英語の文には必ず「主語」と「動詞」が必要で、動詞は「一般動詞」と「Be動詞」に分かれます。
一般動詞は英語で Action verbs 呼ばれており、Action という単語から連想される通り「アクションを起こす」「行動している」「動作を行っている」ことを表す動詞の事で、例えば Play(遊ぶ)Walk(歩く)Talk(話す)、他には目に見えない動作の Like(好きになる)Love(愛する)のように物理的じゃなく心の変化も Action verbs として捉えることができます。
Be動詞というのは「存在」や「状態」を表す動詞です。
「存在・状態」を表すBe動詞
「存在と状態の表現を表すのに慣れよう」
「ユキちゃんはカワイイ」や「ジロウは学生です」という文を例にとれば、「ユキちゃんは美しい状態を表している」「ジロウは学生という状態である」となり、単に状態を表しており動きが伴っていません。
そのため Action verbs に当てはめることができず、英語には必ず動詞が必要ですので、このような場合にBe動詞を使います。
「存在」の場合は単純に「ここに存在している」のような時に使います。
Be動詞の種類
「主語とBe動詞の関係を覚えよう」
Be動詞にはいくつか種類があり、主語によって変わってきます。
主語が I の場合
現在形 am / 過去形 was
I am a student.(私は学生です)
I was a student.(私は学生でした)
主語が You の場合
現在形 are / 過去形 were
You are beautiful.(あなたは美しい)
You were beautiful.(あなたは美しかった)
主語が三人称単数の場合
(He, she, It など)
現在形 is / 過去形 was
She is your mom.(彼女はあなたのお母さんです)
He was funny.(彼は面白い人だった)
主語が三人称複数の場合
(They, We など)
現在形 are / 過去形 were
They are students.(彼らは学生です)
My lips were dry.(私の唇は乾燥していた)
Be動詞の Be って何?
「Be動詞の原形が Be」
上記で説明したBe動詞の原形が Be になります。
ここまででBe動詞は「状態」や「存在」を表すと説明してきましたが、学校では「~は」と訳すと習うかもしれません。
もちろんそれが間違えというわけではなく、ここであえてその説明をしていないのは、100%それは正しくないと考えていて、I am a student.(私は学生です)であれば「~は」が当てはまりますが、I am a student, too.(私も学生です)ですと「~も」となり説明がつかなくなってしまいます。
そのためBe動詞は状況によって変わるので日本語訳で覚えるよりも「状態」や「存在」と覚えることが重要なのです。
Be動詞って動詞なの?
「動詞の概念から考えると」
Be動詞に対して苦手意識を抱いている方の特徴として状態とか存在を表すのは動詞じゃないと考えてる人がいます。
この理由は日本語における動詞というのは文字通り「動く言葉」、つまり「遊ぶ」「書く」で、英語における動詞の定義と日本語における動詞の定義が異なっている点に混乱しているのです。
日本語における動詞というのはあくまでも Action verbs のことであり、Be動詞の概念まで含んでいないという前提を知る必要があります。
つまり英語を習い始める時にBe動詞から学びだしますが、そもそも英語の中で初めて触れる動詞の概念なんだと捉えて下さい。
Be動詞に続く言葉
「4つの基礎パターンを覚えよう」
Be動詞に続く言葉は大きく分けて4種類あり、それぞれ「名詞・形容詞・前置詞 + 名詞・副詞」となります。
Be動詞 + 名詞
Be動詞に続くのが「名詞」の場合は「主語は名詞の状態です」と表すことが多いです。
Jiro is a comedian.
ジロウは芸人です。
We are friends.
私たちは友達です。
Be動詞 + 形容詞
Be動詞に続くのが「形容詞」の場合は「主語は形容詞の状態です」と表すことが多いです。
I am short.
私は背が低いです
The roof of the house is blue.
その家の屋根は青い
Be動詞 + 前置詞 + 名詞
よくありがちな形としては「Be動詞 + from + 場所の名詞」で「~出身です」という意味になります。
これは言い換えると「~から存在している状態です」つまり「~出身です」となります。
I am from Tokyo.
東京出身です
また「Be動詞 + with + 人」で「~と一緒にいる状態」を表し「~と一緒にいます」や「~と付き合っている」という意味にもなります。
I am with Jiro.
私はジロウと一緒にいる / 私はジロウと付き合っています
どちらの意味になるかは前後の話の流れから変わります。
Be動詞 + 副詞
副詞でよく使われるのは Here, There, Home などになり、Home ですと「家へ」や「家に」という意味になります。
この副詞はBe動詞にかかりますので、以下の英文ですと「私は家にいる状態」というのを表しています。
I am home.
私は家にいます。
They are here.
彼らはここにいます。
- TOEICスコア960 hello先生による執筆
- 現在、専業主婦をしており、以前はアメリカ留学から、そのままアメリカの銀行にて英文事務や翻訳、通訳のお仕事をしていたhello先生。また、大学生2回生ですでにTOEICスコア960を取得した生粋の英語好きな方です。子育てにお忙しいとのことでなかなか執筆頻度は低いです。
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