副詞とは「動詞・形容詞・他の副詞・文の節」など、名詞以外のほとんどの品詞を修飾する言葉です。このように書くと難しく感じるかもしれないですが、ほとんどの人は知らずのうちに使っています。以下に代表的な副詞と、それが何を表現するのかを紹介します。
| 様態 | quickly（速く） |
| 場所 | here（ここ） |
| 時 | now（今） |
| 頻度 | always（いつも）usually（たいてい） |
| 程度 | almost（ほとんど） |
では、具体的に副詞を使った簡単な英文を見ていきましょう。
I live here.
私はここに住んでいます。
このように、副詞は英語に限らず日本語でも毎日使っているものです。
副詞と形容詞の違いとは？
「各品詞を混同しないようにしましょう」
何かを修飾するという点においては副詞と形容詞は同じですが、その修飾する対象が異なるのが副詞と形容詞の違いです。以前に＜形容詞｜品詞＞のページで説明しましたが、形容詞は名詞を修飾します。
副詞と形容詞はそれぞれ何を修飾する？_
形容詞：名詞を修飾する語
副詞 ：名詞以外を修飾する語
副詞の用法
「副詞の文中の位置を意識しましょう」
副詞は名詞以外の動詞や形容詞、他の副詞などを修飾するというのを説明しましたが、それぞれの場合を見ていきましょう。副詞を置く場所に注意しながら読み進めて下さい。
動詞を修飾する場合
基本的に一般動詞を修飾する場合、「動詞+(目的語)+副詞」のように置かれ、be動詞や助動詞がある場合も同様の位置に置かれます。
但し、頻度を表す副詞は動詞の前に置かれるのに対して、now のような時を表す副詞はほとんどの場合文末に置かれます。
（時を表す副詞が文頭にある場合は、時を強調しているように聞こえます。）
太字が副詞で、下線部はその副詞が修飾している動詞です。
I live here. ［動詞＋(目的語)＋副詞］
私はここに住んでいます。
※ 単に「住んでいる」だけでなく、「here（ここに）」という副詞で場所の表現を動詞に与えています。
She plays soccer well. ［動詞＋(目的語)＋副詞］
彼はサッカーを上手にします。
※ 単に「サッカーする」のではなく、「上手に」という表現を加えるために well が動詞を修飾しています。
She ate a lot of strawberries quickly. ［動詞＋(目的語)＋副詞］
彼女は素早くたくさんのいちごを食べた。
※ 単に「食べた」だけでなく、quickly（素早く）という副詞で頻度の表現を動詞に与えています。
形容詞を修飾する場合
形容詞を修飾するとき、基本的に修飾したい形容詞の直前に置きます。
ですが old enough（十分な年齢）のように、必ず修飾したい単語の後ろに置く必要がある副詞もあるので注意しましょう。
太字が副詞で、下線部はその副詞が修飾している形容詞です。
This diamond is very beautiful. ［副詞＋形容詞］
このダイヤモンドはとても美しいです。
※ 単に「美しい」だけでなく、very（とても）という副詞で程度の表現を形容詞に与えています。
I’m terribly sorry. ［副詞＋形容詞］
非常に申し訳なく思います。
※ 単に「申し訳なく思う」のではなく、terribly（非常に）という副詞で程度の表現を形容詞に与えています。
副詞を修飾する場合
副詞を修飾するとき、基本的に修飾したい副詞の直前に置きます。
太字が副詞で、下線部はその副詞が修飾している副詞です。
He speaks very slowly.
彼はとてもゆっくり話します。
※ 単に「ゆっくり」だけでなく、very（とても）という副詞で程度の表現を副詞に与えています。
They practice soccer very hard.
彼らはとても熱心にサッカーを練習します。
※ 単に「熱心に」だけではなく、very（非常に）という副詞で程度の表現を副詞に与えています。
頻度を表現する副詞の場合
頻度を表現する副詞は、基本的に一般動詞の直前、be動詞の直後に置きましょう。
ただし「頻度を表現する副詞」が2語以上になった時には文末に置きます。
太字が「頻度を表現する副詞」で、下線部はその副詞が修飾している単語です。
I usually go to school by bus.
私はたいていバスで学校へ行きます。
※ 一般動詞の直後
She is always kind.
彼女はいつも親切です。
※ be動詞の直後
I go to school by bicycle three times a month.
私は月に3回自転車で学校へ行きます。
※ 2語以上のため文末へ
too は特に注意して活用しましょう
too には、以下の二つの意味があるので注意して下さい。
too
∟ 〜すぎる
∟ 〜もまた
太字が「頻度を表現する副詞」で、下線部はその副詞が修飾している単語です。
Too cold.
寒すぎる。（〜すぎる）
The shirt is too large for him.
そのシャツは彼には大きすぎます。（〜すぎる）
She is pretty.
– I think so too.
