付加疑問文とは?
「相手に同意を求めたり念を押したり確認する場面でよく使われる」
付加疑問文は、文末に don’t you? や aren’t you? といった疑問を表す語を付け加えて「~でしょ?」や「~だよね?」と訳します。念を押したり相手に確認をとりたい場面で使うことが多い表現です。
付加疑問文ではベースとなる文は疑問文にせず、その後ろに疑問文を付けて作ります。
付加疑問文の基礎英文は以下のようになります。
You are busy today, aren’t you?
今日忙しいですよね。
付加疑問文の使い方
「前の文と反対の形を置き、時制は合わせる」
付加疑問文を表す表現は文末に置くのが基本です。尚、肯定文の場合は、後に続くのは否定形になり、逆に否定文の場合は、後に来るのは肯定の形のものを付加します。以下で詳しく説明します。
肯定文の付加疑問文
肯定文の付加疑問文は、文末に以下内容を足して作ります。ここでのポイントは「肯定文には否定の付加疑問をつける」ということです。
付加疑問文(肯定文)の語順と意味_
語順:be動詞 / 助動詞の否定形+(主語に対応する)代名詞
意味:~でしょ?/ ~だよね?
[be動詞のパターン]
This is the right answer, isn’t it?
これは正しい答えですよね?
[一般動詞のパターン]
You like this, don’t you?
あなたはこれ好きですよね?
否定文の付加疑問文
否定文の付加疑問文の場合は、文末に以下のような語句をつけて表現します。ここでのポイントは「否定文には肯定の付加疑問をつける」ということです。
付加疑問文(否定文)の語順と意味_
語順:be動詞 / 助動詞+(主語に対する)代名詞
意味:~でしょ?/ ~だよね?
[be動詞のパターン]
They aren’t rich, are they?
彼らは金持ちではありませんよね?
[一般動詞のパターン]
He didn’t come to the party, did he?
彼はパーティーに来なかったよね?
※ 時制を合わせるように注意して下さい。
[助動詞のパターン]
It won’t rain, will it?
雨は降らないですよね?
命令文の付加疑問文
命令文の付加疑問文の文末には will you? をつけます。また「Let’s~」の文には文末に shall we? をつけることで付加疑問文を作ることができます。
付加疑問文(命令文)の語順_
命令文の付加疑問文 ⇒ 文末に「will you?」
Let’s~ の付加疑問文 ⇒ 文末に「shall we?」
※例文のように「肯定+肯定」「否定+否定」となる部分にも気をつけましょう。
この形は必ず覚えるようにしましょう。
下記の例文のように、命令文の付加疑問文では文末に will you? を付けます。 命令文の場合、命令する相手は必ず you なので、 will you? という形になります。 will you? と付け加えることで、ただの命令文よりも丁寧なニュアンスを表現できます。
Open the window, will you?
窓を開けてくれますか?
Let’s go back to work, shall we?
仕事に戻りましょう。
付加疑問文の答え方
付加疑問文の答え方は、文末の疑問文の形に関係なく、肯定の答えなら「Yes」否定の答えなら「No」で答えます。
特に否定文の付加疑問文に答えるときに違和感を覚える方が多いです。「いいえ」なのに「Yes」?「はい」なのに「No」?と不思議に思うかもしれませんが、英語の場合は、自分自身の答えが肯定(Yes)なのか否定(No)なのかで判断します。
そのため、You can’t swim, can you?(泳げないよね?)という問いに対して、泳げるなら「Yes」、泳げないなら「No」と答えています。また、答えが「Yes」の場合は必ず肯定文が続き、「No」の場合は必ず否定文が続くことを覚えておきましょう。
You can’t swim, can you? (泳げないよね?)
∟ Yes, I can. (いいえ、泳げます)
∟ No, I can’t. (はい、泳げません)
You can swim, can’t you? (泳げるよね?)
∟ Yes, I can. (はい、泳げます)
∟ No, I can’t. (いいえ、泳げません)
You like dogs very much, don’t you? (あなたは犬がすごく好きですよね?)
∟ Yes, I do. (はい,好きですよ)
∟ No, I don’t. (いいえ,好きではありません)
英語のイディオムは文法で学ぼうとしてはだめ!!
英語のイディオムは、意味においても文法においても「例外」です。全体の意味を単語から推測することが難しく、文法も教科書で習うルールに反していることが多いです。この事実を認識しておかないと、イディオムの使用率が高いネイティブの英語は「自分が学んできた英語と全然違う」と混乱します。