き方は、意味から考えるという事です。
主語は「その女性は」で、動詞は選択になっていますので一旦置いておきます。
その後ろは「偉大なピアニストとして日本の人々に」となっていますので、能動の意味である「知っている/知っていた」はおかしいですね。
つまり受動態である「is known」が正解となります。
もう少しハイレベルな文法知識から解くと以下のようになります。
know は他動詞で know the story や know Jiro のように the story や Jiro の前には to や with のような前置詞を必要としません。
つまり「know+目的語」のようにダイレクトに目的語を置かなければいけないのですが、目的語が無くなることもあります。
それは受け身の場合です。
I use the car
私はその車を使っている
この英文も use の後ろに直接目的語が置かれており他動詞となっています。
これを受け身にすると次のようになります。
The car is used by me
その車は私に使われている
このように目的語が主語になり、本来目的語が置かれる位置は空白となってしまっています。
そのため、前置詞が used の後ろに前置詞の by が来ているのです。
問題に戻り、know の後ろには to が来ていますね。
つまり、know は他動詞なのに目的語が無いと分かった時点で受け身の文なんだなというのがすぐに分かるのです。
The woman is known to Japanese people as a great pianist
その女性は、日本では偉大なピアニストとして知られている。
では次は並び替え問題に挑戦してみましょう。
並び替え問題_1
She stopped (1.letter 2.a 3.eat 4.to 5.writing) dinner
この問題の主語は「She(彼女は)」で、動詞は「stopped(止めた)」となっています。
では何を止めたのかというと、例えばエンジンであったり行動などの目的語が必要です。
括弧の中には writing a letter というつながりが見えてきますので、これを stopped の後ろにおきます。
そして、eat と to が残り、to eat をくっつけると完成します。
She stopped writing a letter to eat dinner
彼女は夕食を食べるために手紙を書くのを止めた
ちなみにここでの to eat は to不定詞の副詞的用法で、writing は動名詞となり文の目的語の役割を果たしています。
ではもう一題並び替え問題をしてみましょう。
並び替え問題_2
I don’t (1.that 2.boy 3.know 4.is 5.who)
まず don’t と来ていますので、そのすぐ後ろには know が来るというのはすぐに分かると思います。
そして know の後ろには知っている何かを表す目的語(名詞)が必要でしたね。
そのため、know that boy としてしまいそうなのですが、余った is と who が使えなくなってしまいます。
そこで別のアプローチを考えないといけません。
ここで思い出してほしいのが間接疑問文です。
間接疑問文では「疑問詞+主語+動詞」の順にすれば、これを名詞化できるますので「who that boy is」とすると完成します。
ちなみに間接疑問文では「~なのか」という意味になります。
I don’t know who that boy is
私はあの少年が誰なのか知らない
- 英検1級取得のbird先生による執筆
- TOEIC®︎ Listening & Reading 公開テスト 990点、実用英語技能検定 1級、IELTS Overall Score 7.5 と英語に関して非常に造詣の深いbird先生による執筆記事です。現役の英会話講師でもあり、「TOEIC、IELTS、英会話」を専門に指導をされています。そのほかにも、海外旅行・旅(35ヶ国)、学部留学、海外インターンなどの経験もおありです。
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