[冠詞]英文法

冠詞ってどれぐらい重要?_

英文法の冠詞は会話の中で抜け落ちていても通じることはよくあります。また、冠詞の間違えをしても、相手に言いたいことが通じないということは起こりにくいです。ただし、ネイティブはカジュアルやフォーマルな会話に関わらず、冠詞の使い分けはしっかり行っていますし、冠詞を間違えると違和感を覚えるようです。特に単数か複数かをハッキリとさせたい場合に間違えると冠詞の重要性を感じるとのことでした。
英文法の中でそれほど重要視されている単元ではありませんが、ネイティブも当たり前のように使い分けている冠詞はやはりしっかり勉強すべきなのです。

冠詞とは、名詞の直前に置き、その名詞がどんなモノなのかを説明する語です。また冠詞は大きく分けて「不定冠詞」と「定冠詞」の2つに分類されます。

冠詞の分類_

不定冠詞 : a, an
定冠詞  : the

“a, an” や “the” は、英語の授業で見ない日はないので、すでに知っている生徒は多いですね。しかし、“a” を付けるべき所に “ an ” をつけてしまったりと凡ミスも多く散見されます。正しく冠詞を使えるようになって下さい。冠詞は英語にとって重要なものです。英語のネイティブたちは冠詞が使われていないとなんだか不自然だなって感じるらしいです。とは言え、間違えたりなかっても他の部分で通じたりするのも事実。キレイな英語を使いこなせるように本ページで冠詞をマスターしましょう。

「a/an」「the」の違いはとても重要

実際に英会話で冠詞なんて重要なの?と聞かれることが多いですが、冠詞をきちんと使い分けないと、様々な誤解がすぐに生まれてしまいます。しかし、冠詞をきちんと勉強しているだけで、細かいニュアンスを表現できることが多々あります。
英語を話す時に細かい文法を気にしすぎるのは良くありませんが、「a/an」と「the」の違いは本当に重要となりますので、しっかりと勉強してください。 これらの冠詞を正しく理解・使い分けできないと、様々な誤解が簡単に生まれてしまうので、英文法の中でも冠詞の理解を磨くことは最優先事項です。

不定冠詞 意味と用法

「5つの用法をインプットしよう」

不定冠詞とは “a, an” のことで、大きく分けると5つの用法があります。それぞれを紹介しますのでしっかり勉強して下さい。

「ひとつの ~」≒ one

最もオーソドックスな意味で、“a, an” で「ひとつの」と表現する用法です。“a, an” に関しては、冠詞につく名詞が母音で始まる場合は “an” 、それ以外は “a,” と覚えて下さい。

He has an apple. [名詞が母音]
私はリンゴを一つ食べます。

I saw a cat. [名詞が子音]
私は猫を一匹見ました。

She waits an hour. [名詞が母音]
彼女は1時間待つ。
※ hourはhから始まっていますが、発音が母音のため “an” にします。また冠詞は名詞につくので時間や量に対しても使えます。

「ある ~」≒ certain

不特定の「誰か」「何か」を表現したいときに使い、日本語に訳さないことが多い用法です。

Let’s have dinner at a restaurant.
レストランで夕食を食べましょう。
※ 初めて会話の中でレストランが登場し、どのレストランか決まっていないシチュエーション

I have an idea.
私にあるアイディアがある。

「〜につき / 〜毎に」≒ per

“day, week, year” などの名詞とよく一緒に使われる用法です。

My family eats out twice a month.
私の家族は毎月2回、外食をします。

He goes for a walk three times a week.
彼は週に3回散歩に行きます。

「〜というもの、どの~も」≒ any

“day, week, year” などの名詞とよく一緒に使われる用法です。

A mother is strong.
母というのは強いものだ。
※ 母を一つのくくりとして話しているイメージ

A penguin doesn’t fly.
どのペンギンも空を飛びません。
※ ペンギンという種はのイメージ

「〜という人、~の作品」≒ such

この用法では “a, an” の後ろにくる名詞に特徴があり、「a, an + 固有名詞」になります。

A Nakai called 11AM.
中井さんという方から11時に電話がありました。

This is a Hokusai.
これは北斎の作品です。

不定冠詞 意味と用法

「4つの用法をインプットしよう」

定冠詞とは “the” のことで、大きく分けると4つの用法があります。それぞれを紹介しますのでしっかり勉強して下さい。

一度出てきた名詞

会話の中ですでに話題に挙がり、その名詞が何を指すのか共有できている場合は “the” をつけ、「その」という訳し方をします。

He has a dog. The dog is so cute.
彼女は犬を飼っています。その犬はとってもかわいいです。

I bought a book. The book is difficult.
私は本を買いました。その本は難しいです。

話題に出ていないが特定できる名詞

まだ話題には出てきていないが、会話をする者同士で名詞を特定できる場合でも “the” を使います。

Please shut the window.
その窓を閉めて下さい。

I bought a refrigerator yesterday, but the door was broken.
昨日冷蔵庫を買ったけど、ドアが壊れていた。
※「ドア=昨日買った冷蔵庫のドア」なので the がつく

