スラッシュリーディングの具体的なやり方とコツ!

名詞を中心に複雑な言葉を作ってみよう

スラッシュリーディングで英語の理解を深めましょう!!

皆さん、「英語の長文読解が苦手すぎる!」「もっと早く効率的に長文を読めるようになりたい!」と一度は思ったことありませんでしょうか。英語のテストには必ずと言っていいほど出てくる長文ですが、多くの方が口をそろえて苦手と言いますよね。
そんな方々におすすめしたいのが、“スラッシュリーディング”という方法です。今回はスラッシュリーディングのやり方や効果を紹介します!

スラッシュリーディングとは、英文の情報や意味の切れ目でスラッシュ(/)で区切り、頭から訳して読んでいく方法です。まだあまり、イメージがわかないと思いますが、スラッシュリーディングを身に着けることで、英文を英語の語順のまま理解する能力が身に付き、リーディングだけでなくリスニング力もアップすることができます。

スラッシュリーディング

スラッシュリーディングの効果とは?

どんなメリットがあるのかを知りましょう

スラッシュリーディングの効果としては、主に以下になります。

・読解スピードが上がる
・リスニング力の向上
・長文が読めるようになる

それでは一つずつ見てみましょう。

スラッシュリーディングの効果

確実に読解スピードが上がる

例えば、皆さんは下の例文をどのように訳しますか?

The kitchen is a mess when she bakes cakes.

多くの方が、関係代名詞節の「when she bakes cakes」を最初に、その次に文頭の「キッチンが散らかる」を訳し、「彼女がケーキを焼くと、キッチンはいつもひどく散らかる」としてしまうのではないでしょうか。
英語と日本語では語順がとても異なることから、多くの日本人が後ろから前に読んでしまう「返り読み」の習慣がついてしまいます。この癖により、英文の読解スピードが落ちてしまうんです。スラッシュリーディングは、英文を前や後ろに視点を行き来する必要がないため、時間の無題をなくし、速く英文を読むことができます。

リスニング力の向上

スラッシュリーディングは読解力だけでなく、リスニング力向上にも役立ちます。
読解では返り読みをすれば、時間がかかってしまいますが意味を理解できると思います。しかし、リスニングの場合、聞き取れるまで何度も流してもらうのは難しいですよね。スラッシュリーディングにより、英文を文頭から理解することに慣れておけば、リスニングの理解力にもつながります。

長い文章も読めるようになる

見ただけで苦手意識を持つような長文でも、スラッシュリーディングを覚えれば難しさを半減できることでしょう。どんなに複雑な文章も、英文には必ずルールがあります。スラッシュリーディングで文の構造を把握しやすくなるため、どんなに長い文章でも深く考え込まずに読むことができるんです。

スラッシュリーディングのやり方

勉強法をマスターして英語力を養いましょう

それでは実際に、スラッシュを入れて区切る位置をルールをもとに説明します。ルールとは言いますが、英文にルールがあるだけで、スラッシュリーディングには明確に区切らなければならない場所は決められていません。
ただ、基本的に「意味が切れるところ」にスラッシュを入れることを覚えておいてください。

スラッシュリーディングのやり方

関係代名詞・関係副詞の前

関係代名詞は主語や目的語を詳しく説明するために使われますが、英文が長くなるので、一目で文章を見分けるのが難しくなりますよね。
関係代名詞の中を区切ることで、省略に気付けたり、文全体の動詞を関係代名詞内の動詞と勘違いすることを防げたりします。

Look at the picture /which he painted.
あの絵を見て/それは彼が描いた。

I saw a lot of people / who were dancing on the street.
私はたくさんの人々を見た/道で踊っている。

前置詞の前

続いては前置詞の前で区切るやり方です。

There’s no membership fee /for joining.
会費は不要です/参加のための。

He was / at school / with me.
彼はいた/学校に/私と。

通常、前置詞+名詞のセットで使われますが、気を付けてほしいポイントもあります。
例えば、「I’m good at English」は「be good at」で「~が得意」というかたまりになります。ここで、「at English」で区切ってしまうと意味が通らなくなってしまうので、注意が必要です。

