関係代名詞とは何?
「AとBの間に主語述語の関係があることを意識しよう」
ではまずは関係代名詞とはいったい何なのかについて簡単に説明します。
まずは「本」という言葉は名詞というのはいいですね。
他にも「山」「川」「車」「ジロウ」のように、人や物の名前の事を名詞と言います。
この名詞に詳しく説明する言葉をくっつけてみましょう。
重い → 本 |
大きな → 本 |
大切な → 本 |
この「重い」「大きな」「大切な」というのは全てどんな本なのかを詳しく説明しており、名詞を修飾する言葉を形容詞と言います。
そして次のようにより詳しく1つの文をくっつけることもできます。
彼が昨日読んだ → 本 |
このように「彼が昨日読んだ」は本を修飾しており、1つの文が丸ごと形容詞的に名詞を修飾しています。
これは英語も同じで「彼が昨日読んだ本」は次のように表現できます。
the book which he read yesterday
彼が昨日読んだ本
ただし日本語との違いは2つあります。
1つ目は上記にあるように、名詞を修飾する説明文は日本語と違って後ろからくっつきます。
2つ目は原則として2つを繋げる場合は、間に接着剤(上記の場合は which)が必要で、この事を関係代名詞と言います。
そのため、名詞の後ろに who とか which のような関係代名詞が来ていたら、ここから名詞の説明文が始まるんだなと考えればいいのです。
これで関係代名詞とは何なのかについて何となく掴めたと思います。
ではここまでを一旦まとめますので確認しましょう。
関係代名詞の考え方_
・名詞に1つの文がくっついて形容詞(名詞を詳しく説明する説明文)になることがある
・この時の接着剤の役割をするのが関係代名詞
・関係代名詞がくっついて文が形容詞化すると考えても良い
関係代名詞を理解するトレーニング
ではここからは関係代名詞の仕組みを理解していきたいと思います。
関係代名詞の文はもともとは2つの文だったと考えるのが分かりやすいです。
ですので、まずは2つの文を1つの文にする練習をしましょう。
I know a boy.
私は少年を知ってる
He has a lot of friends.
彼はたくさんの友達がいる
この2文の中には同じ人が出てきます。
それは「① a boy」と「② he」で、このように同じ人が2回でてきたら関係代名詞を使って2つの文をひとまとめにできます。
ここからは以下の手順に従って下さい。
- 手順1:まず②の方を関係代名詞に変えます。
- この場合②は He ですので who という人に使う関係代名詞にします。これで2番目の文が「関係代名詞+文」という形になります。
He has a lot of friends → who has a lot of friends.
- 手順2:2番目の文を①の後ろへ置く
- I know a boy who has a lot of friends.
これで完成です。
名詞の後ろに関係代名詞が来ていたら、名詞の説明文が始まるということでしたので、「たくさんの友達を持っている→少年」という意味になります。
I know a boy who has a lot of friends.
私はたくさんの友達を持っている少年を知ってる
では以下2文についても同様に考えて見ましょう。
You need to take a bus
あなたはバスに乗らないといけない
It goes to the station
それは駅に行く
この2文で同じモノを表す単語があり、それは「① a bus」と「② It」です。
ではこれらを関係代名詞を使って1文につなげてみましょう。
まず②を関係代名詞に変えますが、今回はヒトではないので which にします。
You need to take a bus which goes to the station
貴方は駅に行くバスに乗らないといけない
ではもう一題いきましょう。
The boy is good looking.
その少年はハンサムだ
He is talking to Meg
彼はメグと話してる
この2文の中にも同じ人が2回でてきており、それは「① The boy」と「② He」です。
②を関係代名詞に変えると who is talking Meg となり、①の後ろに置くと完成します。
最初の文末に置いてしまいそうになりますが、あくまでも修飾する名詞の後ろに置くと覚えておきましょう。
The boy who is talking to Meg is good looking.
メグと話してるその少年はハンサムだ
関係代名詞の位置
最初に説明した通り関係代名詞を使って名詞に説明文をくっつけることができます。
つまり文を丸ごと形容詞化することができ、関係代名詞の箇所は形容詞として働きますの名詞にくっつきます。
ということは名詞が出現する場所であれば、関係代名詞+文もくっついている可能性があるのです。
例えば「主語+関係代名詞+文+動詞」や「主語+動詞+名詞+関係代名詞+文」などで、主語の名詞に関係代名詞がくっつく場合は動詞の位置が分かりずらくなる場合もありますので注意が必要です。
関係代名詞が得意になるトレーニング
さてここまでは2文を1文にする練習をしてきましたが、今度は1文を2文に戻す練習をしていきます。
この両方ができるようになれば、関係代名詞が一気に得意になっていきます。
コツとしては「関係代名詞+文」の位置を括弧でくくります。
そして前にある名詞を括弧の中に戻してみましょう。
関係代名詞の文には欠けた部分がありますので、その欠けた部分を探して、前にある名詞を戻すようにします。
I know a boy (who has a lot of friends).
私はたくさんの友達を持っている少年を知ってる
関係代名詞の中の文は has a lot of friends となっており、主語が欠けています。
つまり、この主語の位置に the boy を戻すと次の2文に分けることができます。
I know a boy
私は少年を知ってる
The boy has a lot of friends.
その少年にはたくさんの友達がいる
ゆくゆくはこうしたことを頭の中でパッと考えれるようになり、そうすると関係代名詞のことを理解しやすくなっていきます。
例えば以下英文をご覧ください。
This is the topic which he is interested in
これは彼が興味のあるトピックです。
この文を見ると何となく意味は分かるけど、最後の in は何なんだろう?とちょっとモヤモヤするわけですが、元の2文を考えると非常に理解しやすくなります。
では2文に分けるために関係代名詞の部分を括弧でくくります。
This is the topic (which he is interested in)
そして、括弧の中の欠けている部分に前の名詞である the topic を戻します。
そうすると括弧の中で欠けてる部分は in の後ろですので次の2文に分けることができます。
This is the topic
これはトピックです
He is interested in the topic
彼がそのトピックに関心がある
- 英検1級取得のbird先生による執筆
- TOEIC®︎ Listening & Reading 公開テスト 990点、実用英語技能検定 1級、IELTS Overall Score 7.5 と英語に関して非常に造詣の深いbird先生による執筆記事です。現役の英会話講師でもあり、「TOEIC、IELTS、英会話」を専門に指導をされています。そのほかにも、海外旅行・旅(35ヶ国)、学部留学、海外インターンなどの経験もおありです。
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