世界に唯一のモノ

必ず特定できるものにも “the” をつけます。ここでの “the” は訳しません。

the sun(太陽)/ the moon(月)/ the earth(地球)/ the galaxy(銀河)/ the universe(宇宙)/ the sky(空)/ the right(右)/ the west (西)etc

国名にも “the” が付く場合がありますが、以下のパターンのみですので覚えてしまいましょう。

The United States of America(アメリカ)/ the United Kingdom(イギリス)/ the Republic of Singapore(シンガポール)

The sun rises.
日が出る。

形容詞を名詞的用法で

「the+形容詞」は形容詞を名詞として使える用法です。定冠詞の “the” と結びつけることで、特定の形容詞が名詞のようなはたらきをします。

the rich(お金持ち)/ the sick(病気の人たち)/ the young(若い人たち)/ the old(年配者)/ The best(本番)/ the possible(可能な事)/ the impossible(不可能な事)

We take care of the sick.
私たちは病気の人々を世話します。

冠詞が不要な場合

「全ての名詞に冠詞がつくわけではない」

全ての名詞に冠詞が必要なのではなく、冠詞がいらない場合もあり、これらは全て暗記して下さい。

国名

前述した例外はありますが、基本的に国名には冠詞はつきません。

Japan(日本), China(中国), Korea(韓国), Canada(カナダ)

スポーツ

スポーツを表す名詞には冠詞は不要です。

Soccer(サッカー), Baseball(野球), Tennis(テニス), Swimming(水泳)

言語

言語を表す名詞には冠詞は不要です。

English(英語), Japanese(日本語), Chinese(中国語), Korean(韓国語), German(ドイツ語)

教科科目

教科科目を表す名詞には冠詞は不要です。

Mathematics(数学), Physics(物理), Biology(生物), Society(社会)

時間

時間を表す名詞には冠詞は不要です。

7 o’clock(7時), 11 o’clock(11時)

曜日、月、季節

時間を表す名詞には冠詞は不要です。ただし、ある特定の季節を表現したい場合は “the” をつけます。

Monday(月曜日), Tuesday(火曜日), January(1月), February(2月), Spring(春), Summer(夏)
例外)
・in the spring of 2022
 2022年の春

家族

家族を表す名詞には冠詞は不要です。

Father(父), Mother(母), Brother(兄弟), Sister(姉妹)

食事

食事を表す名詞には冠詞は不要です。ただし、ある特定の食事を表現したい場合は “the” をつけます。

Breakfast(朝食), Lunch(昼食), Dinner(夕食)
例外)
The dinner was superb last Christmas.
去年のクリスマスのディナーは最高だった。

冠詞に関するQ&A

「冠詞」の単元で不明点があればこちらから

PM English School では、Lineやメールなどで英語への回答を全て無料で行っています。以下にQ&A集と質問方法をリンクしていますので、冠詞に関してわからないところがあるかたはQ&A集を参考にしてください。また、不明点があったり、質問をしたい方はご連絡ください。

中学生英語 冠詞とは!!

中学校で習う英語には小学校で習った英語と違って英文法を新しく学びます。 今回はその英文法の中に出てくる冠詞について説明したいと思います。 そもそも冠詞とは日本語には存在しない概念であることを理解してください。 そのため、英語を日本語に当て嵌めて考えてしまうとこんがらがってしまうので注意しましょう。 冠詞とは名詞の前につく言葉のことです。 冠詞には2種類の言葉しか存在しません。 『a』と『the』の2種類だけです。 上記の2種類の言葉が冠詞になります。 では、それぞれどんな時に使うのか。 不特定多数の個体(単数)の時に付けるのが『a』です。 特定できる個体(単数)・複数の時に付けるのが『the』です。 詳しく説明をすると、 私は車を持っています。 I have a car. この場合の車はどんな車種でどんな形でどんな色の車なのかが分かりません。 また、車は個体(単数)になるので『a』を使います。 会話の中で出てきた言葉を繰り返し指す時は『the』を使います。 なので会話の中で上記で出てきた車を指すときは『a』では無く、2回目以降は『the』を使います。 ただし、この世に一つしかないものを指す時は始めから『the』を使います。 the world → 世界、the earth → 地球、the Japan → 日本などがそうです。 『a』を使う時はたくさんある中の1つを指すときに使い、『the』は特定できる世界に1つだけの時に使います。 冠詞の使い分けによって、微妙なニュアンスの違いが生まれます。 また、文章に重要な意味を与えることもあるので、冠詞をちゃんと理解して使いこなせるようになりましょう。

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