接続詞の前

接続詞ときくと、when、if、because、sinceなどが思い浮かびますよね。接続詞の前で区切ることで、前後の文章の関係が明確になります。

The city has changed a lot /since I have lived here.
町はとても変わった/ここに住むようになってから。

I happened to meet Mike / as I was walking on the street.
マイクにたまたま会った/私が道を歩いている時。

現在分詞・過去分詞の前

Tom showed me some pictures /painted by his father.
トムは私にいくつかの絵を見せた/彼の父によって描かれた。

長い主語の後

The first step / in helping students improve their scores/ is understanding their current situation.
最初のステップは/生徒たちがスコアをあげるのを助ける/彼らの現状を理解することです。

たくさん書いてしまいましたが、すべて覚える必要はありません。スラッシュリーディングを繰り返していくうちに自然とわかるようになっていくはずです。
これら以外にも、カンマやコロンの前や準動詞の前など、スラッシュを入れるところを様々です。

スラッシュリーディングのコツ

コツをつかんでより多くの知識を!

スラッシュリーディングのやり方を学んだとしても、英語力向上のために自ら工夫していかなければ、上達しません。コツを知れば効果は倍になります。

スラッシュリーディングのコツ

慣れたらスラッシュを減らす

実際にどの区切りでスラッシュを入れるのかを説明してきましたが、最終的にはスラッシュの数を減らすことを目標としてください。スラッシュリーディングは読解スピードを速くするための方法ですが、いつまでも決められたところでスラッシュを引くことを意識しすぎると、スピードは速くなりません。
コツですが、英文を文頭から読み、自分の頭の中でこれ以上意味を詰め込めないと感じた部分で区切るようにしましょう。できるだけ細かく区切らずに、広範囲で意味を理解できるようになれば成長できていると考えて問題ありません。

綺麗に和訳しすぎない

第二に、綺麗に和訳しすぎないことがポイントです。例えば以下の例文を見てみましょう。

He would not leave / when she asked him to leave.

スラッシュリーディングでは「彼は帰らなかった/彼女が帰ってと言っても。」で、大丈夫です。変に日本語らしく「彼女は帰ってと言ったのに彼は帰ろうとしなかった。」と訳してしまうと、日本人特有の返り読みになってしまいます。これではスピードも遅いままですよね。
スラッシュごとの意味を和訳できるようになればOKです。

訳を声に出して音読する

学習する際、自分の心の中だけで和訳するのはやめましょう。
もちろん、学習する場所にもよりますが、スラッシュリーディングでは訳を声に出すことが大切です。頭の中だけで解釈してしまうと、あいまいなイメージしか持てず、できていると思っていても実際は内容の把握がきちんとできないことがあります。声に出すことで、まず読んだことを日本語にできるかがわかります。もし声に出せない場合、理解できていないことがわかりますし、自分が苦手なポイントを見つけることができます。
まだ英語を英語のまま理解できない学習者に効果的な勉強法です。

スラッシュリーディングのまとめ

スラッシュリーディングで英語の力を上げましょう!

今回、読解スピード向上のためのスラッシュリーディングの具体的なやり方とコツを説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。
具体的に区切る部分として、例は上げましたがスラッシュの入れ方に明確な正解はないので、最初はなんとなくで大丈夫です。慣れてきたら文の構造をしっかり理解し、スラッシュの数を減らしていけば、確実に読解スピードは速くなります。
スラッシュリーディングの方法を身につけ、英語の長文問題に苦手意識のある方々が少しでも自信を持てるようになれば幸いです。

スラッシュリーディングで英語を勉強
る~ちゃんはUSAGI先生による執筆
現在23歳で完全在宅ワークで英語のライティング・翻訳のお仕事をされている方です。経歴は、2015~2017年に、某外国語2年制専門学校の通訳翻訳コースに通い、約10か月の試験勉強でTOEIC450から900まで達成されています。またイギリスへの留学し、某大手ホテルチェーンで約2年ほど勤めて、一転してオーストラリアへのワーホリに行くが結局コロナで即帰国を余儀なくされた海外大好きっ子です。
る~ちゃんはUSAGI先生

メタ認知って何?!!

メタ認知とは、自分の思考や感情を客観視する能力のことです。英語学習におけるメタ認知が低いと「自分の強みや弱みがわからない」「闇雲に学習に取り組む」「目標を達成できない」「問題の解決法の探し方すら分からない」「簡単に諦める」という事態に陥ってしまいます。

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