原級とは
「AとBは同じくらい」と表現したい時に使う表現
原級とは、形容詞と副詞に「er」や「est」を付けずに比較を表す文法のことです。例えば「AさんとBさんは背丈が同じ」のように、比べるものの程度が「同じ」であることを示します。
以下が原級の基礎英文となります。
Yuki is as kind as Taku.
ユキはタクと同じくらい親切だ。
原級の使い方
「原級の語順を覚えましょう」
原級の英文は、以下のような形と意味になります。
原級の語順と意味_
語順:主語+動詞+as+形容詞・副詞+as ~.
意味:~と同じくらい…です。
「as」と「as」の間に入る形容詞や副詞の形が元の形なので、比較の「原級」と呼んでいます。以下英文のように、原級では形容詞や副詞を2つの「as」で挟み込み、同程度であることを表しています。
This mountain is as high as Mt. Fuji.
この山は富士山と同じくらいの高さです。
He swims as well as Yuki.
彼は、ユキと同じくらい上手に泳ぎます。
原級の形容詞や副詞の例
原級・比較級・最上級を学習するときによく出てくる形容詞や副詞をまとめました。これらは全て覚えるようにしましょう。原級・比較級・最上級の変化を確認したい場合は、リンク先に多くの比較変化の表を準備しています。
原級 | 意味 |
---|---|
large | 大きい |
much | (量が)多い |
many | (数が)多い |
long | 長い |
tall | 背が高い |
fast | 速い |
well | 上手に |
early | 早く |
slowly | ゆっくり |
frequently | 頻繁に |
形容詞の後ろに名詞がある場合
形容詞の後ろに単数形の名詞がある場合は次の語順になります。
名詞とセットになっている語順_
as + 形容詞 a/an + 名詞 as
Mr. Tanaka is as good a teacher as Mr. Saito.
田中先生は、斎藤先生と同じくらい良い先生です。
原級の否定文
「訳し方に注意を要するのが原級の否定文」
原級の否定文は、以下のような形と意味を表します。原級の否定文では「訳し方」に注意が必要になりますので、以下例文と解説で確認しましょう。
原級の否定文の語順と意味_
語順:主語 + 動詞+ not + as + 形容詞・副詞 + as ~.
意味:主語は~ほど…ではない
I am not as old as you.
私はあなたほど年をとっていません。
ここで注意して頂きたいのが、「あなたと同じくらい背が高くない」という意味にはならないということです。上記英文では、主語の年齢が下回っていることを表しています。つまり原級の否定文では、単に「同じではない」という意味のみを表すのではなく「主語の程度が下回っている」ことを表すという点に注意してください。
「何倍~」を表す原級
「英語で 2倍、3倍~1/2、1/3など様々な表現ができる」
原級の文中の「as…as~」の前に twice(2倍)three times(3倍)などの「数字+times」を付けると「~の〇〇倍…です」という文を作ることができます。
My dad walks twice as fast as I do.
パパは、私の2倍速く歩く。
ちなみに「半分」を表す場合は half。「2分の1倍」のように分数を使うときは a second(2分の1)や two thirds(3分の2)のように表現します。
England has a quarter as many people as the US.
英国には、アメリカ合衆国の4分の1の人口があります。
比較に関するよくある質問&解答
「比較」の単元で不明点があればこちらから
PM English School では、Lineやメールなどで英語への回答を全て無料で行っています。以下にQ&A集と質問方法をリンクしていますので、比較に関してわからないところがあるかたはQ&A集を参考にしてください。また、不明点があったり、質問をしたい方はご連絡ください。
英語は綴りと音が一致しない言語!!
英語は綴りと音が一致しない言語なので、「いつも同じ音の発音で苦労しているのに綴りが違うため、同じ音だと気づかない」「すでに発音できる音なのに綴りが違うため、違う音のように発音してしまう」というような問題が生じやすいです。例えば、flourとflowerは綴りが違いますが、同じ発音です。