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英文法の勉強の前に記憶の種類を知ろう
頭も体も使って効率的に英文法を勉強しましょう
皆さんは『陳述記憶』と『技能記憶』と言う言葉を耳にしたことはあるでしょうか。
記憶には身体を使って覚える『技能記憶』と頭を使って覚える『陳述記憶』の2種類存在しています。
例えば自転車を乗れるようになったらしばらく自転車に乗らなくても自転車の乗り方を覚えていたりするのが『技能記憶』で小学校の時に勉強した掛け算や漢字などを覚えているのが『陳述記憶』です。
陳述記憶:記憶には身体を使って覚える
技能記憶:頭を使って覚える
英語を習得するためにはこの2種類の暗記法を上手に活用する事でとても効率的に覚えることができます。『陳述記憶』と『技能記憶』それぞれの暗記法に基づいた英文を早く覚える方法を紹介しているので英文が覚えられないと悩んでいる方はぜひ、ご覧下さい。
英文法を自分に関連させて覚える
脳内で主語が自分だったら?とシミュレーションして覚えると効果的!
自分自信に関連させて英語を覚える方法を紹介します。
日本語で会話をしていても自分自身に関係の無い話しはなかなか記憶に残りづらいもの、英語も自分自身に関連性を持たせた方が覚えやすくなります。例えば以下の英文を覚えるとします。
Our boss instructed them to conclude the negotiations by Monday.
月曜までに交渉をまとめ上げるよう、私たちの上司が彼らに指示した。
覚えづらさを感じませんか? では以下の英文ならどうでしょうか?
I instructed them to conclude the negotiations by Monday.
月曜までに交渉をまとめ上げるよう、私が彼らに指示した。
主語が「Our boss」よりも「I」時の方が少し覚えやすいと感じませんか?
ここで重要な事は自分があたかも本当に「指示を出している」そう想像しながら覚えることです。このように自分と関連性を持たせることで、記憶に残りやすくなります。
英文の構造を理解する
英文法は英語のルール!構造的に勉強しよう!
当然のことですが、全く理解していないことを理解するのはとても難しいことです。まずは英文の使われている英文法を理解することから始めましょう。
例えば、以下の英文を見てみましょう。
The sales department keeps a record of all vehicle registration numbers, whether owned by the company or not.
営業部門は、会社が所有しているかどうかに関係なく、すべての車両登録番号を記録します。
上記の例文を覚えようとする時、「record of」がどのような働きをしているか?
などの、英文法の疑問を残したままにしていては、英文を覚えるのにどうしても時間がかかってしまいます。 知らない英単語や英文法が出てきた文章を覚えるのは至難の業です。
まずはしっかり英単語や英文法について学習し、理解できるようにしましょう。
英文の音読
偏差値から自分の英語力の立ち位置を知りましょう。
英語学習で音読の優位性はとても有名です。もちろん英文を覚える方法としても音読は非常に効果が高い学習法だと言えます。英文を声に出して音読する事で、覚えたい情報を耳から入ってくるためだと言われています。
そして意外に知られていないのが、耳栓をして音読する方法。耳栓をしていると自分の声がこもったように聞こえますよね?
あれは骨伝導の働きによって自分の声が頭の中で響いているためです。この性質を利用する事で、ただ声を出して音読するよりも直接脳に働きかけることができるため、普通に音読をするより耳栓をした状態で音読をする方が効果が高いと言われています。
英語で日記をつける
偏差値から自分の英語力の立ち位置を知りましょう。
暗記した英語フレーズなどはすぐにアウトプットすることでより記憶に残りやすいと言われています。
また、アウトプットの効果は科学的にも証明されているのでどんどんアウトプットをすることをおすすめします。
ですが、アウトプットの代表的な学習法は英作文や英会話でが、英作文でアウトプットをしようと思うと、とても大変ですよね。
そこでおすすめしたいのが日記です。日記をつける習慣の無い方はどのような英語学習をしたのかを振り返りながら覚えた英語フレーズを書き出すだけでOKです。もちろん最初は完璧な英語での日記なんて目指さずに単語とか熟語の羅列で、自分がわかる程度で十分です。
重要なのは、毎日英語で日記をつけるだけで英語学習の復習にもなるのでアウトプット学習として十分な効果が期待できるということです。
もちろん、英作文によるアウトプットは記憶の定着率が上がるだけではなく、英会話スキルや英文の構造をより理解できる効果が期待できるので日記と英作文を毎日セットで練習すれば効果は2倍以上になります。
以上が『陳述記憶』と『技能記憶』それぞれの暗記法です。
陳述記憶:記憶には身体を使って覚える
技能記憶:頭を使って覚える
『関連性を持たせる』、『英文の構造を理解する』が陳情記憶を用いた暗記法で、残りの『音読』『英語で日記をつける』が技能記憶を用いた暗記法になります。
そして、その他にも例外として幾つか暗記法があるので紹介したいと思います。
英文法の復習は科学的に
復習の方法や時間軸は科学的に証明されている!
