Neither のネイティブイメージ
「2つの事が同時に~じゃない」
Neither には否定的な意味があり、そもそも否定文があるのになんでわざわざ Neither を用いるのでしょうか?
Neither はほとんどの場合に2つの対象の事を表し、厳密に言うと「2つの事が同時に~じゃない」という2つのことを強調しているフレーズになります。
つまりネイティブの Neither に対するイメージは「否定の強調」と「2つのことが同時にNo」という事です。
代名詞として使う場合
意味は「どちらも~じゃない」になり、「Neither of 複数形の名詞」で使われます。
Neither of us wants to get married.
2人とも結婚したいとは思っていない
この英文は、2人が同時に同じ意思をもっているというのを強調したいので Neither を用いています。
We don’t want to get married.
私たちは結婚したくない
この英文はただの否定文ですので、相手の意思がどの程度なのかなど分かりません。
Neither of my sisters is shorter than me.
私の姉妹はどちらとも私より背が低くない
また、お気づきの方もいるとは思いますが、動詞がそれぞれ 三単現の-s がついていたり、 is になっていたりと、「Neither of 複数名詞」が単数扱いになっています。
正しい英文法上は「Neither of 複数名詞」は単数扱いになりますので、この点も重要ポイントとして覚えておいてください。
但し、ネイティブの中には Neither of my sisters are のように my sisters に引っ張られて話をする方もいますので、その点も頭の中に入れておくといいでしょう。
代名詞として使う場合
この用法も「どちらも~でない」という意味になるのですが、「Neither 単数名詞」の形になります。
Neither dress fits me.
どちらのドレスも私にサイズが合わない
また、最初に説明した「Neither of 複数形の名詞」と言い換えが可能です。
Neither of the dresses fits me.
どちらのドレスも私にサイズが合わない
但し、形容詞として使う場合に Neither の後に人を表す代名詞(me, him, us)は使えないです。
ですので、人を表す代名詞を用いたい場合は「Neither of 複数形の名詞」の形を用いなければなりません。
※ Neither us ✕ → Neither of us 〇 / Neither them ✕ → Neither of them 〇
Neither men likes me.
彼らはどっちも私のことを好きじゃない
Neither of the men likes me.
彼らはどっちも私のことを好きじゃない
Neither のみで使う場合
この用法では「どちらも~でない」という返答として使えます。
Do you like me or Jiro?
僕とジロウどっちが好きなの?
Neither.
どっちも嫌いだ
どっちもヤダという意味で使われているので、特に失礼とかふてぶてしいとかそういうのではないのですが、きちんと嫌だと言った理由もセットで答えないとギクシャクしてしまうことにつながることもあります。
Did you drop this golden axe or this silver axe?
貴方が落としたのは金の斧?銀の斧?
Neither. I dropped my bag.
両方違います。落としたのはカバンです
Me neither
Me neither の用法は相手が否定的(否定文)な事を言ってきたときの返答として「私も違う」として使われます。
ですので ジャンルとしては Me too と同じです。
ただ、否定文への同調だと覚えておいてください。
I don’t like apples.
私はリンゴが好きじゃない
Me neither.
私も好きじゃない
もちろんこの場合 Me too でも同じ意味になります。ただし、Me neither の方がより同調しており一体感が生まれます。
- 現役国立大学生のsky先生による執筆
- 国公立大学の理学部生物科学科に在学中のSky先生による執筆記事です。現在は英語の家庭教師をしつつ、ライターとして海外文化の情報を配信されており、保有資格はTOEIC スコア 930点取得、 TESOL(Teaching English to Speakers of Other Languages) 英検準1級と現役大学生の中でも特に英語の造形に優れています。
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