過去分詞の形容詞用法とは?
「受け身と過去分詞の形容詞用法を区別できるようにしよう」
では早速過去分詞の形容詞用法とはなんなのかについて解説していきます。
まず過去分詞について簡単に復習していきます。
過去分詞の姿かたちは過去形に似ています。
例えば、cook に -ed を付けると cooked となり、「料理した」という意味で過去形を表します。
一方 cooked は、過去形だけでなく過去分詞形でも同じ形をしており、「料理される、料理された」という受け身の意味にもなります。
cooked
[過去形]
料理した
cooked
[過去分詞形]
料理された、料理される
このように同じ形をしているのに意味が全然違いますね。
ではこの2つをどうやって見分けたらいいのかと言うと、過去分詞として使われている場合にはある特徴があります。
その特徴は「中学英語の世界では過去分詞はセットで使われる」と覚えましょう。
The car is used by me
その車は私に使われている
この文では is used のようにbe動詞とセットで使われて、受け身の文になっており、これが中学英語で最初に習う過去分詞です。
そして過去分詞はもう1つ別のものとセットで使われることもあります。
The cup used by me
私に使われたカップ
この文において used by me は The cup を修飾しています。
このように過去分詞は名詞を説明する、つまり形容詞の働きもでき、名詞とセットで使われることもあります。
これが中学英語で勉強する2つ目の過去分詞となります。
過去分詞①
受け身
The car is used by me
is used は動詞としての働き
過去分詞②
分詞の形容詞用法
The cup used by me
used by me は形容詞としての働き
文中の過去分詞の形容詞用法を見分けるために
まずは以下英文をご覧ください。
The police are looking for the knife used by the murderer
警察は殺人犯によって使われたナイフを探している
まずは主語動詞を確認しましょう。
主語は The police(警察)で、動詞は are looking for(~を探す)です。
さらに何を探しているのかというと、the knife(ナイフ)を探しており、どんなナイフなのかというと used by the murderer(殺人犯によって使われた)ですね。
つまり、used by the murderer が名詞の the knife を形容詞の働きをして修飾しています。
過去分詞の位置
過去分詞が形容詞として働くということは名詞を修飾するという事ですね。
そのため名詞にくっつけて使いますが、名詞の前にくっつける場合と、後ろにくっつける場合があります。
原則は、1語だったら名詞の前にくっつけて、2語以上ですと名詞の後ろにくっつけます。
過去分詞の形容詞用法が1語
過去分詞+名詞
過去分詞の形容詞用法が2語以上
名詞+過去分詞~
A used car
中古車
used は1語ですので名詞の前についています。
The cup used by me
私に使われたカップ
used by me は2語以上ですので名詞の後ろについています。
では、「盗まれた絵」を英語になおしてみましょう。
ここでのメインは「絵(the painting)」で残りの「盗まれた(stolen)」は the painting を修飾しています。
さらに、stolen は1語ですので、the painting の前におきます。
The stolen painting
盗まれた絵
続いて「結婚式に招かれた人々」を英作文するとどうなるでしょう。
ここでのメインは「人々(the people)」で残りの「結婚式に招かれた(invited to the wedding)」は the people を修飾しています。
invited to the wedding は2語以上から成り立っていますので、the people の後ろにおきます。
The people invited to the wedding
結婚式に招かれた人々
- 英検1級取得のbird先生による執筆
- TOEIC®︎ Listening & Reading 公開テスト 990点、実用英語技能検定 1級、IELTS Overall Score 7.5 と英語に関して非常に造詣の深いbird先生による執筆記事です。現役の英会話講師でもあり、「TOEIC、IELTS、英会話」を専門に指導をされています。そのほかにも、海外旅行・旅(35ヶ国)、学部留学、海外インターンなどの経験もおありです。
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