基礎英文法の復習問題
「これまでに解説した中学英文法の総復習です」
それでは適語選択問題から開始していきます。
適語選択問題_1
All of (1.we 2.our 3.us 4.ours) will visit Germany this spring.
この選択肢を見ると、これは「私たち」を表す言葉の適切な形を決める問題です。
この問題は意外と苦手とする方が多く、同じ「私たち」でも「we – our – us – ours」のように、形が数種類ありました。
この使い分けは主に位置で決まります。
今回のポイントは of で、前置詞の後ろに「私たち」が来ているのがポイントです。
まずは「私(I-my-me-mine)」を例に分かりやすく考えて見ましょう。
学校でよく聞くフレーズの「私の後ろに続いて英語のフレーズを繰り返してください」を英語でなんて言ってたのかを思い出してみましょう。
Repeat after me
繰り返してください
me の前にある after は前置詞で、前置詞の後ろでは me や us を使うという事が分かりますね。
All of us will visit Germany this spring.
この春、全員でドイツを訪れる予定だ。
ただし、All of our friends will visit Germany this spring. のように「私たち」が名詞の前に来る場合は our が正答となりますので、こういう問題が出てきてたら文全体を一度見て正答を導けるようにしてください。
All of our friends will visit Germany this spring.
私たちの友人たちは皆、この春にドイツを訪れる。
並び替え問題_1
I know some (1.who 2.been 3.students 4.to 5.have) Cambodia
ここでの主語は I(私は) で、動詞は know(知っている) です。
そして何を知っているのかというと、some ~ と続いており、students が続くのはすぐに分かると思います。
ここからが少し難しく、残っている並び替えの単語を見ると、have とか過去分詞 been、who などが入っていますので、何かを修飾する1文が続くのだなと分かると思います。
そして、そのあとに Cambodia という地域名が続いているの have been to(~へ行ったことがある)という並び替えを連想し、関係代名詞である who を使って students を修飾します。
関係代名詞について分からない場合は<こちら>で復習を行って下さい。
I know some students who have been to Cambodia
私はカンボジアに行ったことのある何人かの生徒を知っている
並び替え問題_2
I don’t (1.remember 2.were 3.hamburgers 4.much 5.how) ten years ago.
この問題では I(私は) が主語で、don’t が続いていますので、動詞の原形を置きます。
つまり remember が来て、その後ろには覚えておくべきものや人などが来ます。
そこで、how という疑問詞が選択肢の中にあることに気づくと、疑問詞の部分を名詞化する間接疑問文の問題だなと気が付けるはずです。
間接疑問文では「疑問詞+主語+動詞~」の語順になりますので、後はこの通り並び替えて、訳す時は間接疑問文の部分を「~なのか」と訳すだけです。
間接疑問文について不安だなという方は<こちら>をご覧ください。
I don’t remember how much hamburgers were ten years ago.
10年前のハンバーガーはいくらだったのか私は覚えていない
並び替え問題_3
The room (1.children 2.was 3.by 4.the 5.used) very large
この問題での主語は the room(その部屋は)で、動詞になるそうな選択肢は was と used の2つがあります。
さらに選択肢には by もあり、これは受け身の文かなと思われる方が多いのかなと思います。
そうすると、The room was used by the children very large としてしまいがちですが、最後の very large と上手く繋がりません。
そのため、動詞の部分から考え直す必要があります。
ここで動詞に was を置くと、どう並び替えてもうまくいかず、used について考察していきます。
-ed のつくものは中学英語において動詞の過去形か受け身、現在完了か過去分詞の形容詞用法などがありましたね。
-edのつくもの ①
動詞の過去形
-edのつくもの ②
受け身(be+過去分詞)
-edのつくもの ③
完了形(have+過去分詞)
-edのつくもの ④
形容詞(名詞+過去分詞)
動詞の過去形としてもおかしいし、受け身は違ったしとなると、過去分詞の形容詞用法かなと疑います。
つまり the room used by the children までが主語なんだと気が付けるはずです。
The room used by the children was very large
子供に使われてるその部屋はとっても大きかった
並び替え問題_4
I met (1.wife 2.a 3.a 4.famous violinist 5.is 6.whose 7.man)
まず主語は I(私は)で、動詞は met(会った)となり、続いて会った相手が続きます。
ただ、会った相手になる選択肢が「wife / famous violinist / man」の3つあります。
さらに、これらには a や the などの冠詞がくっつくのですが、a は2つしかなく、wife にも a が付くことはありますが、一般的には my wife や his wife のように使われることが多いので、「wife / a famous violinist / a man」とひっつけて考えておきます。
次に目が行くのが is と whose です。
is があるという事は、もう一つ文が登場しそうで、whose というのは関係代名詞を連想します。
この関係代名詞 whose は、he his him でいうところの his にあたり、「だれだれの」に相当する言葉で、名詞を修飾するのに使えます。
~は | ~の | ~に・を | |
---|---|---|---|
彼 | he | his | him |
彼女 | she | her | her |
関係代名詞 | who (that) | whose | whom→who (that) |
つまり、「名詞+whose wife 動詞」の形ができるのではないか?と想像し、「a man whose wife is a famous violinist」か「a famous violinist whose wife is a man」というのが導けます。
ただ、wife is man というのはちょっと意味的におかしいのでこれは無しですね。
I met a man whose wife is a famous violinist
私は奥さんが有名なバイオリニストの男性に会った
- 英検1級取得のbird先生による執筆
- TOEIC®︎ Listening & Reading 公開テスト 990点、実用英語技能検定 1級、IELTS Overall Score 7.5 と英語に関して非常に造詣の深いbird先生による執筆記事です。現役の英会話講師でもあり、「TOEIC、IELTS、英会話」を専門に指導をされています。そのほかにも、海外旅行・旅(35ヶ国)、学部留学、海外インターンなどの経験もおありです。
この記事へのコメントはありません。