不定代名詞とは「不特定の人 / 物 / 数 / 量を表す代名詞」の事を言います。早速ですが、具体例を挙げてみます。
英語 | 訳 |
---|---|
one | ~の中の一つ |
some | いくつか |
any | いくつか |
another | 他の1つ |
other | 他のもの |
all | すべて |
none | すべて…ない |
both | 両方 |
either | 一方 |
neither | 両方とも〜ない |
この代名詞は非常に重要なものでかつ、頻出英単語です。それぞれをどんな場合に、そしてどのように使うのかを確実に理解して、正しく使えるようにして下さい。
不定代名詞の使い方
「それぞれの不定代名詞のイメージをしっかり覚えよう」
不定代名詞のポイントは使い分けや、単数扱いになるのか複数扱いになるのかになります。しっかり理解して使い分けをマスターするには、これまでの代名詞と違って難易度が高いです。それぞれの不定代名詞が持つイメージを頭に叩き込む必要があり、これができれば多くの疑問は解決するでしょう。ゆっくりでいいので一つづつしっかり覚えていきましょう。
some, any ⇒ いくつか)
some と any は、両英単語ともに意味は同じです。しかし some は肯定文で、any は否定文・疑問文でそれぞれ使うとまずは覚えましょう。逆に使わないように気を付けてください。
※まずは と書いた理由は、必ずしもそうならないことを表し、その例は次で紹介します。
では、例文です。
私は何枚か本を持っています。
I have some books.
この文を否定文と疑問文にしてみます。上述していますが、肯定文で使った some は、否定文や疑問文では any になります。そして、否定文の訳のしかたは any(ひとつも~ない)となります。疑問文では any(いくつかの)となり訳はかわりません。
[否定文]
I don’t have any books.
私は一枚も本を持っていません。
[疑問文]
Do you have any books?
あなたは本を何枚か持っていますか。
このように any と some を使い分けるようにしましょう。
次に先ほど紹介した「まずは」の例外を紹介します。例外と書くとあたかも変な用法だと勘違いされますが、ごく一般的な用法ですので、以下の使い方も別途覚えて下さい。
「 何かをすすめする時 」には some を疑問文で使い、 any を肯定文で使います。 この時の any の訳は、「どれでも、だれでも」となります。
この使い方もよく使いますので、是非覚えて下さい。
Would you like some coffee?
コーヒーはいかがですか。
このように何かを勧めて、勧めた相手が「Yes」と答えることを期待する時に any ではなく some を使います。以下のような場合には「any+単数形」になります。
You can use any stationery.
どの文房具でも使っていいですよ。
※ この場合は any+単数形 になります。
以下に some, any の使い分けをまとめて紹介します。ここでは解説していない仮定法なども含まれます。
疑問文で some が使われる場合
∟ 相手に何かを勧めている時
∟ 肯定的な答えを予測している時
肯定文で any が使われる場合
∟ 相手に何かを勧めている時
∟「どれでも、だれでも」という意味になる
条件を表す節での使い分け(仮定法)
∟ 肯定的な答えを予測している場合 : some
∟ 答えの如何を問わない場合 : any
one, body, thing を使った合成語
∟ 使い分けは、some と any に準じる。
∟ 注意点としてこれらの合成語は、全て単数扱いとなる。
※ someone, anyone などについて
another(別の1つ)
another は既に出てきた名詞の代わりに使います。
I read one English book and bought another.
私は英語の本を一冊読み、もう一冊買いました。
また、形容詞として使う場合もあります。
Would you like another cup of tea?
紅茶をもう一杯いかがですか。
other(他のもの)
other の使い方には様々なものがあります。一つ目は the other(2つのうちの残り1つ)で、2つ目は the others(いくつかあるうちの残り全部)です。
I have three cats. Two of them are black, and the other is white.
3匹の猫を飼っていて、2匹は黒、残りの一匹は白色をしています。
I have five cats. One of them is black, and the others are white.
