Contents
助動詞 Can「〜できる」
「〜できる」という”可能”を表すには、canを使います。
ここで勉強する can とは、助動詞に分類されて、訳は「〜できる」の意味です。
※ 実際には can が「~できる」という意味で使われることは少ないですが、ひとまずは上記のように覚えて、後で can 用法のバージョンアップを行ってください。
英語学習の中で初めに覚える助動詞なので、比較的間違えの少ない部分なようです。ただし、must の「〜にちがいない」という表現に似ている「~のはずだ」という意味などもありますのでしっかり覚えましょう。また、この後に続く助動詞の「must」「may」は「can」に比べれば間違えが増えるようですので、以下3つの助動詞は一つの単元として覚えて下さい。
中学で習う代表的な3つの助動詞
中学生の助動詞の単元では以下の3つの助動詞を勉強します。この3つは英語学習の中で非常に重要な要素ですので、しっかり身に着くまで繰り返し勉強してください。
助動詞 can → ~できる
助動詞 must → (どうしても)〜しなければならない
助動詞 may → ~かもしれない
助動詞 Can を使ったの基礎例文
このページでは以下のような助動詞の Can を使った基礎例文が理解できるようになります。
肯定文:
I can cook. (私は料理ができます)
否定文:
Taku and Yuki can’t speak English. (タクとユキは英語を話せません)
疑問文:
Can you swim? (あなたは泳げますか?)
助動詞 Can の英作文
「まずは助動詞を用いた英作文のルールを覚えよう」
助動詞を使った英作文には一定のルールがあり、このルールを覚えることが第一となります。それでは、Can を使った「肯定文・否定文・疑問文」の英作文を練習しましょう。また、can not には「~のはずがない」という用法もあり、こちらも併せて説明します。
肯定文:主語+can+述語(動詞の原形)~.
まずは「can:〜できる」の意味の例文を紹介します。
例文①:
私は英語を話すことができます。
⇒ 文章を分解して、それぞれを英単語にします。
⇒ 私は / 英語を / 話す / ことができます。
⇒ I / English / speak / can .
⇒ これを「主語+can+述語(動詞の原形)~.」通りに並べます。
⇒ I can speak English. (完成)
とっても簡単ですね。また、助動詞を使うと主語が「she, he, Yuki etc」などの三人称単数現在形でも「 can+動詞の原形」となることに注意してください。では、引き続き例文です。
例文②:
彼女は野球をすることができます。
⇒ 文章を分解して、それぞれを英単語にします。
⇒ 彼女は / 野球を / する / ことができます。
⇒ She / baseball / play / can .
⇒ これを「主語+can+述語(動詞の原形)~.」通りに並べます。
⇒ She can play baseball. (完成)
例文③:
They use this kitchen. / 彼らはこのキッチンを使う。
⇒ They can use this kitchen. / 彼らはこのキッチンを使うことができる。
これらのように、一般動詞の肯定文を「can」の英文にする場合は、動詞の直前に「can」を配置するだけで大丈夫です。
否定文:主語+can’t+述語(動詞の原形)~.
助動詞 can を使った否定文は、can の直後に not を配置するだけです。まずは「 〜できない 」の意味の否定文にチャレンジしてみましょう。
例文①:
彼は中国語を話すことができません。
⇒ 文章を分解して、それぞれを英単語にします。
⇒ 彼は / 中国語を / 話す / ことができません。
⇒ He / Chinese / speak / can not .
⇒ これを「主語+can’t+述語(動詞の原形)~.」通りに並べます。
⇒ He can not speak Chinese.(完成)
⇒ 「can not」の短縮形の場合 He can’t speak Chinese.
すごく簡単ですね。can の肯定文を否定文にするためには、can の直後に not を置くだけです。
例文②:
肯定文を否定文に変化させましょう
[肯定文]
I can skate very well. / 私はとても上手にスケートができます。
[否定文]
I can not skate very well. / 私はとても上手にスケートができません。
例文③:
肯定文を否定文に変化させましょう
[肯定文]
I can write a letter in English. / 私は英語で手紙を書けます。
[否定文]
I can not write a letter in English. / 私は英語で手紙を書けません。
can not の用法②:〜のはずがない
次は、can not の用法「〜のはずがない」の使い方を学びましょう。
例文①:
I must be sick. / 私は病気にちがいない。
「〜にちがいない」の英文は must を使うのが一般的ですが、「〜のはずがない」の意味に変えるには、must を can’t に変えます。
⇒ must を can not / can’t に変えると、以下のようになります。
⇒ I can’t be sick. / 私は病気のはずがない。
疑問文:Can+主語+述語(動詞の原形)~?
