Take と Bring のネイティブイメージ
「Take は第3の地点で Bring は話し手の位置へ」
Take のネイティブイメージは一か所のどこかから別の違う場所持って行く、つまり話し手と聞き手がいない第3の場所に持って行くという場合に使えます。
Take me to USJ.
私をUSJに連れてってよ
この英文はどっちもUSJにいないという前提で言っています。
Bring は「持ち運ぶ」のような意味になりネイティブイメージは、聞き手もしくは話し手に向かって持ち運ぶとなります。
Bring me to USJ.
USJに連れて行って
この英文の場合は、相手がUSJのフルタイムのスタッフでUSJにいることが一般的のような場合に使えます。
このように Bring は物理的に話し手聞き手両方の位置というだけでなく、日常的にいるような位置に対しても言えます。
Take
第3の地へ
中級
聞き手か話し手のいる場所
Take と Bring の実用例
「Take と Bring の使い分けを学びましょう」
例えばジロウの彼女がお会計をする時にお金が足らないようなシーンを想像して下さい。
Jiro, bring me your wallet.
ジロウあなたの財布持ってきて
ジロウはお店の入り口付近で待ってて、その場所から会計をしている彼女の場所まで財布を持って行くという意味です。
仮に彼女が 「Jiro, take me your wallet.」と言ったら、どこに持って行くの?となり意味が分からない文章になります。
次に他の例を紹介します。
例えば友達数人でお泊り会をするとなり、徹夜で桃鉄を急にしようと決まった時のフレーズです。
Jiro! Can you bring Momotetu.
ジロウ、桃鉄もってこれる?
この場合ですと、ジロウが持ってる桃鉄をホストの家まで持ってこれる?というニュアンスになり、ホストによる発言となります。
しかし、ホスト以外の一緒にお泊り会に参加する友達の発言ですと take を使うのが正しい表現になります。
Jiro! Can you take Momotetsu.
ジロウ、桃鉄もっていける?
さらに、桃鉄を玄関の靴箱の上に置き忘れているのを見て、ジロウのお母さんはジロウに次のように言います。
Hey, you should take Momotetsu with you?
ジロウ、あなた桃鉄持って行かなくていいの?
この場合ですと、お母さんもジロウもいない第3の地点であるホストの家に桃鉄を持って行くということなので、Take を用いています。
Carry との違い
「Carry は苦労してのイメージがつく」
Carry は「持ち運ぶ」という意味で使われ、重いものに使われたり、持って行くとか移動というよりも、手とか体を使って「えっさほらさ」というように苦労を伴って物を持ったり、苦労して運ぶみたいなイメージがあります。
対象は物と人に使え、人に対して使うと、お姫様抱っことか重そうにおんぶして持って行くようなイメージになります。
さらに、ある地点までという表現が加わると持ち運ぶ移動のアクションが加わるイメージになります。
一方で、Take と Bring は単純に移動を表しています。
- 翻訳&コラムニストの肉球先生による執筆
- 海外のコラムやニュースを翻訳するコラムニストの肉球先生による執筆記事です。現在はフリーでイギリス人のご主人とお仕事をされており、海外の情報を翻訳してニュースサイトで出すお仕事をされています。その記事はYahooニュースに出た実績もお持ちとの事でした。
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