折角、覚えた英単語や英文も復習しなければ時間の経過と共に忘れてしまいます。 覚えたものを忘れないようにするには必ず復習が必要になります。
ですが、ただ復習をするよりも効果的に行う方法があります。 それが『エビングハウスの忘却曲線』を活用した復習です。 『エビングハウスの忘却曲線』とはドイツの心理学者 ヘルマン・エビングハウスという人が提唱していたものです。
人の脳は1度学習したことを1時間後には56%忘れ、1日後には74%、1週間では77%を忘れるとされています。 忘れるまでの時間と記憶の関係を表したものが『エビングハウスの忘却曲線』です。 この『エビングハウスの忘却曲線』によると覚えた英語はできるかぎり早く復習し、その後も定期的な復習を繰り返すことが記憶の定着において重要であると言っています。
繰り返しの学習法は短期間の間に何度も行う方がいいと言われているため、覚えた翌日、3日後、1週間後、などできるだけ短い間に繰り返し復習することをおすすめしています。
睡眠は健康的な学習環境をつくる最強のメソッド
質のいい睡眠で毎日脳をリフレッシュしましょう
英語に関わらず学習において睡眠は非常に大切であると言う話しをよく聞きますが、知識を効率的に覚えるためには睡眠は必要不可欠です。今回は暗記法と言うよりも学習を効率的にするための睡眠のポイントを紹介します。
6時間以上の睡眠が必要
記憶を定着させるためには質のよい睡眠が必要になります。レム睡眠とノンレム睡眠のサイクルから、最低でも6時間以上の睡眠が必要なのです。学習効率を上げるために毎日の睡眠は6時間以上は確実に確保するようにカリキュラムを組みましょう。
就寝の30分前はゴールデンタイム
人の脳は睡眠中に1日の記憶を整理していると言います。特に寝る30分前の情報は記憶に定着しやすいと言われています。なかなか覚えられなかった英単語や英文などどうしても覚えた内容の学習は寝る30分前に行うのが最も効率的です。
効果的な英文法の学習方法 まとめ
『陳述記憶』と『技能記憶』をうまく活用して英文法のマスターになろう!
英文を早く覚える方法をご紹介しました。『陳述記憶』と『技能記憶』を上手く活用して効果的に効率的に英文を覚えましょう。特に、英文が苦手な方や英文の覚え方が分からないと悩んでいる方はぜひ、今回紹介した学習法を使って勉強してみて下さい。
今回、紹介しました英文の覚え方があなたの今後の英語学習の手助けになれることを祈っています。
- TOEFL-iBT90点 現役予備校英語講師 Step先生による執筆
- 都内某有名大学国際教養学部を卒業後、某大手予備校講師として教鞭をとられているStep先生による執筆です。カナダで1年間、イギリスでは半年月の留学経験があり TOEFL-iBT 90点。予備校講師としては英語学習の指導を行っており、早稲田大学、慶應義塾大学、東京外国語大学、東京大学などへ、英語科目の指導を通じて複数名合格させているとのことです。
英語力UPの8項目!!
英語試験の点数UPの条件は、「評価基準を徹底的に理解する」「サンプル試験や模試を受ける」「自分の強みと弱みを知る」「弱みをリストアップ」「弱みの対策を一つずつ見つける」「練習問題を数多くこなす」「頻繁にフィードバックを得る」「徐々に試験と似た状況で練習を行う」というのがあります。ぜひこれら8つの項目を継続して行って英語力をあげて下さい。
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