Can を使った疑問文は、文頭に Can を配置するだけで疑問文が完成します。また今回は「〜にちがいない」の意味で利用される疑問文はほとんど使わないので省略します。
例文①:
He can speak English. / 彼は英語を話すことができます。
⇒ この文を疑問文にします。
⇒ Can he speak English? / 彼は英語を話すことができますか?
返答としては次のように答えましょう。
⇒「はい」の場合 Yes, 主語+ can.
⇒「いいえ」の場合 No, 主語+ can not / can’t.
ここで注意してほしいのは、be動詞や一般動詞の疑問形でもあった、疑問文と答えでは主語が変わる場合です。
⇒ 上記のように返答の例を見ながら、「Can he speak English?」に答えましょう
⇒ Yes, he can. / はい、話せます。
⇒ No, he can not ( can’t ). / いいえ、話せません。
can は出題率がとても高いですが、難易度としては非常に低い単元ですので、この単元で点数を稼げるようにしっかりと学んでください。
疑問詞を含む助動詞 Can の英文
「疑問詞と助動詞の両方が含まれる英文の語順を勉強しましょう」
ここでは、英語の試験でよく出題される、what(何が)who(誰が)の can を含む英文の練習をしましょう。
what と can を含む英文
「疑問詞+疑問文?」の形でここでの英作文は出来上がります。
例文①:
あなたは何が食べれますか。
この例文を英作文しましょう。まずは、どの疑問詞を使うのかと疑問文が分かば並び変えるだけでできます。
⇒ 疑問詞は「 何が 」の「 what 」を使います。
⇒ 疑問詞の後ろの疑問文は、「 What 何が」を省いて残った文で作ります。
⇒ can you eat? / あなたは食べれますか?
⇒ これを「 疑問詞+疑問文 」の通りに並べます。
⇒ What can you eat?(完成)
who と can を含む英文
これも「 疑問詞+疑問文?」の形でOKです。さっそく練習してみましょう。
例文①:
誰が私を手伝えますか。
⇒ 疑問詞は「 誰が 」の「 who 」を使います。
⇒ 疑問詞の後ろの疑問文は、「 Who 誰が」を省いて残った文で作ります。
⇒ can help me? / 私を手伝えますか?
⇒ これを「 疑問詞+疑問文 」の通りに並べます。
⇒ Who can help me?(完成)
can の単元は点が取りやすいとはいえ、疑問詞が出てくると急に混乱して、問題を落としてしまう方が多いのですが、「疑問詞+疑問文」の形を覚えて下さい。
「can」=「be able to+動詞の原形」
「定期テストで必ず出題されるためしっかり覚えましょう」
can は「be able to+動詞の原形」に置き換えることができます。さっそく練習してみましょう。
例文①:
He can speak English. / 彼は英語を話すことができます。
⇒ He is able to speak English.
例文②:
She can play tennis. / 彼女はテニスをプレイできます。
⇒ She is able to play tennis.
例文③:
Can she play tennis? / 彼女はテニスをプレイできますか?
⇒ Is she able to play tennis?
例文④ :
She can’t play tennis. / 彼女はテニスをプレイできません。
⇒ She isn’t able to play tennis.
これらのように、can でも「be able to + 動詞の原形」どちらを使っても正しい英文となります。
では、なぜ「 be able to + 動詞の原形」が存在するのか?を説明します。
英語のルールとして、「 助動詞+助動詞 」というように、助動詞を連続で使うことはできません。
例えば、will と can を使った英文で解説します。
She will can play tennis.
彼女はテニスをプレイできるようになるだろう。
この英文は正しくありません。なぜならば、助動詞である will と can が連続しているからです。こういう場合に「be able to +動詞の原形」の形にし、助動詞を連続で使わないように工夫できます。
例文⑤ :
彼女はテニスをプレイできるようになるだろう
✖ She will can play tennis.
〇 She will be able to play tennis.
〇 She is going to be able to play tennis.
