ツッコミとボケの文化
「アメリカにはボケの文化がない」
日本人は世界から見て相手を笑わせようという方が多い傾向があり、日本のツッコミとボケの掛け合いは誰もが知るところです。ですがアメリカではこのボケとツッコミの掛け合いが分からないというか、そもそもツッコミという概念がありません。
アメリカのお笑いではボケてその後は観客の反応を待つという流れになります。
例えば日本ですと、次のようになります。
俺さ、昨日トランプ大統領とトランプしたんだよ
つまらんギャグだな
アハハハハハ
このように日本ではツッコミがなければただ変なことを言ってる危ない人みたいな印象になり、ツッコミという笑いの転換点もしくはスイッチがあるからこそ冗談なんだなとなります。
しかしアメリカの場合ですと、次のようになります。
俺さ、昨日トランプ大統領とトランプしたんだよ
アハハハハハ
笑いの転換点もしくはスイッチもあるにはあるのですが、表情だったりウィンクで伝えたります。
簡単に言うと日本とアメリカのお笑いの文化は上記のような点で異なります。
次に注意しないといけないのが、日本独特のツッコミである「なんでやねん」と言う時に肩とかピコピコハンマー、もしくはハリセンで頭をパシっとやる行為ですが、これは完全にNGです。
仮にアメリカでこれをしてしまうと、そもそも面白いと思われないですし、身体的痛みを与えていると捉えられるのでどんなシチュエーションでもしないほうが無難です。
その他のNG行為としては日本人だしツッコミたいなと思った時に、ジョークの補助として成り立つようなツッコミであればいいのですが、ボケを責めるようなツッコミはNGです。
このようなツッコミをされたアメリカ人は「攻撃された」とか「失礼な奴だな」「話を最後まで聞いてよ」と思うでしょう。
そもそもアメリカでは話を遮ることがいい印象を持たれませんので、どうしてもツッコミをしたいのなら話が終わった後に、ちょっとトンチの効いたクールなジョークを被せるとスマートだなって思われます。
間違っても上記で紹介したような「つまらんギャグだな」みたいに責めるようなツッコミはやめておきましょう。
一番わかりやすい例ですとアメリカでも人気のMr.ビーンは、常に一人でボケ続ける芸風で、会話でも同じような流れになると思ってください。
イジる文化
「イジる文化はあるが冗談で済まなくなる場合もある」
ツッコミの一部にはなるのですが、日本で言うイジリ(からかう)はアメリカでもあるのですが、アメリカのイジリは日本のイジリ程しつこくはありません。
また、日本の芸人がよくやる身体的特徴をイジるというのもアメリカではNGですし、この事をジョークにするというのは最も気をつけなければならないポイントで、ジョークにする本人は面白いと思ってるから言ってるのでしょうがアメリカでは認められないお笑いになります。
要は見た目などの普遍の事実をイジルと言うは、個を馬鹿にするのと同等として扱われるのです。
- TOEICスコア960 hello先生による執筆
- 現在、専業主婦をしており、以前はアメリカ留学から、そのままアメリカの銀行にて英文事務や翻訳、通訳のお仕事をしていたhello先生。また、大学生2回生ですでにTOEICスコア960を取得した生粋の英語好きな方です。子育てにお忙しいとのことでなかなか執筆頻度は低いです。
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