彼女はかわいいですね。
– 私もそう思います。
too の直前にコンマを付けて書く場合もありますが、今回のように省略する場合もあります。また、「〜もまた」の意味で使う too は、 also を使って書き換えが可能な場合があります。
※ ここでは書き換え可能と書きましたが、ネイティブは too, also は使い分けている傾向があります。too は、文末に置くのが一般的で日常会話でカジュアルに使われやすいです。一方、also は、文中で使われ、フォーマルな印象があります。また基本的には肯定文で使われます。
I want to eat cookies too.
（I also want to eat cookies.）
私もクッキーが食べたい。
特定パターンごとに副詞を使いこなそう
「副詞を使った表現の幅を広げる方法を学びましょう」
このページでは、副詞にポイントを当てた特定パターンごとの英語表現を紹介します。
勉強した英文法から、実際にどのように会話の中で使えるのかをシチュエーションごとに勉強して下さい。
動詞に態度や状態を加えた表現
態度・状態の要素は基本的には自動詞の場合は動詞の後ろに置かれ、補語・ 目的語がある英文の場合は補語・目的語の後ろに置かれます。たまに動詞の前にくる場合もあるので、その場合は都度覚えて下さい。
［主語+自動詞+態度/状態］
He walks slowly.
彼はゆっくり歩く。
［主語+自動詞+態度/状態］
He works hard.
彼は熱心に働く。
［主語+他動詞+目的語+態度/状態］
He closed the door slowly.
彼はゆっくりドアを閉めた。
態度・状態の要素は文頭におかれて文章全体を説明することもできます。その他の代表的な頭におく態度・状態の要素は覚えて下さい。
Basically, He is kind.
基本的に、彼は優しい
Apparently, He is busy.
みたところ、彼は忙しい
| Suddenly | 突然に |
| Honestly | 正直に |
| Actually | 実際は |
| Basically | 基本的には |
| Fortunately | 幸にも |
| Unfortunately | 不幸にも |
| Generally | たいてい |
頻度を表す副詞を活用した表現
頻度を表す副詞はよく出題される内容です。特に語順などに注意しながら読み進めて下さい。
I sometimes play games.
ときどきゲームをする。
He always uses his phone.
彼はいつも電話をつかっている。
頻度の要素は動詞の前におかれることがほとんどです。
I always play tennis after school. （放課後にいつもテニスをします）
I usually play tennis after school. （放課後に普段テニスをします）
I often play tennis after school. （放課後によくテニスをします）
I sometimes play tennis after school. （放課後にたまにテニスをします）
I hardly ever play tennis. （めったにテニスをしません）
次はシンプルな文章に頻度の情報を付け加えた会話の返事例です。
How often do you play tennis?
∟ I play tennis twice a week.
どのくらいの頻度でテニスをしていますか？
∟ 週に二度テニスをしています
How often do you study English?
∟ I study English every day.
どのくらいの頻度で英語を勉強していますか？
∟ 私は毎日英語を勉強しています
How often do you exercise?
∟ I always exercise after school.
どのくらいの頻度で運動をしていますか？
∟ 放課後はいつも運動しています
週に何回などの回数で表す場合など2語以上の語句になる場合は、頻度の要素を文末におきます。
I play tennis once a week. (週に一度テニスをします)
I play tennis twice a week. (週に二度テニスをします)
I play tennis three times a week. (週に三度テニスをします)
I play tennis every day. (毎日テニスをします)
副詞に関するよくある質問&解答
「副詞」の単元で不明点があればこちらから
PM English School では、Lineやメールなどで英語への回答を全て無料で行っています。以下にQ&A集と質問方法をリンクしていますので、副詞に関してわからないところがあるかたはQ&A集を参考にしてください。また、不明点があったり、質問をしたい方はご連絡ください。
中学1年生の復習英語_英単語
中学1年になって英語が嫌いになる方は非常に多いです。 英単語がそもそも読めないし書けないと言う方は授業にどんどん置いて行かれるようになりそのうち英語に対して苦手意識を持つようになります。 そうなる前に中学1年生のうちに英語のおさらいを行って下さい。 英単語が読めない、書けないと言う方はまずゆっくりでいいので読めるようにしましょう。 日本語で考えると簡単です。 読めない漢字は書けません。 書けない漢字でも、読むことは出来ます。 檸檬(レモン)や薔薇(バラ)は書けないですが、読めますよね。 つまり「書く→読む」の順番では無く、「読む→書く」の順番で学習して欲しいのです。 中学2年、中学3年で英語が分からなくなっているのであれば思い切って中学1年から英語をやり直してみましょう。 中学1年の最初の頃に習った英語は『this is a pen』と言うような簡単な英語です。 大きな書店などに行けば教科書ガイドと言うものが売っています。 教科書に書かれている英語の読み方が書かれているのでそれを活用しながら毎日15分～30分勉強をしましょう。 英単語が読めるようになるだけで、今まで覚えられなかった英単語が簡単に覚えられるようになるのでぜひ試してみて下さい。