このような並びにして大丈夫です。要は、助動詞の連続にさえ気を付けて避けて貰えればOKです。
can と be able to の使い分け
can を使う場合 | be able to を使う場合 |
---|---|
① 主語がモノや場所の場合 This product can be used in a microwave. (この製品は電子レンジが使用できます) | ① 助動詞と共に使う場合 I will be able to attend the meeting tomorrow. (明日の会議に出席することができます) |
② 受動態の場合 This item can be shipped worldwide. (この商品は国際発送できます) | ② 完了形で使う場合 I haven’t been able to eat much lately. (最近あまり食べられていないんだ) |
③ 五感を表す場合 Can you hear me? (聞こえますか?) | ③ 不定詞の後で使う場合 I want to be able to speak English. (英語を話せるようになりたい) |
④ 話している最中に「~できる」と言う場合 Watch me! I can get it! (見てよ!ゲットしたよ!) | ④ 過去に「~できた」と言う場合 I was able to get some sleep on the plane. (飛行機で少し寝ることができました。) |
助動詞 can のまとめ
「定期テストで必ず出題されるためしっかり覚えましょう」
複数の意味がある can を理解するために、can のイメージは「可能性」と理解すると便利です。可能性があるから、「できる」「することもある」 「してもよい」「してくれませんか?」と意味が広がります。
You can do it.
君なら出来るよ。
Anybody can make a mistake.
誰だって失敗することもある。※anybody=(肯定文で)誰でも
You can use my computer.
僕のパソコンを使って良いよ。
Can you come with me?
一緒にきてくれない?
シチュエーションごとに助動詞 can を使いこなそう
「実際の会話でどう使われていくのかを勉強しましょう」
ここでは、上記で説明してきた can が実際にどのように英会話で使われていくのかを説明します。
これまでに習った英文法としての can をさらに実践的な can にしていきましょう。
「できる」「してもいい」と気持ちを伝えたい場合
動詞の前に can をおくだけで「できる」「してもいい」という気持ちをあらわすことができます。
動詞が原形に戻る点には注意が必要です。
[できる と訳す場合]
I can swim. (私は泳げる)
He can speak English. (彼は英語を話せる)
I can carry this bag. (このバッグ運べますよ)
[してもいい と訳す場合]
I can swim. (私は泳げる)
He can speak English. (彼は英語を話せる)
I can carry this bag. (このバッグ運べますよ)
「できない」と気持ちを伝えたい場合
cannot は can not のように分けずに、たいてい一語で使われ、can’t という短縮形もよく使われます。
※ 本来は、cannot, can not, can’t は、それぞれ別の使われ方をしますが、この段階ではややこしくなってしまうので、同じと扱っても構いません。英語中の中上級者になったら、改めて勉強して下さい。
[できない と訳す場合]
I cannot swim. (私は泳げない)
I cannot carry this bag. (このバッグ運べません)
cannot の主語を You にすると、以下英文のように「できない」を禁止に近い意味で使う事ができます。
[主語が You の場合]
You can’t be serious. (冗談やろ)
※ 真剣である+できない→真剣であるはずがない=冗談ですよね
You can’t swim here. (ここで泳いではいけません)
※ 泳ぐ+できない+ここで→ここで泳げない=ここで泳いではいけない
禁止には must not(してはいけない)を使うのが一般的ですが、「真剣である」を禁止にするのは不自然になります。「泳ぐ+できない」ということですから、 許可が必要だとか、あるいはサ メが出没するなどの理由で 「泳いではいけない」という背景が想像できます。
助動詞に関するよくある質問&解答
「助動詞」の単元で不明点があればこちらから
PM English School では、Lineやメールなどで英語への回答を全て無料で行っています。以下にQ&A集と質問方法をリンクしていますので、助動詞に関してわからないところがあるかたはQ&A集を参考にしてください。また、不明点があったり、質問をしたい方はご連絡ください。
中学生英語と文法問題!!
英語で出題される文法問題が苦手だと言う方は多いです。そこで今回は文法問題に対する対策を紹介したいと思います。文法問題を解くうえでとても重要になってくるのがその文法の根拠を理解することです。正解を見てどうしてそれが正解なのかが説明できるようになることがカギになります。逆に言うと正解にもかかわらずそれを説明できないと言うことは文法についてしっかり理解出来ていないと言うことになります。自分が答えた回答が不正解だった場合はどうして不正解になったのかじっくり考えましょう。定期的に行われるテストや高校入試などの試験問題において文法問題は世に出尽くしていると言っても過言ではありません。新しい傾向の問題が出題されることはほとんどないのです。逆説的に過去に出題された文法の問題をしっかり理解さえ出来ていれば問題なく点数が取れるという事になります。中間テストや期末テストでは試験範囲にある文法問題を徹底的に勉強しましょう。高校入試であれば志望する高校の過去問題をしっかり解いて準備しておきましょう。