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分詞構文って何?
「分詞構文の基礎をおさらい」
分詞構文を簡単に説明すると、「接続詞 + 主語 + 動詞」というのを1文にできるような便利な省略形を表す英文法で、動詞を進行形にすることで表すことができます。
具体例を見ると早いのでまずは例文を紹介します。
When I saw Jiro, I ran away.
ジロウを見て、私は逃げた
Seeing Jiro, I ran away.
ジロウを見て、私は逃げた
上記英文では「When I saw → Seeing」にすることで、Seeing が When I saw の意味になります。
さらに、主節が過去になっており、従属節に別の時制を表す語句が使われていないので、従属氏の時制も過去形になっています。
次に否定形の場合を紹介しますが、一般的には not を用います。
Not having a pen, Jiro couldn’t take his exam.
ペンがなかったので、ジロウは試験を受けれなかった
次に時制が一致しない場合を見ていきます。進行形が「having + 過去分詞形」になるのが特徴です。
Having watched Harry Potter, Jiro decided to learn British English.
ハリーポッターを見て、ジロウはイギリス英語を勉強するように決めた
分詞構文の意味「結果」
ここまでで紹介してきた英文は特に難しい単語などを使ってこなかったので、さらっと訳せた方が多いでしょう。
ですが、分詞構文の訳し方には大きく分けて3つあり、まずはそのうちの「結果」から説明していきます。
I hit Jiro, causing a huge fight.
私がジロウを殴ったので、大喧嘩になった。
この訳し方は hit してその結果、a huge fight になったとなります。
分詞構文の意味「理由」
分詞構文「理由」の訳し方は Because(~ので)と同じようになります。
Running late for his date, Jiro called his girlfriend.
デートに遅れているので、ジロウは彼女に電話した
分詞構文の意味「時」
分詞構文「時」の訳し方は「~した時」となり、同時に起こっていることを表します。
Staring at the beautiful sunset, Jiro opened the window.
美しい夕日を見た時、ジロウは窓を開けた
ここまでが分詞構文の基礎となります。
この後は、じゃぁネイティブは分詞構文をどう感じてどう使っているのか? 例えば、「結果」「理由」「時」なんてわざわざ考えているのかや、ネイティブらしい使い方を紹介していきます。
ネイティブの分詞構文の使い方
「ネイティブの分詞構文への感覚」
まずネイティブは日常会話で分詞構文はほとんど使わず、小説などの文章で見るのが一般的です。
ですので、私たち日本人は、見て理解できるようにしておく必要はあるけど、分詞構文を使って話す必要はありません。
仮に分詞構文を使って話すと、「あなたは詩人かなにかですか?」と言われてしまうかもしれません。
そのため先ほど紹介した「Staring at the beautiful sunset, Jiro opend the window.」をもっと分詞構文の正しいニュアンスを含めて訳すと「美しい夕日を見たつつ、ジロウは窓を開けたのだ」のようになります。
では、なぜ分詞構文なんかがあるのと思われるでしょう。
分詞構文に対してネイティブが持っているイメージは、文章を書くことを生業にしているような人が持っている引き出し(表現方法)の1つなのです。
何でかというと、英語で文章を書く時は、同じ言葉、同じ文章、同じ英文法を使う事はとてもナンセンスだというのが一般的な考え方です。
そのため、書き方のバラエティを増やすために使われるのが分詞構文というわけです。
つまり分詞構文は「文体に置ける表現力を増やす手段」で、実際にネイティブが学校で分詞構文を習う時もこのように習います。
ネイティブは「結果」「理由」「時」って使い分けてるの?
「ネイティブは分詞構文を文の流れから理解している」
例えばネイティブが分詞構文の文章をみて、「あ!これ結果だ」「これは理由だ」のように理解できるのかというと、分詞構文の部分だけをみて理解できるということはありません。
私たち日本人同様に文脈判断をしているのです。
例えば、先ほど紹介した「Staring at the beautiful sunset, Jiro opened the window.」ですと、「Staring at the beautiful sunset + Jiro opened the window」となっておりこの流れだと同時に表しているんだなという理解です。
つまり、もともと別々の文だったのをくっつける時にどう訳せばいいのかを判断します。
- 大某大学のダイバーシティチームで働く555先生
- 米国大卒で日本に帰国後、都内特許法律事務所の海外事務や外資系企業のサポートを行っていた555先生。現在は再度渡米し子育てを中心に、現地小学校などでボランティアをする傍ら、英語ブラッシュアップのため、カレッジで学び直し再度日本に帰国後。その後は、子供たちの英語維持と向上、英検1級取得伴走や、中学受験伴走などを行いつつ、某大学のダイバーシティーチームに所属されています。
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