英語力をUPするの総合学習

普通は「主語（S）＋動詞（V）」の順番で英語を書いたり話したりと習ってきたが、時々「V」の方が先で「S」が後ろになることがあり、これを「倒置」と呼びます。倒置には様々な論評があり、ここでは2つをご紹介させて頂きます。様々な角度から倒置を学ぶことにより、英文法の勉強の一助にしてください。

Ⅰ：英語で倒置する理由は、ひとつの言葉に着目して強調するためです。強調する理由には「聞き手の興味をひく」「結論から述べる」の2つがあります。そのために、文章の順番を変えたり、強調したい言葉を文頭に置いたりして、聞き手の興味を誘いスムーズに聞いてもらいます。さらには、英語は結論から言う傾向があり、大切な情報や結論を先に述べたいがために、倒置が用いられます。
Ⅱ：この倒置を理解する上で重要なのが「情報構造」という英文法の考え方です。情報を旧情報および、新情報の二種類に分けて、文章内の情報は「旧情報→新情報」へと流れるように配置されるという考え方です。旧情報とは「すでに聞き手が知っている、もしくは予想されること」で、新情報とは「聞き手は知らない、もしくは予想されること」です。一般的に話手は、新情報を最も相手に伝えたいわけで、一般には、旧情報を相手に伝えてから、新情報は文末で表現します。英語に限らず、日本語でもそうで、最も言いたいことを最後に回すのは、人間の心理なのでしょう。倒置する理由もここにあると考えられています。
一般的な文は「S＋V」の順ですが、実はこの時の「S」を紐解くと旧情報となっていました。しかし、「S」が新情報になる場合もあり、このときに倒置が起きます。また、旧情報を先に言いたいために倒置が起こることもあります。

ここでは、そんな倒置構文について寄せられた質問を、Q&A形式でまとめています。倒置構文は苦手とする方が多いので是非参考になさって下さい。