It と That の違いを解説
「これで納得! It と That の明確な違いを知ろう」
It は「特定の何か」を表し、That は特定の何かというよりは「誰かの発言そのもの」のことを表します。
I got a haircut.
髪を切って来た
It’s nice.
いいね。その髪型
It は「特定の何か」を表すので、切った髪型に対して述べています。
That’s nice.
髪切れて良かったね
That は「誰かの発言そのもの」に対してですので、髪を切れたことに対して述べています。例えば仕事が忙しすぎて何か月も髪を切れなかった時などはこちらの表現をします。
もう一例見ていきましょう。
I have small hands.
私の手小さいよ
It’s small.
手ちっちゃいね
仮にここで That’s small. と言うと、I have small hands. と文自体に小さいねという意味になってしまい、意味の分からない会話になってしまいます。
そのためここでは That’s small. は返答として不適格になります。
もう一例いきましょう。
例えばA君がデートに行って、「デートどうだった?」って聞いているシチュエーションです。
How was your date?
デートどうだった?
It was good.
デート良かったよ
上記ですと普通に意味が通じます。 仮に That was good. を使ってしまうと「デートどうだった?」という発言に対して good と述べることになり意味がわからなくなります。 そのため、無理やり That を使うとしたら以下のように表現すると違和感はありません。
That’s a good question. It was good.
その質問良いね~。デート良かったよ!
天気を表す It も同じ理由から説明できる
「なぜ天気を表現するときに It を使うのか考えてみよう」
この説明は天気を表す It にも適用できます。
天気を表す時には It を用いて It’s raining.(雨が降ってるよ)のように表現しますが、It は「特定の何か」を指すため「天気」を表現する時には That ではなく It を使うのが一般的なのです。
It will rain tomorrow.
明日雨が降るだろうね
- Shizu-treat 先生による執筆
- 現在貿易業務に携わりつつ、英語関連の執筆業務を行っている「Shizu-treat 先生」です。アジアや欧米の国々向けの産業用機器や原材料の輸出をメインに取り扱っている会社で英語を使用した実務を行っています。英語の資格としては、TOEIC 870点・英検準1級・貿易実務検定を取得し、留学経験はないものの、独学で300点代からスコアアップされた経験を活かした仕事をしています。また、現在も英語の勉強は趣味と豪語されており、TOEIC900点以上と英検1級取得を目標に、英会話のレベルアップにも励んでいます。
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