相手に「疲れてるでしょ?」と聞きたい時に以下2つの聞き方があります。
Are you tired?
疲れてる?
You’re tired, aren’t you?
疲れてるでしょ?
このように「肯定文 + 否定&疑問形」で聞く表現方法が付加疑問文と呼ばれており、「私あなたの事疲れていると思っているけどどうなの?」というニュアンスになります。
また「疲れてないの?」と聞きたい場合は「否定文 + 肯定&疑問形」の形を用いて次のようになります。
You aren’t tired, are you?
疲れてないの?
このような形のことを付加疑問文と呼び、ネイティブもこの表現はよく使います。
では実際にネイティブはどういう場合に使うのかと言うと「自分が知っている事や今言ったことが正しいか」を確かめるために使い、何も知らない状況で聞いたわけじゃないですよ、私はこう思うけど合ってる?というニュアンスになり、日本語で言うところの「~だよね?」「~じゃない?」という感覚だと思って下さい。
つまり疑問形ですとただ聞いているだけですが、不可疑問にすることによって自分が持っている答えを確かめるニュアンスになります。
例えば相手が疲れているかどうか全く知らない状況で、相手が急に「疲れたよ」って言ってきたら次のように聞き返すのが正しいです。
Are you tired?
疲れたの?
また、新しく買ったヘアバンドを勝手に妹が使ってるのを見たらお姉ちゃんは次のように言います。
You knew it was mine, didn’t you?
私のってこれ知ってたでしょ?
さらに、この付加疑問文は言い方によって2つの使い方があり、それはイントネーションの違いで語尾を上げるか下げるかで、伝える思いが変わります。
語尾を下げる時
付加疑問文で語尾を下げると同意を求めない「でしょ」になります。
要は話し手が何かを決めつけている感覚で若干きつめのニュアンスです。
You’re a genius, aren’t you?
あなたは天才だよ でしょ!
語尾を下げるイントネーションで発音すると「天才以外の何物でもないでしょ」というニュアンスになります。
I’m cute, am I not?
私ってかわいいでしょ
この英文は、自分ってかわいいって決めつけているニュアンスになります。
また、ネイティブは砕けた表現として「am I not? → aren’t I?」と言う方も多いです。
語尾を上げる時
語尾のイントネーションを上げる時は、「相手からの答えが欲しい時」になり、ある程度答えは持って聞いているけど確信度が低いため「~だよね?~と違う?」というニュアンスになります。
You haven`t been to Okinawa, have you?
沖縄行ったことないよね?あるっけ?
その他にも、例えばマッチングアプリで初めて会う相手に駅前で待ち合わせをしててそれっぽい人を見つけた時に「ゆかだよね?違う?」って聞く場合は以下のようになります。
You’re Yuka, aren’t you?
ゆかだよね?違う?
Right を使った付加疑問文
「確信度が100%のときに使う」
海外ドラマなどを見ていると、不可疑問の形で最後に right? を使ってるバージョンをみますが、これは確信度が100%の時に使われます。
You’re Yuka, right?
ユカ?でしょ
ですのでそれぞれの確信度をまとめておきます。
語尾が上がる付加疑問文
確信度
60%
語尾が下がる付加疑問文
確信度
80%
Right を使った付加疑問文
確信度
100%
但し、Right を使った付加疑問文はカジュアルな表現のため仕事などフォーマルな場面ではあまり使われず、確信度が100%だとしても、あえて確信度を下げて語尾を上げるイントネーションの付加疑問文で聞きます。
例えば相手がミスをしたのが100%だと分かっている状況で、だからと言って職場では関係性もあるし、100%決めつけで話すよりもあえて確信度を下げて言う場合に以下のように言えます。
It was you, wasn’t it?
あなた…だよね?
- 現役国立大学生のsky先生による執筆
- 国公立大学の理学部生物科学科に在学中のSky先生による執筆記事です。現在は英語の家庭教師をしつつ、ライターとして海外文化の情報を配信されており、保有資格はTOEIC スコア 930点取得、 TESOL(Teaching English to Speakers of Other Languages) 英検準1級と現役大学生の中でも特に英語の造形に優れています。
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