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For what? と What for? の違い
「ニュアンスと使えるシチュエーションが異なる」
For what? と What for? は日本語訳としては似ているのですが、ニュアンスが少し異なります。それぞれ解説していきますので、この機会に使い分けができるようになりましょう。
For what? の使い方
For what? は誰かが発言した後に「なんのために?」や「なんで?」というように使うフレーズです。
For は「~のため」で What は「何で?」なのでそのままですね。
また、For what? が使われるような代表的にシチュエーションは2つあり、「驚いている時」と「関心が無い時」になります。
驚いている時
誰かが言った内容が自分の考えている範疇を逸脱していたり、一般常識から外れていて「なんでそんなことするの?」や「なんのためにそれをするの?自分の感覚ではわからないよ」みたいな感覚で驚いている時に「え…なんで?」というように使います。
例えば彼氏が突然女性もののドレスが欲しいと言ってきたようなシーンを想像して下さい。
I need a dress.
ドレスが欲しい
For what?
なんで?(なんでドレスなんて欲しいの?)
For Halloween party.
ハロウィンパーティーのためだよ
一般的に男性がドレスを欲しいと言うのはおかしいので驚いていると同時に常識疑うよ?的なニュアンスがあります。
その他には既に彼女がいてさらにその彼女に以下フレーズを言ったとします。
I want a girlfriend.
彼女欲しい
For what?
なんで?
To have a better life.
人生をより良くするためだよ
この場合はちょっと意味わからないし、お前何言ってんの?的なニュアンスになります。
感心が無い時
2つ目は逆に関心が全くない時に「え?なんで?」と使います。
イメージとしては、あんまり興味はないけど一応「なんで?」って言っとこうというような感じです。
例えば、ずっと彼女とスマホでやりとりしてて夢中になっているお兄ちゃんに、弟が急に「彼女が欲しい」と言ってきたようなシーンを想像して下さい。
お兄ちゃんは彼女にしか今は興味なく、特に弟に興味がないので一応「なんで?」って返事をしています。
I want a girlfriend.
彼女欲しい
Oh … for what?
へぇなんで?
この後、弟は無言で立ち去るでしょう。
What for? の使い方
What for? の場合も「なんのために?」や「なんで?」という意味になり、より具体的に理由を知りたい時に使い、なんでそれが起こったのかやなんでそれをしたのかの理由を聞きたい時に使います。
そもそもこのフレーズは逆にしただけのように見えますが、本来は「What for? = What ~~ for?」のように省略されているのです。
例えば What did you do that for?(なんでそれをしたの?)を省略しています。
例えば、子供が家の障子を破ったようなシーンでお母さんが怒っているシーンを想像して下さい
What for?
なんでしたの?
この場合は上記のように What did you do that for? の省略として使っています。
その他には以下のように使います。
I’m getting a new car.
新しい車を買うんだよね
What for? You already have a 3 cars.
なんで?もう3つも車持ってるでしょ
別の会話例もご覧ください。
He is going to Osaka next week. 彼は来週大阪に行くんだ
What for?
なんで?
For business.
出張だよ
Why と For what? / What for? の違い
「Why は責めているニュアンスになりがち」
ここまでは For what? と What for? の違いを説明してきましたが、結局 Why と一緒じゃないの?と思われる方が多いでしょう。
しかし、Why と For what? と What for? の間には明確な違いがあり、Why は強い言葉過ぎて相手を責めているニュアンスを伴ってしまうのです。
He is going to Osaka next week.
彼は来週大阪に行くんだ
Why? We promised to go on a trip next week.
なんで!?私たちは来週旅行へ行く約束したのに
このように批判とか自分の意見と反対のことだよという強いニュアンスがあります。
そのため、Why を多用しすぎると失礼に捉えられることもありますので気を付けて下さい。
- 幼児~小学生を対象とする英語塾教師Kufufu先生による執筆
- 某超大手金融機関に5年務め、英語教育に転身された英語塾教師Kufufu先生による執筆です。英語の発音や和製英語、英語のオノマトペについて深い知識があり、卒業論文では「日本人の英語発音」について8000語ほどの英語で論文を執筆されました。
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