[分詞構文]英文法

分詞構文って実際に使われるの?_

分詞構文は会話ではではあまり使われないというのが現実で、基本的には書き言葉になります。ですので、英語学習を行う中で基本だけ理解し、読めるようになればそれで十分です。分詞構文の中でもさらにややこしいものになると文語的に表現になってきます。
とはいえ、全く読めないとなると、英語の試験で得点を稼ぐことができませんし、様々な英語表現への理解も中途半端になってしまいます。ですので、分詞構文を話せるようになる必要はありませんが、基本は読み込めるようにしておきましょう。

分詞構文とは、現在分詞(動詞のing形)や過去分詞(動詞のed形)で始まる句が、副詞として働き、文全体に情報を加える英文法です。
まずは分詞構文の基礎英文を紹介します。

分詞構文の基礎英文

以下英文の分詞の主語は、I(私)です。このように分詞構文では、分詞と主節の主語が一致しているので分詞の主語が省略されています。

[現在分詞で表される分詞構文の基礎英文]
Being tired, I went to bed earlier.
疲れていたので早めに寝た。

[過去分詞で表される分詞構文の基礎英文]
Written in easy English, the book is popular with children.
簡単な英語で書かれているため、その本は子供たちに人気だ。

分詞構文の主語が異なり明示するケース

主節と分詞の主語が異なる場合もあり、その場合は「S+分詞 ~ , 主語+動詞 … .」で表しましょう。
その代表例を以下で紹介します。

[主語が異なり明示するケース]
The night coming, We went home.
夜になったので、家に帰った。

[主語が異なり明示するケース]
It being fine, We went for a walk.
晴れたので、散歩に出かけた

分詞構文の主語が異なるが省略されるケース

主語が異なるケースで、もう一つ特殊な例があります。
それは、「一般的に~、主語は…」のように一般的な事柄を表現したい場合、分詞の主語と主節の主語が異なるケースです。その場合は分詞の主語を明示しなくても問題ありません。

[主語が異なるが省略されるケース]
Generally speaking, Saturdays and Sundays are holidays.
一般的に言うと、土曜日と日曜日は休日です

[主語が異なるが省略されるケース]
Considering your abilities, you should have done it better.
あなたの能力を考えると、もっとよくできたはずです

With+独立分詞構文

「with+O+現在分詞 / 過去分詞」の副詞句で「Oが~しながら / したままで / されたままで」という意味同時性を表します。

With his eyes closed, he said his prayers.
目を閉じたまま、彼女は祈りをささげた。

分詞構文の意味

「5つの用法を覚えましょう」

分詞構文は主に、以下5つの用法で訳すことができます。
それでは一つづつ説明していきます。

種類意味
~した時、~な時
原因・理由~だから、~なので
付帯状況~しながら
条件~ならば、~すると
譲歩~だが、~としても

[時:~した時、~な時]
Walking along the street, I met an old friend of mine.
通りを歩いていたら、昔の友達に会った。

[原因・理由:~ので]
Born in America, he is proficient in English.
アメリカで生まれたので、彼は英語が上手だ。

[付帯状況:~しながら]
Smiling brightly, he waved his hand.
明るく笑いながら、彼は手を振った

[条件:~ならば]
Studying hard every day, you’ll pass the exam.
毎日熱心に勉強すると、君は試験に合格するだろう。

[譲歩:~だが]
Respecting her opinion, I disagree.
彼女の意見は尊重するけど、私は反対だ。

分詞構文からの書き換え

「接続詞の選択と時制を合わせることがポイント」

分詞構文を学校で習う時に、必ずでてくる演習問題が書き換えです。
分詞構文は、曖昧な表現で表されていることが多く、どの接続詞を使えばいいのかなど悩んでいる方は多い印象です
実は分詞構文の書き換えシンプルで、基本を押さえればルールに従うだけでできてしまいます。
ここからは、分詞構文を接続詞を使った英文へ書き換える方法を説明していきます。
まずは以下表と対応する接続詞をご覧ください。
書き換える時に使う接続詞の例を紹介していますが、あくまでも参考程度に考えて下さい。これ以外にも and など英文の意味によって使える接続詞が変わることがあります。

種類意味接続詞
~した時
~な時
when
after
原因・理由~だから
~なので
since
because
付帯状況~しながらwhile
条件~ならば
~すると
if
譲歩~だが
~としても
though

日本語訳から意味に合う接続詞を選択する

「分詞構文→接続詞」の書き換え演習として以下英文を使います。
まずは、日本語訳から、どの接続詞が適当なのかを考えましょう。
今回の英文ですと「原因・理由:~なので」という意味が使われているので because を使います。

[原因・理由:~ので]
Born in America, he is proficient in English.
アメリカで生まれたので、彼は英語が上手だ。

Born in America, he is proficient in English.
アメリカで生まれたので、彼は英語が上手だ。

今回の英文ですと「原因・理由:~なので」という意味が使われているので because を使います。

→ because を加える

Because born in America, he is proficient in English.

→ 主語を見つける。コンマ以下の文と同じ主語 He にします。

Because he born in America, he is proficient in English.

→ 時制に関して、分詞を主節の時制に合わせる。

Because he was born in America, he is proficient in English.
これで完成になります。

まとめ

「分詞構文学習者へ」

このページでは分詞構文の訳し方や、接続詞を用いた書き換えなどを紹介しました。
ここで紹介した内容が全ての分詞構文当てはまるわけではないですが、分詞構文の基本的な考え方としては、上記内容で十分です。分詞構文を苦手に感じている人が分詞構文を理解するために役に立てれば幸いです。

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