三単現とは、「 3人称、単数、現在形 」の3つの条件が重なっている状態のことを言います。
そして、この3つの条件が重なっている場合は、一般動詞の形が変化しますので注意が必要です。
キレイな英語を使いこなせるようになるためにも、「三単元」による動詞の変化は早めに覚えてしまいましょう。まずは、3人称とは何なのか?というところから説明します。
3人称とは?
3人称は、主語の「私とあなた以外」のことです。これまでに何度か説明しましたが、改めて本ページを読み進めるうえで重要になりますので、完全に理解してから読み進めるようにしましょう。
3人称の主語の例と合わせて、1人称、2人称も説明します。
1人称:私
I : 私、僕、俺…
⇒ am, do
2人称:あなた
You : あなた、君…
⇒ are, do
3人称:私とあなた以外
代名詞 :He / 彼, She / 彼女, This / これ, That / あれ, It / それ…
固有名詞:Mike / マイク, Nancy / ナンシー, Paul / ポール…
一般名詞:A dog / 犬, A desk / デスク, A chair / 椅子…
最初はややこしくて混乱するかもしれませんが、粘り強く学習し1~3人称を区別できるようになって下さい。
単現での動詞の変化の仕方
「4つのルールを覚えるだけで大丈夫!」
主語が三単現の英文を作るには、動詞に以下のような4つのルールより、「-s,-es」のつけ方を知っておかなければなりません。多くのテストでは、この部分を間違えて減点対象になってしまうことが非常に多く見受けられますので、これらのルールはしっかり覚えるようにしましょう。
ルール1 :「-s, -sh, -ch, -o」で終わる動詞
動詞の原形の末尾に「-es」をつけます。以下にその一例を紹介します。
do → does
go → goes
wash → washes
ルール2 :「子音字+ y」で終わる動詞
動詞の原形の末尾の「y」を「i」に変えて「-es」をつけます。
study → studies
carry → carries
ルール3 : 上記以外の動詞
動詞の原形の末尾に「-s」をつけます。
like → likes
speak → speaks
ルール4 : have の場合
haveの場合は、次のように変化させます。
have → has
これらの4つのルールを必ず覚えて下さい。
三単現の英作文演習
「三人称単数現在形の英作文を学びましょう」
ここでは三人称単数現在の時の「肯定文」「否定文」「疑問文」の作り方を紹介します。
肯定文
一般動詞の末尾に「-s, -es」をつけます。
例文① :I like English. (私は英語が好きです。)
⇒ 主語が三人称単数の He に変わると、
⇒ He likes English. (彼は英語が好きです。)
例文② :They watch TV. (彼らはテレビをみます。)
⇒ 主語が三人称単数 My father に変わると、
⇒ My father watches TV. (私の父はテレビをみます。)
以上のように主語が三人称単数で文の時制が現在の場合は、一般動詞の原形末尾に「-s , -es 」のどちらかをつけて変化させなければなりません。ただし、be動詞には必要ありませんので注意して下さい。
否定文 : 主語+doesn’t+動詞の原形 ~.
一人称や二人称が主語の否定文では、do not / don’t を動詞の直前に配置しましたが、主語が三人称単数の文では does not / doesn’t を動詞の直前に配置します。
ただし、does not / doesn’t にて三単現の「 s 」を表現したので、直後の一般動詞は原形で記載します。
例文① :1人称~3人称の場合の比較
1人称
[肯定文] I like English. (私は英語が好きです。)
[否定文] I do not ( don’t ) like English. (私は英語が好きではありません。)
2人称
[肯定文] You like English. (あなたは英語が好きです。)
[否定文] You do not ( don’t ) like English. (あなたは英語が好きではありません。)
3人称
[肯定文] She likes English. (彼女は英語が好きです。)
[否定文] She does not ( doesn’t ) like English. (彼女は英語が好きではありません。)
以上のように、主語が3人称(上記の場合は主語が she)の英文だけ「 s , es 」がついています。さらに例文を紹介しますので、ミスをしないためにも何回もチェックして下さい。
例文② 三単現の場合の肯定文と否定文の違いの比較
[肯定文] Yuki studies English. (ユキは英語を勉強します)
[否定文] Yuki does not ( doesn’t ) study English. (ユキは英語を勉強しません)
[肯定文] Taku plays soccer. (タクはサッカーをします)
[否定文] Taku does not ( doesn’t ) play soccer. (タクはサッカーをしません)
[肯定文] She speaks English. (彼女は英語を話します)
[否定文] She does not ( doesn’t ) speak English. (彼女は英語を話しません)
[肯定文] My father has a car. (私の父は車を持っています)
[否定文] My father does not ( doesn’t ) have a car. (私の父は車を持っていません)
疑問文 : Does+主語+動詞の原形 ~?
前ページの説明では、一般動詞の疑問形を英作文する場合は「 Do 」を英文の頭に配置して、末尾に「 ? 」を置くという説明でした。
しかし、三人称単数現在形の疑問文の場合は、Do ではなく Does を文頭に配置してください。これだけで三人称単数現在形の疑問文が完成します。もちろん、一般動詞を原形にすることは忘れないでください。また、疑問形への回答方法は、以下のようになります。
「はい」の場合 ⇒ Yes, 主語+does.
「いいえ」の場合 ⇒ No, 主語+does not ( doesn’t ).
主語が1人称や2人称で do を使いましたが、3人称では does を使います。
例文① :1人称
[肯定文] I like English. (私は英語が好きです。)
[疑問文] Do I like English? (私は英語が好きですか。)
[答え] Yes, you do. (はい、好きです。)
[答え] No, you do not. (いいえ、好きではありません。)
例文② :2人称
[肯定文] You like English. (あなたは英語が好きです。)
[疑問文] Do you like English? (あなたは英語が好きですか。)
[答え] Yes, I do. (はい、好きです。)
[答え] No, I do not. (いいえ、好きではありません。)
例文③ :3人称
[肯定文] He likes English. (彼は英語が好きです。)
[疑問文] Does he like English? (彼は英語が好きですか。)
[答え] Yes, he does. (はい、好きです。)
[答え] No, he does not. (いいえ、好きではありません。)
一般動詞に関するよくある質問&解答
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英語学習は努力が必要な学問である!!
日本人で英語が得意だと言う方は少ないと思います。逆に英語は苦手だという方の方が多いのではないでしょうか。英語が苦手だと言う方の多くが中学生英語で躓いています。確かに中学生英語は英語に苦手意識を持つタイミングがいくつもあります。中学生になって初めて英語に触れた時、アルファベットを書くのも初めて、英単語が読めない、英単語を覚えられない。そのようにあたふたしている間に中学生の二学期になってしまい、二学期になると英文法の授業が始まります。一般動詞の活用、三単現のS、複数形のSなど文法用語から逃げたくなった方も多いと思います。そのまま授業はどんどん進んでしまい、置いてけぼりになり英語が苦手だと決めつけてしまうのです。苦手だと決めつける前に一度立ち止まって分からないことが何なのか振り返ることが重要です。小学生で習う英語と中学生で習う英語が全然違うのもだと認識しましょう。英語が楽しい科目だと思ったまま中学生英語に突入してしまうと手痛いしっぺ返しを食らう羽目になります。そこで中学生英語は努力が必要な学問であると認識してください。中学生は英語の基礎を築くために必要な部分が多数あります。気持ちを切り替えて精一杯努力をして下さい。