ネイティブがよく使う Do you want to ~?
「~してくれる?」
まずは例文を確認しましょう。直訳は「ジロウ、電気をつけたいですか?」になりますが、ネイティブは別のニュアンスでお願いをしています。
Jiro, do you wanna go turn on the light?
ジロウ、電気付けてきてくれる?
※ wanna は want to もしくは want a の省略形
この英文はジロウが電気を付けたいのか付けたくないのか関係なく「電気付けてきてくれない?」というお願いの文章です。
日常的にはすごくよく使われるのですが、「これしたい?」→「しない理由ないよね?」→「してくれない?」のように、日本語によくある裏の含みを持たせたような、英語では珍しい文章です。
意味的にはお願いになるので、Would you, Could you の表現と意味は非常に似ていますが、丁寧度で言うとカジュアルなお願いになりますので、上司やフォーマルな場面では使わないほうが無難ではあります。
ですので、「~してくれますか?」というより「~してくれる?」のようないわゆるタメ語に近いと覚えて下さい。
「~したいですか?」と言う意味でも使える
「Do you want to ~? は場合によっていろいろな意味になる」
では、Do you wanna ~ が全て「~してくれる?」という意味になるかと言うとそうではありません。
直訳通りの「~したいですか?」という意味でも使えて、意味の違いを理解するためには状況を把握して行う以外ありません。
例えば以下のような英文の場合ですと、お願いはありえませんので「~したいですか?」という意味の質問になります。
Do you wanna go to the restaurant?
そのレストラン行きたい?
以下の英文の場合ですとケースバイケースです。
例えば、純粋にコーヒーが飲みたいから「コンビニに行ってくれない?」というお願いとも受け取れますし、カップルが甘えて「コンビニ行きたい?」と彼女が言って「じゃぁ一緒に行こうか」って彼氏が言うパターンも想像できます。
Do you want to go to the convenience store for me?
私の為にコンビニに行ってきてくれない? / 私の為にコンビニに行きたい?
要は状況次第でどうとでも変化するのがこの使い方なのです。
提案の You want to ~
「Should に似た You want to ~」
You want to ~. の肯定文の形にすると提案とか助言、軽い強制みたいな「こうしたほうがいいよ」という意味の文に変わります。
イメージとしては Should を使う時と同じような印象ですが、Should は提案のイメージがより強く、You want to ~. はもう少し気持ちを乗せた強制や命令に近いニュアンスになります。
You wanna get a driver’s license first before getting a car.
車を買う前に免許をとった方がいいよ。
You want to do ~. は直訳だと「あなたはこれがしたい」と言ってる文で、それを私が代弁してあげているというイメージを持ってください。
要は「あなたはこれがしたいんだよ! → これをした方が良いんだよ」になるというわけです。
ですので、例えばずっと嫌なことを強要されている人に対して次のようにアドバイスすることができます。
You shouldn’t do it.
あなたはそれをしないほうが良いよ
You don’t wanna do it.
あなたはそれをしないほうが良いよ / あなたはそれをしたくはないんだよ。
尚、この You want to ~. はカジュアルな表現のためフォーマルな場面では控えるようにしてください。
- TOEFL-iBT90点 現役予備校英語講師 Step先生による執筆
- 都内某有名大学国際教養学部を卒業後、某大手予備校講師として教鞭をとられているStep先生による執筆です。カナダで1年間、イギリスでは半年月の留学経験があり TOEFL-iBT 90点。予備校講師としては英語学習の指導を行っており、早稲田大学、慶應義塾大学、東京外国語大学、東京大学などへ、英語科目の指導を通じて複数名合格させているとのことです。
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