5匹の猫を飼っていて、一匹はグレー、その他の残りは白色をしています。
others(他のいくつか)
others は 特定の物を表す the が付かなった場合の「不特定&複数形」で、 「その中のいくつか」という意味になります。
ですが、「the others」になると、「その他のすべての~」という表現に変わります。
There are a lot of cats. Some of them are black and others are white.
たくさん猫がいるんだけど、何匹か黒で、白色のも何匹かいる。
Some of them are black and the the others are white.
何匹か黒で、その他の残りは白色をしています。
all(すべて)
こちらでは all+of ~(~のすべて)の用法を練習しましょう。
All of the cars here were imported from Japan.
ここの全ての車は日本から輸入された
All of them are genuine diamonds.
それらすべては本物のダイアモンドです。
All airplanes have wings.
全ての飛行機には翼がある
none(すべて~ない)
こちらでは none+of ~(〜すべて…ない)の用法を練習しましょう。
I tried a lot of clothes on but none of them suited me.
たくさん試着しましたが、どれも似合わなかったです。
I know none of the four men.
私はその4人の誰も知らない。
None of the students knew the accident.
生徒全員がその事件を知りませんでした。
both(両方)
こちらでは both A and B(AもBも両方とも)both of ~(〜の両方)の用法を練習しましょう。
I like both this and that.
私はこれとあれ両方とも好きです。
Both of them are here.
両方ともここにいます。
Both of the means are dangerous.
どちらの手段も危険です。
また、「both」の否定文は部分否定といってよく出題されます。
I don`t like both of them.
両方を好きなわけではない
Both of them are not polite.
彼らはどちらも礼儀正しいわけではない
either(一方)
こちらでは either A or B(AかBかどちらか)either of ~(〜の一方)の用法を練習しましょう。
Either Taku or Yuki does that work.
タクかユキのどちらかがその仕事をします。
Either of the boys belongs to the baseball club.
その少年の一人は野球部に所属しています。
neither(両方とも〜ない)
こちらでは neither A nor B(AもBもない)neither of ~(〜の両方とも…ない)の用法を練習しましょう。
Neither Taku nor Yuki do that work.
タクもユキもどちらもその仕事をしません。
Neither of the girls belongs to the soccer club.
その少女の両方ともサッカー部に所属していません。
Neither story is true.
どちらの話も本当でない
代名詞に関するよくある質問&解答
「代名詞」の単元で不明点があればこちらから
PM English School では、Lineやメールなどで英語への回答を全て無料で行っています。以下によくあるQ&A集と質問方法をリンクしていますので、代名詞に関してわからないところがあるかたはQ&A集を参考にしてください。また、不明点があったり、質問をしたい方はご連絡ください。
30歳からのやり直し英語は中学生英語から始めよう!!
社会人になって仕事に慣れてきて少し余裕をもって仕事に取り組める年齢が30歳前後だと言われています。責任のある仕事を任されたい、今よりもスキルUPしたいなど動機は様々です。英語が話せたらもっとチャンスを掴むことが出来るのにと考えている方が多いそうです。ですが、30歳から英語を始めても遅いかなって悩んでいる方がいるかもしれません。英語学習をする観点から言いますとまだ30歳です。ビジネスの第一線で活躍している方の中では30歳を超えてから英語を学び始めた方も少なくありません。ここでは厳選した中学英語の基礎知識の英語学習を紹介したいと思います。やり直し英語を始めるなら最初はやっぱり英単語です。学生時代に習った英単語でも忘れている英単語は多いはずです。英単語は基礎の基礎なので英単語をしっかり覚える学習を中心に始めましょう。英単語を覚えるコツがあるのを知っていますか。目で見て、手で書いて覚えようとする方が多いですが、英単語は耳で聞いて覚える方が効果的。普段から耳で聞いて口に出して覚えるようにしましょう。そうすることで五感すべてを使って覚えることになるので忘れずらくなります。また、ネイティブが話す英語に慣れることでリスニング練習にも繋がるのでおすすめです。