仮定法過去の感覚を掴むためには以下の「I hope + 文」と「I wish + 文」の違いを知ることが大切です。
I hope + 文
実際にそうかどうかわからない事
期待する気持ち
I wish + 文
実際はそうじゃないと分かっている
残念がる気持ち
I hope he is single.
彼が独身だったらいいなぁ
I wish he was single.
彼が独身だったら良かったのになぁ
彼が独身だったら良かったのになぁ
英語では実際はそうじゃない話を過去のことじゃないのに過去形にするという文法が仮定法過去になります。
このように、実際にはそうではないという思いを込めて You wish! と言い、あなたはそう望んでいるけど実際はそうじゃないよというニュアンスになります。
ちなみに I wish! という表現もあり、これは褒めらた時に謙遜するための表現です。
例えば「あなたはモテるでしょう」と言われたときに、「そうだったらいいんですけどね」とか「そうじゃないんだよね」というニュアンスで使われます。
You wish!
You wish は勘違いしていたり、うぬぼれている人に使える表現で「言ってろ!」という意味になります。
例えば「あの子俺の事好きなんじゃない?」とか「僕って結構できるかも」って言ってる人に対して使えます。
You wish!
言ってろ!
We wouldn’t work out.
これは告白されて断る時に使えるフレーズで、work out は人間関係が上手くいっている時に使えて「(関係が)うまくいく」という意味になります。
別れる時の定番フレーズに次のようなものがあります。
We’re not working out.
私たち関係が上手くいってないね = 別れましょう
さらに will を使うと未来は上手くいないという意思を述べているのと同時に、その時点までは一緒にいることを伝えているので意味不明なニュアンスになってしまいます。
We won’t work out.
私たちは上手くいかないだろう(けどよろしくお願いします。)
本来は、二人の関係が上手くいくかいかないかは付き合ってからじゃないと分からないので、実際には付き合わないことを前提に話す必要があります。
そこで仮定法過去の Wouldn’t を使って表現するようにして下さい。
We wouldn’t work out.
私たちは上手くいかないでしょうね
また理由を聞かれたときには同じように 仮定法過去の Wouldn’t を使って以下のように言えます。
You wouldn’t understand.
説明しても分からないでしょう
You’d be surprised.
このフレーズは本当のことを知らない前提で、あなたがもし本当のことを知ったら驚くでしょうというニュアンスの英文になります。
例えば「あなたの奥さんすごく優しいんでしょう?」と聞かれて、二人の会話などを知られない前提で以下のように言えます。
You’d be surprised.
あなたがもし本当のことを知ったら驚くでしょう
You would think so!
このフレーズは「あなたはそう思うでしょう」という意味ですが、実はそうじゃないというニュアンスが含まれています。
You would think so!
あなたはそう思うでしょう
I wouldn’t go if you paid me.
このフレーズはお金積まれても行きたくないよというニュアンスで、死んでも行きたくないと強調したフレーズです。
I wouldn’t go if you paid me.
お金積まれても行きたくないよ
Why would I do that?
例えば、「私のスマホのロック外して中見たでしょ!」と責められているような時に「いったいなぜ僕がそれをするんだい?」という意味で使えます。
仮定法の would を使わずに言うと以下のようになります。
Why do I do that?
なんで僕はそれをしちゃうんだろう?
Who would buy that?!
一体だれがそんなものを買うの?→誰もそんなもの買わないよ
同様に現在形で表すと次のようになります。
Who buys that?
だれがそれを買うの?
否定文でもよく使われます。
Who wouldn’t be angry?!
一体だれが怒らないわけ?→誰だって怒るでしょう。
Could を使った仮定法過去
「ネイティブがよく使う Could を使った仮定法」
Could は「あり得る」という意味の Can の過去形で、過去形を使っているのは仮の話として話しているからで、仮の話にすることにより押しつけがましくない提案のニュアンスになります。
尚、友達とどうしようか話をしていて「~するのもいいんじゃない?」という、フレーズで使えます。
We could see a movie.
映画を見るのもいいんじゃない
We could invite Jiro.
ジロウを招待するのもいいんじゃない
We could eat out.
外食するのもいいんじゃない
better は「より良い」という意味で couldn’t は仮定法で「ありえない」という意味になりますので、これ以上良いのはありえないというニュアンスになります。
I couldn’t be better!
絶好調です。
I couldn’t be worse!
最低です。
これ以上悪いのはありえないというニュアンスになります。
尚、過去のことを言いたい場合は時制を後ろにずらして以下のように言えます。
It couldn’t have been better!
最高だった。
It couldn’t have been worse!
最低だった。
You could’ve told me earlier!
もっと早くに言えたでしょ → もっと早く言ってよ
You could’ve done that yesterday.
昨日それできたでしょ → 昨日それやっといてよ
I couldn’t have done it without you.
私はあなたがいなければそれをできませんでした
実際にやり遂げたことですが、君がいないと成し遂げなかったという感謝の気持ちを表す時によく使われるフレーズです
- 大手英会話教室主任講師 Erika先生
- 英検準1級を取得し、大手英会話教室で8年お仕事をされているErika先生による記事です。大手英会話教室を退職後はフリーのライターとしてセブ島にて海外の魅力や情報配信や留学のお手伝いなどをされている英語が大好きな先生です。
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