効果的な英単語の暗記方法 BEST8

シンプルかつ正確な英語への対策

英語学習において英単語の暗記は基礎の基礎!!

語学全般において言えることは、語彙力を上げることは非常に重要だということです。英語に関して言えば、ネイティブが日常会話で使っている単語だけでも3000から4000語ほどあり、さらにビジネスレベルの会話まで習得するとなると、それ以上の単語を覚える必要があります。必要な単語の数だけ聞くと英語学習を始めたばかりの人は尻込みをしてしまうかもしれませんが、どうか心配しすぎないように。一般に、中学校を卒業するまでに学ぶ英単語の数は1500語、そして高校を卒業するまでに学ぶ英単語の数は3000語と言われています。つまり、ほとんどの人はすでに英語を話すのに必要な数の英単語を学んでいるのですが、その内の何人が学んだ英単語を全て正確に記憶しているでしょう。恐らく、覚えた単語の半分も記憶できていない人がほとんどではないでしょうか。今回はそうした人たちのために、英単語を覚えるのに有効な方法をいくつかピックアップして紹介します。

英単語を無理なく覚えられる量を探る

 早速英単語の暗記方法について紹介したいのですが、その前に一日で自分がどれだけの数の英単語を無理なく覚えることができるか探る必要があります。なぜなら語学学習に限らず、勉強において重要なのは効率と継続だからです。
 例えば、一日に英単語を20個しか覚えられない人が、無理にそれ以上の数を覚えようとしても集中力が続かないですし、集中力を欠いた結果、折角無理なく覚えることができたはずの20個の英単語すら習得できなくなる可能性が高いでしょう。できないことを無理にしようとして、時間と労力を浪費する。これはとても非効率的ですね。
 更に、その失敗体験が足枷となり、勉強に対するモチベーションを失ってしまう可能性も出てきます。一度意欲を失ってしまえば、勉強を継続させるのは難しいでしょう。ですが、例え一日で5つしか英単語を覚えることができなかったとしても、毎日継続することさえできれば一年で1865個の英単語を覚えることができます。自分の限界を知り、その範囲で無理なく続けられる努力をする。これが英単語の暗記、ひいては勉強を続けるためのコツです。

書いて英単語を覚える

書くことで脳を刺激しよう!

書いて英単語を覚える

 自分が一日に覚えられる単語の数がわかったら、英単語の暗記を進めましょう。最初に取り上げるのは書き取りです。ノートやルーズリーフ、チラシの裏側でも問題ありません。とにかく単語の綴りを確認しながら、丁寧に書取りをしてください。
 使い古された勉強手段ではありますが、手を動かすことで触覚、そして視覚という二つの感覚を通して単語を覚えることができます。このとき重要なのは、ただ漠然と覚えたい単語を書き続けるのではなく、「絶対に覚える!」という強い意識を持つことです。ここで習得した正確な書取りは、主に筆記試験で役に立つでしょう。

耳で英単語を覚える

リスニングは英単語暗記の重要ファクター!

リスニングで英単語を覚える

 続いて紹介するのは耳で覚える方法です。実は、人によっては英単語の書取りをするよりも、直接音で単語を覚えた方が早く暗記できることがあります。
 小さな子供たちも字は書けませんが、耳で聞いた親の言葉を覚えて流暢に話せるようになっていきます。耳で単語を覚える場合は、市販の単語帳に付属しているCDを聴く、YouTubeにアップされている英語の動画を見る、英語学習アプリを利用するなど、さまざまなところで英語の音源が手に入りますので、それらを利用してみてください。
 ただ、耳だけで単語を覚えると綴りに不安が出てくるので、最終的には最初に紹介した書取りもしっかり行うようにしましょう。

発音して英単語を覚える

アプトプットの「プット」は必ず行おう!

発音で英語を覚える

 単語を覚えるには、自分で覚えたい単語の発音をしてみるのも有効な方法です。英単語の学習をしている人の中には、ただ漠然と黙読をしているだけの人もいますが、ほとんどの場合記憶の定着は望めません。声に出すことで暗記に役立つだけでなく、ネイティブの正確な発音も習得することができます。
 ちなみに、声を出して英単語を暗記する際は、両耳を塞ぐとより効果的です。耳を塞ぐことにより外部の雑音を遮断し、集中力を向上させることができるだけでなく、実際に脳が活性化し、結果記憶力を向上させることができます。もちろん効果には個人差がありますが、一度試してみると良いでしょう。

体を動かしながら英単語を覚える

動作と一緒に英単語を記憶させる!

