未来進行形は「主語 + will be doing」という形になり、この辺りは覚えている方も多いでしょう。
ただし、意味の理解になると急にどうだっけ?となる方がいますので解説していきます。
意味は「~しているだろう」になり、何かが将来のある時点で「私はそれをしているだろう」というニュアンスを表します。
以下の例文は、例えば食事の約束をしていて遅れた人に電話して「いつ着くの?」「あと30分だよ」「あなたが着くころにはもう食べてるよ」というシーンを連想して下さい。
I will be eating when you get here.
あなたがここに着くころには私はもう食べてるだろう
つまり、あなたが来る頃には食べている「状態」ということです。
以下英文は、将来サンタが来る頃に、彼女は寝ている「状態」になっているだろうという意味です。
She will be sleeping when Santa comes.
サンタが来る頃には彼女は寝てるだろう
未来形と未来進行形の違い
「ポイントは未来のある時点で動作が継続されているか」
「-ing」が入っている未来進行形は「ある状態が続いている」ということを表します。
つまり when ~ などのある時点について話をしている時に、何かの動作がずっと行われているということを強調したい時に使います。
逆に、もしある時点で何かの動作が「始まる・行われる」のように、その時点にならないと行われないことを言いたい場合には未来形を使います。
It will rain at 4.
4時には雨が降るだろう
この英文は現在から4時までは雨が降っていないけど、4時からは雨が降るだろうねというニュアンスです。
以下英文は現在も雨が降っているし、4時までも雨が降ってるし、4時になってもずっと雨が降っているだろうというニュアンスです。
It will be raining at 4.
4時だと雨が降り続けているだろう
未来完了進行形
「未来のある時点で完了しているかがポイント」
まず未来完了形からおさらいします。
未来完了形は「主語 + will have 過去分詞」の形になり、未来のある時点で「完了できているだろう」という動作を表します。
つまり未来のある時点で動作が完了しているイメージです。
In June, I will have turned 21 years old.
来年の6月には私は21歳になっているだろう
では本題の未来完了進行形について解説します。
形としては「主語 + will have been doing」になり、未来完了形で完了するはずだった時点以降も続いているニュアンスになります。
By 8 pm, we will have been working for12 hours.
午後8時には私たちは12時間働いていることになります。
この英文は午前8時から働き始めていて、午後8時までで12時間はたくことになり、さらに午後8時以降も働くことを示唆している文章になります。
ですので、午後8時はあくまでも通過点として存在していると考えて下さい。
ちなみに次のように英文を未来完了形で表現すると、今週金曜日まで5日間英語を勉強してそこで終わり、それ以降は続いているかは分からないニュアンスになります。
On Friday, Jiro will have been studying English for 5 days.
金曜日にはジロウは英語を勉強し続けて5日になっている
未来進行形と未来完了進行形の違い
「同じ点と異なる点に意識を向けて違いを理解しましょう」
未来進行形と未来完了進行形の2つの違いを理解するのはかなり難しいです。
というのも、未来進行形と未来完了進行形には同じ部分もあれば違う部分もあるからです。
まず同じ点から紹介します。
未来進行形と未来完了進行形は、ある時点を見た時にある動作が継続しているということを表すのはどっちもできます。
I will be studying when Jiro comes home.
ジロウが家に帰ってくるときに、私は勉強している(継続)
I will have been studying for 1 year be June.
6月の時点で私は英語を勉強して1年になります(継続)
しかし、未来進行形と未来完了進行形は以下のポイントに置いて違いがあります。この例文をもとに紹介していきます。
未来進行形の方はある時点を点として見た時に何かが起こっているか、つまりその瞬間しか注目ポイントを置いていません。
ですので、先ほどの例文で言うところの、ジロウが帰って来た時、その点でしか見ていないということになります。
しかし、未来完了進行形は、1年間勉強してそこからも継続しているという線に対する視点があります。
別の例文も見ていきましょう。
He will be swimming when I get to the pool.
私がプールに着く時には彼は泳いでいるだろう
これは到着した時点ではという点に着目しており、以下英文では約10年前から継続して、さらに6月以降も続いているだろうという線のニュアンスになります。
He will have been swimming for ten years by June.
6月で彼は10年間水泳をしていることになるだろう
- Shizu-treat 先生による執筆
- 現在貿易業務に携わりつつ、英語関連の執筆業務を行っている「Shizu-treat 先生」です。アジアや欧米の国々向けの産業用機器や原材料の輸出をメインに取り扱っている会社で英語を使用した実務を行っています。英語の資格としては、TOEIC 870点・英検準1級・貿易実務検定を取得し、留学経験はないものの、独学で300点代からスコアアップされた経験を活かした仕事をしています。また、現在も英語の勉強は趣味と豪語されており、TOEIC900点以上と英検1級取得を目標に、英会話のレベルアップにも励んでいます。
いつも参考にさせていただいています。気になったのですが、以下の例文が内容と違っていませんか?
↓
ちなみに次のように英文を未来完了形で表現すると、午後8時まで12時間働いてそこで終わり、それ以降は続いているかは分からないニュアンスになります。
On Friday, Jiro will have been studying English for 5 days.
金曜日にはジロウは英語を勉強し続けて5日になっている
コメントありがとうございます。
確かに解説が上の例文に対するものになってしまってました。
ご指摘ありがとうございます。
「× ちなみに次のように英文を未来完了形で表現すると、午後8時まで12時間働いてそこで終わり、それ以降は続いているかは分からないニュアンスになります。」
「〇 ちなみに次のように英文を未来完了形で表現すると、今週金曜日まで5日間英語を勉強してそこで終わり、それ以降は続いているかは分からないニュアンスになります。」
に修正しましたのでお時間ある時にまた確認してみて下さいませ。