[過去分詞]英文法

過去分詞を勉強していくポイント_

分詞は「現在分詞」と「過去分詞」に枝分かれし、ここでは過去分詞の形容詞用法について説明します。
現在分詞は「-ing」で、過去分詞は「-ed」の形で使われ、特に過去分詞は不規則変化をとる動詞も多く、覚えることは多いです。
また現在分詞や過去分詞という名称から、それぞれの時制を意識しがちですが、分詞には時制に関するニュアンスは含まれません。両方とも現在や過去、未来を表現することができます。

過去分詞は、動詞の原形に「-ed」の形にして使われ、「~した」「~された」という意味になります。
その特徴は、名詞を修飾する形容詞として用いることができ、現在分詞の形容詞用法と同じになります。
では、過去分詞 形容詞用法の前置修飾と後置修飾の方法を紹介します。

過去分詞の前置修飾

下記英文の過去分詞は stolen 1語で、名詞の passport を修飾しています。
過去分詞が1語で使われると、一般的な形容詞と同じく名詞の前に置きます。

[過去分詞 前置修飾]
The police found the stolen passport in the room.
警察はその部屋で盗まれたパスポートを発見した

過去分詞の後置修飾

以下英文の過去分詞は called ですが、Yuki と合わせて形容詞句を作っています。
今回のケースのように、過去分詞が他の単語と一緒に形容詞句を作る場合、修飾する名詞の後ろに置かれ、そのことを後置修飾と呼びます。

[過去分詞 後置修飾]
The actress called Yuki is beautiful.
ユキと呼ばれる女優は美しい

過去分詞を補語で使う場合

「過去分詞が分の要素である補語になる用法」

過去分詞の形容詞用法は、補語(C)としても使われ、特に過去分詞を難しく感じさせる部分になります。一つづつしっかり押さえていきましょう。

S+V+過去分詞(be+過去分詞)

このようにタイトル付けすると「受動態?」と勘違いされる方がいますがそうではありません。
「受動態のbe+過去分詞」と「補語としてのbe+過去分詞 」の違いについて英文みていきましょう。
以下の英文比較において、パッと見て両方とも「受動態?」と勘違いされる方がいるでしょうが、1文は「受動態」でもう1文は「過去分詞が補語」として働いています。
一見して見極めが難しいように見えますが、 was written は「動詞」で、was tired は「動詞+補語(形容詞)」という特徴を生かして、副詞の very で過去分詞を修飾できるか確認するとすぐに分かります。
副詞である very で過去分詞を修飾できなければ「受動態」になり、修飾できれば「動詞+補語(形容詞)」の形になっていると考えて下さい。

[受動態 : be+過去分詞]
The book was written by her.
本は彼女によって書かれた

✖ The book was very written by her.

[過去分詞が補語]
He was tired.
彼は疲れてた

〇 He was very tired.

S+V+O+過去分詞

ここでの述語動詞(V)には、see, find, hear, feel などの知覚動詞や have, get, leave, keep などの使役動詞が入り第5文型をとる形を紹介します。

語順意味
S+知覚動詞+O+過去分詞SはOが過去分詞されるのをVする
S+have+O+過去分詞SはOを過去分詞させる、される
S+get+O+過去分詞SはOを過去分詞させる
S+make+O+過去分詞SはOを過去分詞させる

[知覚動詞を用いて過去分詞が補語]
I heard my name called.
私は名前が呼ばれたのを聞いた

[知覚動詞を用いて過去分詞が補語]
He left his locker unlocked.
彼はロッカーのかぎを開けたままにしていました。

[使役動詞を用いて過去分詞が補語]
She had her tooth pulled out.
彼女は歯を抜かれた。

[使役動詞を用いて過去分詞が補語]
My father made me clean my room.
父は、私に部屋を掃除させました。

[使役動詞を用いて過去分詞が補語]
I was able to make myself understood in English.
私は英語で理解してもらうことができました

過去分詞のまとめ

「過去分詞の形容詞用法の振り返り」

上記が過去分詞の形容詞用法です。
簡単に言えば、動詞の最後に-edをつけて、前か後ろから名詞を修飾する形容詞として働き、また文の要素として補語になることもできます。
ここで紹介した過去分詞の形容詞としての役割以外にも、動詞や副詞としての使い方や、分詞構文と呼ばれる文法もあります。
共通している特徴は、修飾される側の語句に躍動感のある説明を加えることができるということです。

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