不定詞の形容詞的用法とは
「名詞・代名詞などを修飾するのが形容詞」
不定詞の形容詞的用法は「~するための」「~するべき」という意味をもち、直前の名詞・代名詞を修飾します。形容詞的用法を使うと、「~する」という意味の動詞を「~するための」「~すべき」という意味に変えることができます。
形容詞的用法の基礎例文は以下をご覧ください。
She bought a book to give him.
彼女は彼にあげるための本を買いました。
形容詞的用法の使い方
「2つの形容詞的用法を覚えましょう」
不定詞の形容詞的用法は、不定詞「to+動詞の原形」の形で形容詞の働きをもち、それが名詞を修飾します。不定詞の形容詞的用法を使う場合に注意すべき点は、文の構成順序が日本語とは逆になることです。
例えば、「私は日記を書くためのノートが欲しいです。」と表現したい場合、日本語と英語の構成は以下のように異なります。
日本語:〜するための+名詞
英語 :名詞+to+動詞の原形
このように、英語では名詞を先に出します。
不定詞の形容詞的用法には、以下の2つの用途があります。
◆ 名詞を修飾する場合
◆「something」などを修飾する場合
名詞を修飾する
名詞を修飾する場合、不定詞の形容詞的用法は「名詞+to不定詞+動詞の原形」の形で使います。
下の英文では、不定詞の前にある homework をto以下( to do )で修飾しています。このように不定詞を使うことで、前にある名詞や代名詞を修飾して「~するための」「~すべき」といった表現ができます。
Yuki has a lot of homework to do.
ユキはすべき宿題がたくさんあります。
下の英文では、不定詞の前にある someone をto以下(to fix her car)で修飾しています。
Is there someone to fix her car?
彼女の車を直してくれる人はいますか?
他にも、不定詞の形容詞的用法には以下のような表現があります。
◆ a book to read:読むべき本
◆ pictures to show you:あなたに見せるべき写真
◆ water to drink:飲み水(飲むための水)
-thing の単語(something など)を修飾する
不定詞の形容詞的用法では、「something + to不定詞」の形で「何か~するもの」という意味を表すことができます。
以下の英文では、to以下( to drink)で something を修飾しているので、「なにか飲むもの」という意味を示します。
I want something to drink.
私は何か飲む物がほしい。
以下英文では、to以下(to tell you)で something を修飾しているので、「なにか言うべきこと」という意味を示します。
Yuki had something to tell you.
ユキはあなたに何か話すべきことがあった。
somethingを修飾する不定詞には、他にも以下のような例があります。
◆ something to eat:何か食べるもの
◆ something to drink:何か飲むもの
◆ something to write on:何か書くもの(紙など)
まとめ
「2つの用法をマスターして試験に臨みましょう」
ここでは、中学2年生の英文法で習う「不定詞の形容詞的用法」を説明しました。おさらいですが、下の枠内は必ず暗記してください。
「名詞+to+動詞の原形」
◆ 名詞・代名詞を修飾できる
◆「something」などを修飾できる
形はすべて「to+動詞の原形」ですが、名詞の後ろに置くのが形容詞的用法の見分けの一つとなります。どこを修飾するかなど、英作文で練習したように考えて、英文を読み解くようにしてください。