中学英語やり直し[関係代名詞と接続詞のthatの違い]

中学英語やり直し[関係代名詞と接続詞のthatの違い]

関係代名詞と接続詞のthatの違いを理解してみよう_

このページでは接続詞や関係代名詞など、that の見分け方をお伝えいたします。多くの方がこれらの that が苦手で、関係代名詞とか接続詞などがいろいろごっちゃになっている方が多いです。ここでは that に文が続く形を取り上げますので、That dog(あの犬)や What’s that?(あれは何?)など基本的な使い方は省いています。このページを最後までお読みいただくと5種類の「that+文」の整理ができて、見分けがつくようになります。

特によく使われるのが上から3つ目までです。
それぞれ目印があるので、その目印に沿って、ここでお伝えする通りに訳していけば、ほとんどの場合うまくいきます。
最初は時間がかかっていつまでも英語がうまくならないのでは?と不安になることもあるかもしれませんが、これらを根気強く練習していけば見ただけで見分けることが出来るようになります。
もちろん that の全てをこのページで網羅しているわけではなく、あくまでもよく使われる部分だけを紹介してますので、まずはこの5つの基本を抑えましょう。

接続詞の that[① 名詞節]

それでは一番よく目にする接続詞の that(名詞節)から解説していきます。
まずは英文をご覧ください。

I know that he likes sushi
彼は寿司が好きだということを私は知ってる

この文を見ると that の後ろに文である「he likes sushi」が来ていますね。
このような形を「that+文」と呼ぶようにします。
that の前は、I(私は)が主語で、know(知ってる)が動詞になっています。
このように「主語 動詞 that+文」の形になっていれば、ここの that は接続詞として働いており「that+文」は名詞の働きをしています。

I know Ken
私はケンを知っている

このように普通、I know と来たら、その後ろには知っている人やモノを置きます。
そしてこの Ken が名詞というのは多くの人は理解できると思います。
そうすると、know の後ろには基本的に名詞しかおけないことになっているのですが、この名詞の位置に文を置きたい時があります。
例えば、「彼は寿司が好きだ」のように知っている内容が文章でしか表せない場合です。
つまり、名詞の位置に文を持ってきたいのですが、基本的にはここには名詞しか置けないことになっているため、接続詞の that を用いることによって「that+文」全体を名詞化して置くことができます。
このように、know 以外にもいろいろな動詞の後ろに、この that で名詞化された文が続くことが良くあります。
I think that+文 私は~ということを知っている

I think that+文私は~ということを知っている
I suggest that+文私は~ということを提案する

このように「S V that+文」の形をしていたら、接続詞の that が使われていて、後ろに続く文を名詞化しているのだと考えるとほぼ間違えありません。
訳し方は「~ということ」と訳す場合が多いです。

I have lived in Tokyo for three years
私は東京に3年間住んでいる

関係代名詞の that

では次は関係代名詞の that です。
まずは英文をご覧ください。

He is the man that works with me
彼は私と一緒に働く男性です。

これも that の後ろに「works with me」という文が来ていますね。
そして、今度は that の前を見て欲しいのですが、「the man」のように名詞が置かれています。
つまり名詞の後ろに that が来ていたら、この that はかなり高い確率で関係代名詞の that で、「that+文」は前の名詞を修飾して形容詞の働きをしており、「works with me(私と一緒に働いている)→ the man(男性)」となります。
ちなみに、今回のように関係代名詞の後ろの文には名詞に相当する語がないように、一部がかけている分が来るというのが特徴です。
ということで、名詞の後ろに「that+文」、それも一部がかけている分が来た場合、これは関係代名詞の that で後ろから目の前の名詞を詳しく説明する形容詞の働きをしています。
訳し方は「~している名詞」などのように、名詞にかけて訳せば大丈夫です。

接続詞の that[② 同格]

3つ目の that は、接続詞の that で同格として使われているものです。
まずは英文をご覧ください。

We heard the news that he had bought a car
私たちは彼が車を買ったというニュースを聞いた

先ほどは名詞の後ろに「that+文」の形が来ていたら、ほとんどの場合は関係代名詞と考えていいのですが、今回の場合は違います。
これは接続詞 that の同格という文で、同格というのは詳しく言い換える感じで、日本語で言うところの「つまり」だと考えると理解しやすいのかもしれません。
例えば、「パリ」と言っただけでは何のことか分からない人がいるかもしれません。
しかし、「パリ、つまりフランスの首都」のように、同じことを別の言葉で言い換えて分かりやすくしています。
言葉は変わっても同じことを指していますので「同格」と呼ばれています。
先ほどの例文では「the news(そのニュース)」と言っただけでは分からないかもしれないので、「that he had bought a car(つまり彼が車を買ったという)」という風にニュースの内容を具体的に付け足しています。
これが先ほどの関係代名詞と違うのは、少し難しい説明になりますが、「that he had bought a car」が欠けたところのない文だという事です。
もう少し簡単に説明します。

the news that he reached Paris
S V ~に

the news that reached Paris
V ~に

上の文は主語と動詞と目的語がそろっていて欠けるところのない文です。
一方下の文は主語がありません。
つまり下の文は関係代名詞 that の文で前の the news を形容詞的に修飾しており、「パリに届いた→ニュース」という意味になります。
それに対して上の文は、接続詞 that の同格の文ですので、「彼がパリにやってきたという=ニュース」という意味になります。
さらに、もう1つ重要で大きな特徴があり、同格の that は目の前に決まった単語、つまりごく限られた言葉が来た時に初めて使うことができます。
この限られた言葉というのは抽象的な言葉で「idea, thought, information, news, chance, fact, truth」などがあります。

接続詞の that[③ 感情の原因]

まずは英文をご覧ください。

She was angry that he had lost the key to the office
彼女は、彼がオフィスの鍵を紛失したことに腹を立てていた。

that の後ろに文が来ていて、その前は「彼女が怒った」という気持ちを表す文が来ています。
このように気持ちを表す言葉が来ています。
このように気持ちを表す表現の後ろに that が来たら、なぜその気持ちになったのかという原因を表しています。
つまり「彼女は起こった(その原因は)~」という形で「that+文」は副詞の働きをしています。

接続詞の that[② 同格]

最後は so that で、so と that がセットなので目印なのですが、so と that がくっついている場合と離れている場合とで意味が違いますので注意が必要です。
He overslept< so that he missed the train
彼は寝過ごした。その結果、電車を乗り過ごした
このように so と that がくっついている場合は「①その結果」もしくは「②~できるように」と訳します。

This book is so easy that he can read it easily
その本はとても簡単なので簡単に読める

このように so と that が離れている場合、so の部分を「とても」、that の部分を「なので」と訳せばうまくいきます。
これらは so という目印があるので比較的見分けやすいです。

英検1級取得のbird先生による執筆
TOEIC®︎ Listening & Reading 公開テスト 990点、実用英語技能検定 1級、IELTS Overall Score 7.5 と英語に関して非常に造詣の深いbird先生による執筆記事です。現役の英会話講師でもあり、「TOEIC、IELTS、英会話」を専門に指導をされています。そのほかにも、海外旅行・旅(35ヶ国)、学部留学、海外インターンなどの経験もおありです。
英検1級取得のbird先生による執筆

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