Contents
英語の日本語なまりって悪い?
「訛りはあって当たり前」
英語の日本語なまりって悪いことなのでしょうか?
答えから言うと全然悪くないです。
例えば、日本に来ているアメリカ人が日本語を話すときは、英語なまりの日本語を話しますよね?他には、日本に来ている中国人が日本語を話すときには、中国語なまりの日本語を話しますよね?
これって聞いていて、こいつ!悪い奴だな!って思う方なんていないと思うんです。
逆にちゃんと聞きとらなきゃ!と思って、より集中して会話をしますよね。
ですので、英語を話すときも日本語なまりだからと言って、びくびくする必要なんて全くないのです。
ネイティブはどう思っているの?
「アイデンティティーの1つ」
英語の勉強をしていると必ずと言っていいほど、日本語訛り直した方がいいよとか、日本人が英語を勉強するのは無駄とかからかわれたりします。
そういうのを含めて、日本人の英語はネイティブにはどう映っているのかと言うと、一般的にはネガティブな印象はないのです。
どの言語もそうですが、音よりも伝わって来る内容の方が重要なので、音ははっきり言って二の次ですし、音に関してはある意味個性であったり、アイデンティティーの1つという認識を持っている方が多いです。
そもそも、英語と日本語ははなから別言語ですし、日本人に対する英語の音が汚いなどのネガティブな意見は、海外の記事ではほとんど見ることがなく、日本人が日本人に向けて書いているケースがほとんどで、本当にネイティブのように話せるような日本人が書いているかどうかも怪しいのです。
訛りは大きく分けて2つある
「直した方が良い訛り or 個性の訛り」
ただし、すべての訛りに関して個性だというのもそれは間違いで、言語として日本語訛りはは大きくわけて2つあります。
1つ目は「直した方が良い訛り」で、2つ目は「個性の訛り」です。
直した方が良い訛り
できるだけ英語話者が聞いてわかる発音に直さないと、そもそも意味が違うものになってコミュニケーション自体が取れなくなるような訛りやアクセントなどの音は「直した方が良い訛り」となります。
例えばLとRの使い分けとかはすごく難しいですが、Light(軽い)と Right(右・正しい)の意味が全く違うものになってしまう。つまり、重要な部分が伝わらないようであればそこは改善しないといけません。
そもそも英語はコミュニケーションツールですので、このような点は訛りに分類する以前に、コミュニケーションツールとして英語を機能させられないような問題なのです。
個性の訛り
個性の訛りというのは、ちゃんとコミュニケーションが取れて言いたいことが伝わっているという前提で、日本語チックな話し方の部分です。
例えば良く言われるのが、抑揚がないとか、リンキング(単語どうしをつなげて話す方法)ができないとか母音を強調しすぎるとかは、通じてしまえばそれで問題ありません。
このような部分は、イギリス英語訛りやオーストラリア英語訛り、インド英語訛りと並び日本英語訛りに分類されます。
Water イギリス英語
Water アメリカ英語
このようにイギリス英語とアメリカ英語ですらここまで違いがあるので、日本英語が異なったとしてもそれは個性、もしくはアイデンティティーとして認識するのが普通です。
もっと言うと、東京の人が大阪弁をディスったり可愛いから好きと言うのと同じようなレベルなので、はっきり個人の好き嫌いのレベルの話なのです。
結論を言うと伝わればOKです。
日本語なまりは個性!
「個性の訛りは気にする必要がない」
コミュニケーションが取れて、言いたいことさえ伝わっていれば、何なまりであろうとかまわないのです。
だって…
もともと日本人として日本語で育ったのに、英語を話すときに日本語なまりになるのなんて当たり前ですよね。そんなことは相手も重々承知していることですし、一つの個性として気にしないほうがいいのです。
英語力不足と日本語なまりは別物!
「コミュニケーションツールとして機能させるのは必須項目」
あくまでも、言いたい事を伝えれていて、コミュニケーションをとれるという前提です。もし、日本語なまり以前に、あなたが伝えたいと思っていることが相手に全く伝わっていないようなら、それは単なる英語の勉強不足ですので、もっと勉強しましょう。
それでも気になるなら甘えてしまえ!
「ネイティブに頼ってしまうのも一つの手」
外国人が日本語を話すときって、なんとなくかわいいと思いませんか?なんか一生懸命で、時折間違えているけど、多分こうだろうなって推測できたり、できなかったり…
はたまた、語尾がちょっと独特だったりと、人によって違う部分もありますが、なんとなく話をしていて楽しいですよね。
同じように、我々日本人が外国に行って、現地の方とコミュニケーションをとると、相手も同じ感覚なのです。なんかこの日本人面白そうだなって思われているかもしれません。
そんな時は、伝えれるだけ伝えて、相手に会話の流れを任せちゃっても大丈夫なのです。それよりも、多くの人と英会話することを楽しみましょう。それが、コミュニケーションの醍醐味です。
まとめ
「批判は無視して英語はできるだけ口に出してみよう」
英語も日本語もその他言語もコミュニケーションツール以下でもないですし、それ以上でもないので相手に伝わることがまずは重要なのです。
そのため、あまりにも意思疎通のミスにつながるような音に対しては直した方がいいですし、内容は伝わるのであればそこからは全て個性だと軽い気持ちで認識していくのがいいでしょう。
あまりにも厳密に線引きをしてしまうとストレスにもなりますので、実際に試しつつ感覚を掴んでいってください。
- 大手英会話教室主任講師 Erika先生
- 英検準1級を取得し、大手英会話教室で8年お仕事をされているErika先生による記事です。大手英会話教室を退職後はフリーのライターとしてセブ島にて海外の魅力や情報配信や留学のお手伝いなどをされている英語が大好きな先生です。
この記事へのコメントはありません。