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ネイティブの講師はどう考えているのか?
「英文法は大切だけど海外にいる時にはアウトプットを重視しよう」
英文法というのはもちろん英語学習にとっては非常に重要な要素の1つなのですが、スピーキング能力をとにかく伸ばしたい場合にはそこまで気にしなくても大丈夫です。
というのもネイティブの人でさえ文法を間違えて話す時もあります。
これはわざとの時もあったり、単純にミスの場合もあります。
ですので間違えること自体悪いという認識はあまりありません。
英語はあくまでもコミュニケーションツールなので、極端な話で言うと意思疎通さえできればなんでもいいのです。
ですので、まずは伝えようとする意志とそれが例え間違った英語でもきちんと伝わるかが重要というわけです。
こう書くとじゃぁ英文法って勉強しなくてもいいんだねって結論付ける方がいますが、そう単純な話でもありません。
英文法を知っているとスピーキング力は伸ばしやすい
英文法を知っているのと全く知らないのではやはりスピーキング力の伸びに差が生まれてきます。
海外留学をした方の中で英語が話せるようになった方の意見を集めると、多くの方が文法を知っていたから話せるようになるまであまり時間がかからなかったという方が多いです。
例えば、以下英文を見ましょう。
ある留学生は以下の「I’m working at the office.」の型を覚えて、動詞と名詞、前置詞などを入れ替えて自分が使えるフレーズを増やしていったと言います。
ここでは英文法を知らないと動詞や名詞、前置詞がどんな役割なのかもあやふやですし、そもそも英語を型で覚えようという結論に至りにくいはずです。
I’m working at the office.
私はオフィスで働いています
次の英文は上記型から派生させた英文です。
I’m studying at the library.
私は図書館で勉強しています。
I’m studying with my friends.
私は友達と勉強しています。
このように少しでも文法を知っていると1つの型からフレーズを派生させることが出来るので、結果的に英文法を知っているとスピーキング力は伸ばしやすいという結論に至ります。
個々人の性格によってアプローチ方法を変える
上記のように最低限の文法を知っているからこそできるスピーキング向上法もありますが、文法ばかり気にして発言ができないようなレベルまで行ってしまう方は、もはや気にしないほうがいいです。
この辺りはその人の性格などによって変わってしまいますので、バランスのとり方が難しいのですが、極端な話細かすぎる人はもう少しざっくりスピーキングすることに力を入れた方がいいですし、逆に単語を並べて話すぐらいざっくりしすぎている人はもう少し文法を意識してきれいな英語を心がけた方がいいでしょう。
要は人の性格によってスピーキングできるまでの勉強はアプローチを変えた方が良いでしょう。
どちらにせよ少なくとも基礎は知っといた方が正しい形でインプットでき、アウトプットの工程まで進むことができるので、英文法を知っていることはスピーキング力向上に役立ってきます。
間違った英語をネイティブに伝えるとネイティブはどう思う?
仮に間違った英語をネイティブに伝えるとネイティブはどう思うのでしょうか?
言いたい事さえ伝わってしまえば、はっきり言って相手は何とも思っていません。
要は「この人はこういう事を言いたいんだな」って思ってそこで終わりです。
そのあとにここの前置詞はonじゃなくてinだよとかそんな話になったのは聞いたこともないですね。
もちろん友達にもし間違ってたら指摘してねと事前に伝えておけば、間違えるたびに親切心で教えて貰えるかもしれないですが、指摘してねと言ったところで伝わってさえいれば指摘もあまりされないです。
そうしているうちにだんだんと話せるようになって、ある時点に自分でしていた小さいミスに気付き始め、より角度の高い英語が使えるようになっていきます。
あえて最後にまとめをざっくりと書けば「英文法?そら勉強しといた方が良いよ。基礎はね!だけどスピーキング伸ばしたいんなら間違えを恐れずにどんどんしゃべりな。そうこうするうちに自分でミスに気付き始めるよ」です。
- 英検1級取得のbird先生による執筆
- TOEIC®︎ Listening & Reading 公開テスト 990点、実用英語技能検定 1級、IELTS Overall Score 7.5 と英語に関して非常に造詣の深いbird先生による執筆記事です。現役の英会話講師でもあり、「TOEIC、IELTS、英会話」を専門に指導をされています。そのほかにも、海外旅行・旅(35ヶ国)、学部留学、海外インターンなどの経験もおありです。
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