ネイティブが考える as の使い方をマスターしよう

ネイティブが考える as の使い方をマスターしよう

ネイティブの as に対するイメージ_

英語学習者のほとんどが as の使い方で一度は悩まれるはずです。実際にそういう質問は多く寄せられており、数多くの生徒に指導をしてきました。このページでは as をネイティブがどのようなイメージを持って、どのように使っているかを解説していきます。まず、ネイティブが as と聞いて最初に思い浮かべるイメージは「イコール」になります。このイコールの関係をとるというのは本ページで最後まで使いますので、意識しながら読み進めて下さい。

「~する時に」と聞くと when を思い浮かべるでしょうが、when は「因果関係」を表し、as は「同時に起こる事」を表す点において異なります。
When は一連の流れを伝えるために用いられて「AになってB」というのが伝わります。
as の場合は「AとBが同時に起こる」時に使われます。
そのため、as と when には若干時差があります。

When you get older, you’ll understand.
大きくなったらわかるようになるよ

このように「大きくなったとき」と「分かるようになる」の間に隙間があります。

As I was getting out of the car, my heel caught on something and I fell.
車から降りようとしたら、かかとが何かに引っかかって転んでしまった。

as は同時に起こっているものなので「車から降りようとした瞬間にかかとが引っかかった」というニュアンスになります。つまりのっけからつまずいているシーンを思い浮かべて下さい。

「~につれて」の as

「変化の具合をイコールにする as」

例えば「年をとるにつれて、記憶力は衰える」という例文を考えてみましょう。これは「時間が経つにつれて = 記憶力が衰えている」のように「変化の具合」がイコールの関係になります。

As we grow older, our memories become weaker.
年をとるにつれて、記憶力は衰える。

As time passed, the situation got better.
時が経つにつれて、事情は好転した。

これも同様に考えることができ「時間の経過 = 事態の好転度」のように、やはり「変化の具合」がイコールになっています。

「~として」の as

「前置詞の as」

この用法は日本の学校で一番最初に習う as の使い方になり、代表例は以下のようになります。これら例文のどこがイコールなのかと言うと、それぞれ「She = cook」「It = evidence」になります。

She works here as a cook.
彼女は料理人としてここで働いている

It could be used as evidence against him.
彼の不利な証拠として使われる可能性がある。

「~なので」の as

「as と because のニュアンスの違いを学習しましょう」

「~なので」というと because が最初に頭に思い浮かぶ方が多いでしょう。
この意味での as と because はネイティブも詳しく使い分けを知らずに、自分の好きなように使い分けている人が多いのが実情です。
ですので、ネイティブに聞いても説明できない人がすごく多いのです。
詳しい人に聞くと、as と because は両方とも「AだからB」という関係を表すのですが、because の方は「AだからB」という関係の前提を知らない人に対しても使える言葉で、as は「AだからB」になるという前提条件を知らない人には使えず間違って使うと混乱する人もいます。
もう少し分かりやすく説明をしますと、「松本人志は有名なコメディアンってみんな知ってるでしょ?だからすごくお金持ちなんだよ」この「でしょ?」が as になります。
仮に海外の人に上記フレーズを言っても「松本人志って誰?」となりますよね。つまり前提条件を知らない人に使うと混乱するというわけです。

As Matsumoto Hitoshi is a famous comedian, he is rich.
松本人志は有名なお笑い芸人でしょ?だからお金持ちです。

Because Matsumoto Hitoshi is a famous comedian, he is rich.
松本人志は有名なお笑い芸人だから、お金持ちです。

このように because の場合は前提条件を知らなくても混乱することなく会話を続けることができます。
イコールの話にもどりますが、この場合の関係は「Matsumoto Hitoshi = famous」となります。

「~するように」の as

「節をつなぐ as」

この用法の代表例は以下のようになり、これは「I say(言う事) = do(する)」の関係になります。

Why can’t you do as I say?
なんで私が言うようにできないの?

Shizu-treat 先生による執筆
現在貿易業務に携わりつつ、英語関連の執筆業務を行っている「Shizu-treat 先生」です。アジアや欧米の国々向けの産業用機器や原材料の輸出をメインに取り扱っている会社で英語を使用した実務を行っています。英語の資格としては、TOEIC 870点・英検準1級・貿易実務検定を取得し、留学経験はないものの、独学で300点代からスコアアップされた経験を活かした仕事をしています。また、現在も英語の勉強は趣味と豪語されており、TOEIC900点以上と英検1級取得を目標に、英会話のレベルアップにも励んでいます。
英語の先生

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