英語をリスニングで走りながら覚える

 英単語の暗記をする際は、暗記と一緒に体を動かす「アクティブ暗記」という方法も有効です。記憶というのは場所や運動と関係付けると覚えやすく、また体を動かすことによって脳が活性化し、暗記力が上昇します。体を動かすと言っても、特に激しい運動をする必要はないので、スクワットをしながら英単語の暗唱をする、軽くランニングをしながら英単語のCDを聞くなどでも十分な効果が得られます。
 また、この「アクティブ暗記」は体を動かすことによって適度な勉強のストレスの発散もできるので、勉強効率の上昇も期待できます。勉強のみならず健康面でも良い影響が得られる「アクティブ暗記」、ぜひ挑戦してみましょう。

文章で英単語を覚える

何かとセットにした時の記憶効率は大!

英文と英単語をセットで覚える

 新出単語は単語自体を暗記するよりも、文章で暗記してしまった方が良い場合もあります。例えば、日本人が得意な「I can’t speak English.(私は英語が話せません)」というフレーズですが、あの一文だけで助動詞canの使い方やSVOからなる3文型を学ぶことができますね。複雑な表現が混ざると一気に難易度が跳ね上がってしまうのが玉に瑕ですが、文章の丸暗記は単語のみならず文法や表現を学ぶのに非常に有効です。
 一つフレーズを覚えることができれば、あとは単語を入れ替えるだけで別の文章にすることができるので、応用力も付きます。また、暗記する文章についてですが、辞書や参考書に載っている例文を覚えても問題はないのですが、自作の文章を覚えた方がより高い効果が望めるでしょう。文章を作る過程で英語の文法も学べますし、インパクトのある例文を作ることができればそれだけでも覚えやすくなるはず。まさに、一石二鳥の学習方法です。

英単語を語呂合わせで覚える

コツを掴んで語彙力を増やそう!

語呂合わせで英単語を覚える

 年号を覚える際によく用いられる語呂合わせは、オーソドックスな方法ではありますが英単語を暗記するのにも有効な方法です。自分で文章を作って覚えるのと同様に、最初は語呂合わせを考えること自体が難しいかもしれませんが、コツさえ掴んでしまえば語彙を増やすのに役立つでしょう。

英単語は繰り返し覚える

何より重要な反復練習は記憶定着力が高い!

繰り返し英単語を暗記する

 ここまで様々な英単語の暗記方法を紹介してきましたが、一番重要な勉強方法を最後に紹介します。
 それはズバリ、何度も繰り返して覚えるということです。そもそも人の脳というものは、記憶した物事を記憶した端から忘れるようにできています。経験したこと、勉強したことを全て記憶していたら、脳の記憶容量があっという間に限界に達してしまうからです。
 ある実験では、ほとんどの人は一度記憶したものを1時間後には忘れ始め、一ヶ月経過した頃にはほぼ全て忘れてしまったという結果が出ています。英単語の暗記をする場合は忘れることを前提に勉強する方が、精神衛生的にも良いでしょう。ただ、記憶や経験というものは何度も繰り返すことで強化されていくということも頭のどこかにとどめておくのがいいです。
 例えば、一度英単語を覚えて数日後に全て忘れてしまったとしても、もう一度覚え直せば一度目よりも記憶は強固なものになっているはずです。更にまた数日後に復習すれば、記憶はより強固に、そして復習する時間も回数を重ねるごとに少なくなっていくでしょう。
 人によっては何度覚え直してもどうしても忘れてしまう英単語やフレーズがあるかもしれませんが、それも忘れるたびに何度でも繰り返せば絶対に覚えることができます。忍耐強く、暗記し続けてください。
 以上、効果的な英単語の暗記方法について取り上げてみました。英語の学習に必要なことは、間違いなく継続と反復です。特に語学は他の学問の分野と違って短期間で勉強の成果が出づらい、また勉強の成果を実感しづらいため、途中で挫折してしまう人がとても多いですが、継続することができれば確実に成果は出ます。継続をするために必要なことは学習の習慣化が有効で、英単語の暗記は非常に習慣化しやすい勉強方法の一つです。どうか皆さん、諦めずに英語の学習に取り組んでください。そして英語学習を通して、自分の世界を広げてみましょう。

TOEIC800点 Sakura先生による執筆
4カ国へ短期留学した経験(アメリカ、ドイツ、中国、韓国)があり、社会人になってからTOEICスコアを1ヶ月で(745点→805点)60点上げ、現在英会話教室で講師として活動している先生。海外文化や英会話に関する題材などの執筆も行われています。
TOEIC800点 Sakura先生

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